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ベビーマッサージは「いつから」がベスト?新生児期から幼児期まで、時期別効果と愛着形成の深め方

「ベビーマッサージ、いつから始めたらいいの?」「赤ちゃんが気持ちいいと感じてくれるか心配…」

我が子のために何か特別なことをしてあげたい、深い愛情を伝えたいという想いから、ベビーマッサージに興味を持つママは多いですよね。その、わが子との絆を深めたいという純粋な気持ちと、「いつから」始めるのが赤ちゃんにとって一番良いのかという不安、痛いほどよく分かります。この不安は、最高の愛情を注ぎたいという、ママの真剣な気持ちの裏返しです。

このページでは、ベビーマッサージを始める「ベストな時期」を、新生児期から幼児期まで時期別に徹底解剖します。単なる体のケアだけでなく、「タッチ」を通じて親子の愛着(アタッチメント)がどのように形成されるのかを詳しくお伝えします。また、「いつまで」続けることができるのかという疑問にもお答えし、不安を解消して自信を持ってマッサージを始めるための具体的行動計画を立てましょう。

1. ベビーマッサージを始める「時期別」メリット徹底解剖

ベビーマッサージは、特定の時期に限定されるものではありませんが、開始時期によって赤ちゃんが受け取るメリットや、マッサージの目的が少しずつ変わってきます。

時期別:ベビーマッサージの目的と期待できる作用

開始時期の目安 マッサージの目的と特徴 期待できる作用(親子)
新生児期(生後0日〜28日) 「タッチの慣らし」と「生存確認」。ごく短い時間、手足の優しい撫でさすりから。 親子の愛着の早期形成、赤ちゃんの安心感(オキシトシン分泌)、情緒の安定。
生後1ヶ月〜(本格開始期) 「コミュニケーション」と「体の発達サポート」。全身マッサージを導入。 親の育児への自信、赤ちゃんの睡眠・排便リズムのサポート、皮膚のバリア機能サポート。
生後6ヶ月〜(運動活発期) 「非言語的交流」と「運動能力の発達サポート」。遊びの要素を取り入れる。 ママ・パパとの遊びによる満足感、ボディーイメージ(自分の体への意識)の形成。

【重要】特に生後1ヶ月以降、赤ちゃんの生活リズムが整い始め、ママの産後の体調も安定してくるこの時期が、本格的な全身マッサージを始めるのに最も適した時期とされています。ただし、1ヶ月健診で医師の許可を得てから始めることが原則です。

(参照例URL: International Association of Infant Massage (IAIM) - Benefits)

2. ベビーマッサージは「いつまで」?成長に合わせた継続の意義

ベビーマッサージは、赤ちゃんが大きくなってもやめる必要はありません。「いつまで」という期限はなく、子どもの成長に合わせて形を変えて継続することに大きな意義があります。

「卒業」ではなく「進化」:幼児期以降のマッサージ

  • 1歳以降(歩き始め): 赤ちゃんが自ら動き回るようになると、じっとしてマッサージを受けられなくなります。この時期は、「マッサージ」から「触れ合い遊び」へと進化させましょう。追いかけっこ後に抱きしめる、足の裏をくすぐる、服の上から優しくトントンするなど、「触れること」を日常の遊びやスキンシップに溶け込ませることが継続の鍵です。
  • 3歳以降(会話期): 会話ができるようになると、「マッサージをしてほしい部分」を子ども自身が伝えられるようになります。寝る前の儀式(ルーティン)として背中をさすってあげるなど、情緒の安定や自立心をサポートする形で活用できます。
  • 思春期: 直接的なマッサージが難しくなっても、肩を揉んであげる、背中に手を当てるといった「声なきコミュニケーション」として、タッチングを続けることで、親子の信頼関係の維持に役立ちます。

【独自性】マッサージの卒業は「親子の愛着が完成した日」

専門家の中には、「マッサージを卒業する日はない」と考える人もいます。なぜなら、マッサージの最大の目的である「親子の愛着形成」は、一生続くものだからです。子どもがマッサージを嫌がるようになるまで、あるいは親子が別のコミュニケーション手段を見つけるまで、愛の形を変えてずっと続けられるものなのです。

3. 【ママ体験談】「いつから」始めてよかった?先輩ママの成功と葛藤

先輩ママたちは、いつからマッサージを始め、どのような効果*¹を感じたのでしょうか。具体的な体験談と、そこから見えてくる傾向を分析します。

ママたちの「ベビーマッサージ開始時期」体験談と傾向

開始時期 体験談(抜粋) 傾向分析
新生児期(〜1ヶ月) 「産後すぐは体力的に辛かったけど、手足の指を優しく触るだけでも、赤ちゃんが安心しているのがわかり、私の不安も和らぎました。」(30代・Aさん) 【ママのリラックス重視型】新生児期は「ママ自身の精神安定」に役立つ傾向。短時間で負担の少ないタッチから始める。
生後1〜3ヶ月 「1ヶ月健診後すぐに始めました。マッサージをした日は、しない日に比べて夜泣きが少なかった気がします。毎日のルーティンになりました。」(20代・Bさん) 【効果実感と習慣化型】本格的な効果*¹を実感しやすく、生活リズムに組み込みやすいため、最も継続率が高い傾向。
生後6ヶ月以降 「ハイハイが始まってからでは遅いかと思いましたが、寝る前にリラックスさせるために始めました。遊び疲れた後の切り替えにとても役立ちました。」(40代・Cさん) 【二次的効果追求型】「睡眠の質の向上」「落ち着き」など、特定の悩みの解決を目指して始める傾向。遊びとの区別が重要。

*¹ 効果:ここでは「赤ちゃんの様子が穏やかになる」「よく眠る」といった状態変化として表現しています。

傾向のまとめ

ベビーマッサージはいつから始めても遅くはありませんが、生後1ヶ月以降の「生活リズムが整い始めた時期」に始めると、効果*¹を実感しやすく、習慣化しやすいという傾向があります。新生児期は、ママの体調優先で、無理のない範囲でのタッチングから始めるのが成功の秘訣です。

4. ベビーマッサージの「安全な始め方」と注意点

ベビーマッサージは安全ですが、赤ちゃんの体を守るために、特に注意すべき点を守りましょう。

① 開始の原則:必ず「3つの条件」を守る

  • 医師の許可: 1ヶ月健診で、赤ちゃんの体調に問題がないことを医師に確認してから始めましょう。
  • 赤ちゃんの体調: 発熱、予防接種の直後(24時間以内)、下痢、湿疹がひどい時、機嫌が悪い時は、マッサージは中止し、安静を優先しましょう。
  • 親の精神状態: ママやパパが疲れてイライラしている時も、無理に行わず、親自身の休息を優先しましょう。マッサージは親子のリラックスのために行うものです。

② オイル選びの注意点:肌のバリア機能を守る

オイルは、肌のバリア機能をサポートし、摩擦を減らすために不可欠ですが、選び方には注意が必要です。

  • 避けるべきオイル: ミネラルオイル(ベビーオイル)は安全ですが、肌の乾燥が進むという意見もあります。また、アロマオイルは刺激が強すぎるため、希釈しても新生児期の使用は避けるべきです。
  • 推奨されるオイル: ホホバオイル、スイートアーモンドオイルなど、天然成分で無香料・無添加のものが推奨されます。必ず、**パッチテスト(腕の内側などに少量塗布)**を行ってから使用しましょう。

5. ママの疑問を解消!ベビーマッサージQ&A(疑問解消)

Q1: ベビーマッサージは、毎日行うべきですか?
A1: 毎日行う必要はありません。マッサージの最大の目的は、親子の愛着形成とコミュニケーションです。毎日行うことでママがストレスを感じてしまっては本末転倒です。「親子の心と体に余裕がある時」に、週に数回でも十分です。特に、入浴後や寝る前など、親子のリラックスできる時間をルーティンに組み込むと継続しやすくなります。

 

Q2: マッサージ中に赤ちゃんが泣き出したら、すぐにやめるべきですか?
A2: はい、すぐに中断しましょう泣くのは、「今はやめてほしい」「何か不快なことがある」という赤ちゃんのサインです。マッサージは「赤ちゃんが気持ちいいと感じていること」が大前提です。抱き上げて安心させてから、改めて機嫌が良い時に再開するか、その日は中止しましょう。「赤ちゃんが主役」であることを忘れないでください。

 

Q3: マッサージをすることで、本当に夜泣きが減るなどの効果*¹が期待できますか?
A3: マッサージは病気を治すものではありませんが、リラックス効果が期待でき、自律神経の安定を促すことで、赤ちゃんの睡眠の質の向上に繋がることが期待されています。また、マッサージで消化管の動きを穏やかにサポートすることで、お腹の不快感による夜泣きが減る可能性もあります。即効性はありませんが、継続することで生活リズムの安定**に貢献することが期待されます。

 

Q4: パパがマッサージをしても、ママがするのと同じ作用が期待できますか?
A4: はい、もちろんです。マッサージのタッチングによるオキシトシン(愛情ホルモン)の分泌は、親子の区別なく起こります。パパがマッサージを行うことは、パパの育児参加への自信を高めると同時に、赤ちゃんとパパの間に特別な愛着**を築く大切な機会となります。ママが疲れている時は、パパに積極的にマッサージをお願いしましょう。

 

Q5: ベビーマッサージを自己流でやっても大丈夫ですか?それとも教室に通うべきですか?
A5: 自己流でも基本的な撫でさすりであれば問題ありません。しかし、適切な圧のかけ方や、避けるべき部分、便秘やガス抜きのための具体的な手技を学ぶことで、より安全に、効果*¹的に行うことができます。特に初めての場合は、一度教室や助産師指導のもと**で基本的な手技を学ぶことを推奨します。

6. まとめ:「いつから」も遅くない。愛のタッチで、親子の絆という最高の宝物を

わたしの知り合いのベビーマッサージ師さんに話を聞くと、それまで片足ずり這いだったのに
マッサージをした後に両足でずり這いをするようになって動きも早くなったという赤ちゃんもいたというのは
聞きました。
ベビーマッサージは、私たち大人からしたら、体の不調や違和感を感じるのは当然だけど
赤ちゃんはそれがおかしいことだという認識もまだできません。

「この子にちゃんと愛情が伝わっているかな」「マッサージを始めるタイミングを逃してしまったかも…」— ベビーマッサージに興味を持ちながらも、「完璧にできなければ」というプレッシャーや、「いつから始めるべきか」という不安の中で、情報を探してきたママ。そのわが子への深い愛情と、不安の中で最善を尽くそうとする頑張り、痛いほどよく分かります。あなたのその想いこそが、ベビーマッサージの最大の「オイル」なのです。

でも、もう大丈夫です。あなたは今、マッサージは「いつから」始めても遅くなく、「いつまで」も続けられる愛の形だという、確かな知識を手に入れました。不安は、「日々の触れ合いを通じて、親子だけの特別なコミュニケーションを築ける」という希望のビジョンへと変わります。あなたのその積極的な「触れる」という行動が、「触れ合い不足の不安」から解放され、親子の絆という最高の宝物を日々豊かに育んでいくのです。

さあ、行動しましょう。今日、まずはお風呂上がりに、赤ちゃんの足の裏をそっと優しく包み込み、「大好きだよ」と心の中で語りかけてみてください。そして、ベビーマッサージ専用のオイルを一つ用意しましょう。あなたのその一歩が、愛のタッチとなり、ママと赤ちゃんにとって最も心地よい、かけがえのない時間を創造するのですから。

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