長い妊娠生活を終えて、痛みを堪えての出産。その時に会陰切開をする人は初産の方で7~8割ほどいるそうです。
待望の赤ちゃんと会える喜びと、同時にこの会陰切開の痛みにも耐えなければいけません。
この痛みは1週間ほどで痛みはほとんどなくなったという人が多いですが、わたしは3週間ほどその痛みに耐えなければいけませんでした。痛みは人それぞれですが、できたら痛みはできるなら少ないほうがいいです。
出産後、ママになったわたしは早速産まれた赤ちゃんに授乳やオムツ変えをしなければいけません。けれども会陰切開の痛みも、授乳中に座っていることが苦痛なほどでした。その時に役立ったのが円座です。普通のクッションとは違って、真ん中に穴が空いている円座は、座っても会陰切開した部位が当たらないようになるので痛みが少し軽減されます。円座はなるべく厚みがあるほうが痛みが少ないです。産婦人科には置いてあったのですが、家に帰ったときは薄いものしか置いてなかったので、すぐに家族に買いに行ってもらいました。授乳中以外にも、ずっと寝ていると腰が痛くなるので座りたくなった時にもこの円座は役立ちます。食事中やテレビを見たい時にもわたしはよく円座を使用していました。長い時間同じ姿勢で座っているときついので、そのときは正座をして、足の位置を調整して痛みがないように工夫して座っていました。
会陰切開は、座るときだけではなくてトイレに行くときも痛みが走ります。毎回しみますし、拭くときは触りたくないくらいにわたしは痛みがありました。ウォッシュトイレがあるところはいいですが、自宅にはありませんでしたし、なにより拭くことが苦痛でした。その痛みを軽減するために使っていたのが、サニーナでした。これは出産前から準備していたものですが、とても役立ちました。
サニーナの使い方はとても簡単で、トイレットペーパーにプッシュしてつけるだけです。これをつけるだけで、トイレットペーパーが柔らかくなりますし、拭くときの痛みはだいぶん軽減することができました。普段使っているトイレットペーパーが、とても柔らかいホテルのようなティッシュになりますので、会陰切開の痛みに悩んでいる人には本当にお勧めです。それに、これは産後だけではなく、産まれたばかりの赤ちゃんのお尻を拭くときにも使えるので、とても便利です。出産後は悪露がしばらく続きます。トイレットペーパーで一度拭いただけでは拭き取ることはできませんので、その度に痛いのは嫌ですし、痛いからと言ってトイレに行かなければ膀胱炎になってしまいます。傷口があるのでトイレに行く時はどうしても痛みがあるのですが、その痛みが少しでも軽減することができます。
そして会陰切開はトイレで排便をする時も痛みがあります。便秘の人は、便が硬い状態になっているので、出すときには更に力を入れなければならず、それがとても痛いです。食事に気をつけるといっても、産後は赤ちゃんの世話をしなければならず寝不足に、自分の身体も完全になおるにはまだ時間がかかるため、とても自分の食事に時間をかけることは難しいです。家族に手伝ってもらうことができればいいのですが、それも難しい場合は、排便がスムーズになるようにオイルを取ることもいいです。オイルにはオリーブオイルやえごま油など、そのまま食べることもできますし、整腸作用のあるヨーグルトに混ぜて食べることもできます。簡単で手軽に作ることができますし、これだと産まれたばかりの赤ちゃんが頻繁に泣く大変な時期でも摂取することができます。
わたしはこの方法を使って、だいぶん会陰切開の痛みから解放されました。特にオリーブオイルは排便時に力を入れずにするんと出すことができるので、良かったです。
わたしは会陰切開の痛みはとても強く、座ることがとにかく苦痛でした。立っているほうが楽でしたし、それでも痛みのせいでじっとすることができませんでした。他の知人に聞くとそこまで痛みはなかったという人も多くいました。縫っていた糸が溶けて切れていくと、痛みはだいぶん良くなりましたが、それまでは本当に痛みが強くて、産後ボロボロの身体には辛かったです。会陰切開の痛みが強い人は、早めに抜糸をしてもらうという方法もあるみたいなので、産婦人科の先生と相談して抜糸を早めにしてもらうことも手だと思います。
また、この会陰部が切れにくいように、妊娠中から会陰オイルマッサージをしておくという方法もあります。毎日続けていることにより会陰部が柔らかくなり、切開をせずにすむ可能性があるので、しておくのもいいと思います。今は会陰切開をせずにすむように行っている人も多いらしく、わたしの知人も何人か行っていました。
産後は自分が思った以上に身体がボロボロです。その上会陰切開の痛みで更に疲労困憊をしてしまわないようにするためにも、痛みが軽減できるようにすることが必要です。自分の身体が早く回復できるように、苦痛から軽減できる方法があれば、行ってみることが大切です。赤ちゃんにとって、お母さんは一人しかいませんから。