ドキドキの初めて体験
このお話は、
息子が2歳になるかならないかの頃の事です。
現在９歳になりますが、
この出来事以上に驚いた出来事はありません。
ある日のお夕飯の時でした。
この日初めて、
フライドポテトを食べさせてみることにしたんです。
とりあえず１本あげたのですが、
初めてのフライドポテトは
相当美味しかったみたいです。
あっという間にペロッと食べてしまいました。
しかし今回はお試しということで、
食塩も気になりますし、
残りのポテトは私たちで食べる事にしました。
もっと欲しかった気持ちが強すぎて
すると、
まだ欲しかった息子は必死で手を伸ばし、
ちょうだい！
と体全体でアピールします。
伸ばした手が、
ポテトに届きそうだったので、
『だめよ』
と私がポテトを息子から離したんです。
すると
『わー!!!!』
っと、今まで聞いたことないような、
大きな声で一瞬泣いたんです。
しかも、
泣いたと思ったら、
手を伸ばした体勢のまま、
体を硬直させ横に倒れたんです。
慌てて息子を起き上がらせようとしたら、
息が止まっており、
唇も紫で、顔面も真っ白になっていました。
私は何が起こったか分からず、
ただただパニックにで、
必死で声をかけ、
意識を取り戻そうとしたり、
口に手を入れ息をさせようとしたりしました。
この間おそらく１、２分だったと思うのですが、
とても長く感じました。
少し時間が経ったとき、
ふっと息子の意識が戻りました。
しかも、何事も無かったかのように。
とりあえず、
急いで夜間の救急病院へ行き診察してもらいました。
しかし、
その場では異常なしとのことで、
もしまた繰り返した場合には救急車を呼ぶようにと、
お医者様に言われ帰ってきました。
異常は無かったので、
ひとまず安心して家に帰ってきたのですが、
帰ってきてまたすぐに、
先程と同じ事が起こったんです。
その時は何で泣いたかは覚えていませんが、
症状は同じです。
泣いた後、体を硬直させたまま倒れ、
息をしていません。
今回はお医者様に言われたように、
すぐ救急車を呼びました。
ところが、救急車が来るまでに
また自然に息を吹きかえしたんです。
意識は戻りましたが
救急車は来てくれたので、
そのまま大きな病院へ行きました。
大きな病院でも症状を説明したところ、
今度はCTや血液検査など精密検査をしてくれることに…
しかし、
やはりどこにも異常は見つからず、
原因は分かりませんでした。
入院することもなく、
お薬もなく、
ただただ泣かないように
気を付けるしか方法はありませんでした。
結局何だったの？
それからしばらくは注意していたのですが、
意識を失ったのはその1日限りでした。
それから数日経ち、
育児書を何気なく見ていたところ、
息子の症状によく似たものが載っていました。
名前は憤怒けいれん。
あまり聞かない名前ですよね。
感情が高ぶったりすると、
意識を失う様です。
ただ息子も突発的に起こったことなので、
他のお子様でも起こる可能性は十分あると思います。
できるだけ他の親御さん達にも伝え、
極度な心配をされないようにしていただきたいと思います。