小さな子供のころに読んだ本は意外と大人になってからも覚えていたりするものです。絵本というのは小さなお子様の感性に合わせて様々なものが出版されており、大人がいいなと思うものと子供がいいなと感じるものも、また違ったりしますよね。
今回は絵本シリーズ第3弾となる「もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう」です。
「もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう」というタイトルから想像できるようにトイレのお話。子供のトイレのしつけやおねしょ問題経験ありませんか?
まだ小さな子供だからしょうがないのだけれど、なんでまた?なんて思いしたことがありませんか?
子供が大きくなったら笑い話になるのですが、当時はそんな余裕なんてなかったよという方も少なくはないはずですw
「もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう」ってどんな絵本?
出版は徳間書店、作・絵は土屋富士夫さんです。内容は小学生くらいの男の子がトイレに行こうとするのですが、様々な障害に出会いなかなかおしっこができません。このドキドキ、ハラハラする展開がどうなるのか・・・。
この感覚は大人でもわかるはずwきっとあなたも何度か同じ思いをしたことがあるはずでは??w
この絵本を読み聞かせする際はきっと感情移入もしやすいし、子供の教育にもなるはずです。
あなたは子供に対してどんな感情で、声の強弱や抑揚をつけて読んでいくことができるでしょうか。
読み終わった後どんな会話をするのでしょうか。
きっとお子さんはこの「もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう」って言葉が病み付きになるのでは??w
もっちゃうもっちゃうもうもっちゃうを読み聞かせした方の体験談
幼稚園で教師をしていたころ、この本と出会い、子供たちに読み聞かせしていました。「もっちゃうもっちゃう」と何度も繰り返し出てくるこのフレーズは、おしっこが今にももれそうな男の子が絵本の始まりから終わりまで言うセリフです。この言葉に子どもたちはとても親近感を覚えたのだと思います。読み終わっても、自由時間には進んで読みに来ていた子が何人もいました。
このお話にひでくんという男の子が出てきます。始まりの一行が「もっちゃうもっちゃうもうもっちゃう」です。ひでくんはトイレに行きたいのですが、なかなかたどり着けません。
キリンさんと出会い、トイレに案内してもらいます。しかし、そこはキリン用のトイレでした。ひでくんはそこではおしっこが出来ません。その後もこうもりやようかい、がいこつ、様々な登場人物と出会います。やっとついた、と思ったら迷路だったり、やっといけると思ったら妹に先を越されたりと、なかなかトイレに行けないひでくんにもうもらしちゃうんじゃないかと子どもたちも、読み手の自分もハラハラ、ドキドキさせられます。そして、最後は意外な結末が待っています。このオチに、小さい子どもはなかなか理解できませんが、大人や小学生以上の大きい子なら内容が理解でき、また一層楽しい内容となっています。
また、しつけとしても、寝る前にはトイレに行っておくというお約束のできる絵本となっているので、ご家庭でお子様に読んでいただくにもぴったりだと思います。
「もっちゃうもっちゃう」と言いながらあわてる姿は、子どもたちも経験しているからか、クスクスと笑いながらも、真剣な表情で絵本を見てくれます。キリンさんのトイレはどんなトイレ?こうもりさんのトイレは?ようかいさんのトイレは?と、実際にはないけれど、こういうトイレだったら面白いな、と見ていて楽しい内容になっています。ようかいのトイレはこわいな、と思ってみていた子もいたようです。
迷路が出てくる場面では、一生懸命、目で道を追ったり、指でなぞったり、それぞれがトイレのゴールを目指して楽しんで見ています。いろいろな生き物が出てきたり、迷路があったり、妹が出てきたり、あーあという結末があったりと、場面に変化のあるお話なので、何度読んでも飽きない絵本です。特に4歳以上の子に人気にのある絵本でした。文字数もページ数もそこそこあるので、字を読む練習にもなるので、ぜひ読んでみてください。