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泣いてばかりの赤ちゃんだった息子

赤ちゃんが生まれる前は、産まれたらたっぷりと可愛がって甘えさせてあげよう、と思って両手に抱ける日を待ち望んでいました。
しかし産後の私は、軽く産後うつだったのかもしれません。
もう、赤ちゃんの事が全て不安で不安で仕方ありませんでした。
私には周りに育児をサポートしてくれるような身内がいなかったのです。
夫は仕事があるからそんなに家にいないし、実の母は他界していたし夫の実家も遠くでした。
姉もそれほど仲良くなかったので、育児について教えてくれる人はいなくて私の中の育児情報は全て本や雑誌の受け売りでした。


だから、初の育児に常に緊張していて、オムツ替えてても、これで大丈夫なのかな、と思うし泣いて泣いて泣き止まなければ、身体の具合が悪いのかもしれないと不安になるし、で疲れてしまう毎日でした。
そして、そんな母親の私の気持ちを察するかのように、まあ本当にうちの息子は起きてる間は泣いてばかりでした。
よくもまあこんなにずっと泣いていられると思うほど、泣いていて、立って抱っこしてるとしばらく治るのですが座るとまたすぐ泣いてしまうのです。


もちろん、寝たなと思って布団に下ろしたらすぐに目を開けて泣き始めてしまいホトホト困り果ててました。
家事もやらないわけにいかないので、抱っこしてやるのですがまだ首が座らないから抱っこも気を遣いました。
上手く布団に寝てる間に何とか家事を済ませられると、ラッキーなのですが夜にはまた起きて泣くので、夜は私はすごく眠いのに眠れなくて辛かったのです。
まだその頃は狭い家に住んでいたので、仕事から帰って休む夫を起こしたら可哀想だと私が抱っこして歩き回ったりして泣かせないようにしていました。
それって大変なんですよね。
いくらまだ小さな赤ちゃんで、重くなくても、ずっと抱っこってさすがにきついんです。
自分がこんなに体力ないなんて思わなかったのですが、まあ出産という大仕事を終えて間もなかったしまだ身体も完全に元に戻ってない状態だったのかもしれません。
一時間抱っこして、やっと寝たかなと思ってソファに座ると泣き出して、を延々と繰り返していたら気が狂いそうになりました。
昔何かの本で読んだ、夜、寝そうになったら起こす、というのを何度も繰り返すと人は精神を病むと書いてあったのを思い出していました。
天使のような赤ちゃんによる拷問のように思いました。
そんな毎日で疲れた顔をずっとしていた時期に、本屋である本を読みました。
寝かしつけについての本です。
それには、赤ちゃんは早い時間に暗い部屋で寝かせるのが原則とありました。
私は、昼間にあれだけ寝たからと夜は遅くまで寝かしつけはしてませんでした。
けれど、その本には0歳児なら夕方6時には寝かしつけを始めても良いとすら書いてあったんです。
早く寝かせたから早く起きるのではない、と。
また、疲れていても赤ちゃんには笑顔で接するように、とありました。
私は初めての頼る人もない育児で緊張していたのでたしかに全然笑顔はなくなっていたので、意識するようにしました。
最初は照れ臭いし恥ずかしかったけど、頑張って続けていると赤ちゃんも表情が豊かになってきました。
そして、昼寝をたくさんした日でも、6時過ぎには暗い部屋に連れてって同じ布団でくっついて横になると、なんと本当に寝てくれたのです。
その後も、起きることはありますがオムツかえたりミルクを与えてしばらくまた添い寝をすると、またすぐ寝入ってくれたのです。
感動しました。
それまでの、寝ないからと横抱きにしてスクワットしたりひたすらユラユラしていた辛さを思うと、本気の感動でした。
私はどこかで、この子は立って抱っこしてないと寝ない、下ろしたら起きるから下ろせないと思い込んでいたのですね。
お母さんの気持ちが安定して笑顔で接することに加えて早寝早起きさせる事で、赤ちゃんもご機嫌になってくれて夜泣きもぐっと減ると思い知りました。
そのあとはもう、日中も、睡眠不足もなくなった事もあってかご機嫌で過ごせる日がどんどん増えていきました。
そうなってくると私も赤ちゃんとの時間が楽しくなってきて、夜も眠れているので相手をする体力も戻ってきて万々歳でしたね。
夜泣きする赤ちゃんは、早く寝かしてあげた方が良いのだなんて、誰も教えてくれませんでした。
夕方6時から寝かせて朝は6時前くらいに起こしてあげる、昼寝もちゃんとしてても夜は寝てくれるなんて夢みたいです。
産まれて数ヶ月までの赤ちゃんは寝たり起きたりを繰り返すなんて話はよく聞きますが、夜泣きさせない為にも睡眠サイクルをしっかり作ってあげましょう、と新米のお母さんにもっと教えてあげて欲しいです。
赤ちゃんもお母さんも、睡眠不足になってしまうとお互いにご機嫌斜めなつまらない日々を過ごすことになってしまいますからね。
私のような辛さを軽くしてあげて欲しいです。
ちなみに次男の時には、一度長男で苦労したので早くに睡眠サイクルを作ってあげて楽をさせてもらえました。

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