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産後の授乳中もお酒はOK!乳児への危険性と注意点、適切な量まとめ

産後の授乳中はお酒を控えましょう。と良く言われますよね。

その理由は、ママがお酒を飲むことで母体と赤ちゃんの健康に重大な影響を与えてしまうからなのですが、そんな事は分かっていても、目の前でご主人がビールを美味しそうに飲んでいたりすると、お酒が好きな方からすれば泣きたくなってしまいますよね。。

でも本当は、産後のママさんだってお酒を飲んでも「良い」んですよ。

 

・・・。ただし、守って欲しいルールがあるんです。と言っても難しいものではありませんので、安心してください♪

ここでは、授乳期のお酒のルールの具体的なところと、その根拠などもご紹介して行きます。

 

赤ちゃんへの危険なリスクの可能性について

ここまでご紹介した産後の授乳期で
お酒を楽しむために守って欲しいルールは、
母体の健康と赤ちゃんの健康のためです。

というのも、アルコールは血液に吸収されやすく、
次の授乳までに代謝できるアルコール量を守ったり時間を空けるようにしなければ、
母乳を通じて赤ちゃんアルコールを飲ませてしまう事になります。

赤ちゃんは肝臓が解毒を出来る機能が充分に発達していませんので、
大人と同じようにアルコール分解が出来ません。

その状態でアルコールが体内に入ってしまうと

・成長期に表れる低身長・低体重
・記憶障害や学習障害
・発達障害

と言ったこれらの
『一生残ってしまう障害のリスク』を抱える事になってしまいます。

ですので、ここまでご紹介してきたルールを守って、
赤ちゃんに健康なおっぱいをあげて下さいね。

 

産後の授乳期にお酒を楽しむコツ

冒頭でもご紹介しましたが、
産後の授乳期でもお酒を飲む事自体は問題ありません。

その時に必要なのがルールなのですが、それは次の通りです。

・次の授乳までに時間を空ける事
・その時までに代謝できるアルコール量を守る
・産褥期には飲まない

この3つだけです。

具体的な時間と量についてこれからご紹介して行きますので、
参考にしてみて下さいね。

次の授乳までに空ける時間は?

次の授乳までに空ける時間は、おおよそ2~2時間半です。

体格や体重によってもわずかな違いはあるのですが、
おおむねこの程度の時間を空ければ
赤ちゃんの飲む母乳にアルコールが入ってしまう心配は
回避できると考えて良いでしょう。

その間に、飲めるお酒の量は缶ビール350ccを1本くらいになります。

そして、おつまみを食べるなら、
イカの燻製など脂肪分の少ないもので
動物性タンパク質が補給できるものが良いでしょう。

ちなみにイカの燻製は、
タウリンという肝臓のアルコール分解を助けてくれる
ミネラルが補給出来ます。

肝臓を元気に保ってあげられれば、
その分アルコールの代謝も早くなりますから、
次の授乳まで時間的な余裕を作りやすくもなりますね。

次の授乳までに代謝できるアルコール量は?

先ほど、ビール350cc缶1本分と言いましたが、
ビールが体質に合わないという方もいらっしゃると思います。

次の授乳まで(2時間~2時間半くらいですね。)に代謝できるアルコール量は、
おおよそ10~15g。

これをビール以外のアルコールで換算すると次のような量になります。

・日本酒0.5合
・ワイン150cc弱

というくらいの量になります。

350缶1本のアルコール量でも、銘柄によって若干の違いがあるため、
10~15gというふり幅のある数字で記載しましたが、
これは『安全マージン』を考慮した数値です。

体質によっても、アルコール代謝にかかる時間は変わって来ますので、
もともとお酒は強くなかったという方は、
先ほどの量より少し控えめにするとか、
アルコール量が控えめのお酒を選んで飲んで下さい。

産褥期は飲めないの?いつからでも良いわけじゃない

産後のママさんが、お酒を飲んでも良いと言っても、
産褥期だけは例外です。

産褥期については実家に里帰りしておられる期間だと思いますので、
まず家族に止められると思います。

産褥期は、その後の体調や赤ちゃんのお世話をちゃんと続けるための
体力を回復・確保する事が目的です。

また、お酒に含まれるアルコールは、身体にとっては毒素ですので、
代謝をするために鉄分やビタミン類などの栄養素、
加えて体内の水分も使ってしまいますので、
お酒が飲みたくても我慢してください。

産褥期の子宮復古や出産時に帝王切開だったり、
会陰切開だったりする事で悪露の量も安定しない方も多いです。

また産褥熱や、そこまで行かなくても微熱が続いたりする方もおられるので、
産褥期はとにかく身体を休めて1日も早く復活する事を優先してくださいね。

 

産後の授乳中はノンアルコールはどうなの?

ノンアルコールと言えば、「今日自分運転なんでノンアルで」が大丈夫なわけですから、授乳中でも大丈夫なんじゃないの?と思う方も多いと思いますが、それでも頭の片隅で心配してしまう気持ちはよくわかります。
結論から申し上げますと、ノンアルコール飲料は基本的に授乳中の方ももちろん、妊娠中のままでも飲むことができるようになっています。
しかし、ノンアルコール飲料の中には、0.1%のアルコールが入っているものなどもあります。
そういったものは仮に赤ちゃんに悪影響及ぼすほどではないとしても、安全第一で行きたいママにとっては避けたいところですよね。
そういった場合は、0.00%と表示されているものを選ぶと良いです。
最近のアルコール飲料は、完全にアルコールがないものを楽しみたい方に向けて、そういった表情しているものがほとんどです。
そういったものを選べば授乳中でも母乳や赤ちゃんへの悪影響気にせず安心して飲むことができるようです。しかし、ノンアルコール飲料には、たくさんの添加物が含まれており、糖質、プリン体がたくさん含まれていることもあります。
そういった部分を見ると健康面ではあまり良いとは言えませんので、ノンアルコール飲料だからといってがぶ飲みするのはあまり良くないかもしれません。
付き合いなどでたしなむ程度が無難かもしれませんね。

産後のお酒についてのまとめ

産後のお酒(アルコール)の楽しみ方についてまとめてみましょう。

・産褥期(産後の肥立ち)は飲まない
・次の授乳まで残らないアルコール量と時間
・おつまみも食べながらアルコール代謝を促進

これに、もうひとつの工夫として、
お酒を飲むタイミングを旦那様とお話をする時間にあててみて下さい。

実は、この点がもっとも大切な事になるんですよ。

正確によっても苦手に感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、
産後の授乳期でお酒を飲む時は
『旦那様に甘える』ようにしてみてはいかがでしょうか。

というのも、男性である旦那様は、
あなたが感じている産後の身体の不調や変化、
不安を理解できないと考えた方が良いからです。

産後の産褥期が過ぎて、授乳期に入る頃には実家の里帰りも終わり、
旦那様とのお住まいに戻られる方も多くなっているはずです。

また、産後は赤ちゃんが頼れるのはママしかしませんし、
その割には世の中の男性で産後のママさんの身体や心に対しての理解が
深い人はなかなか少ないのが現状です。

そういった日常の中でストレスは少しずつ溜まって行ってしまいますので、
少しでも解消できるなんらかの方法を確保する事は大切な事。

産後クライシスや鬱(うつ)などは、
そういった部分を上手く処理できる環境やチャンスがなかった方の場合に
起こってしまう確率が上がります。
育児放棄や虐待など、
望んでいなかった不幸な事が起こってしまう事を避けるのも
母親の役目だからこそ、
『ストレスを和らげる手段』を賢く作りたいものです。

先ほど、お酒を飲む時は『甘えるつもりで』と提案しましたが、
これはあなたのためだけではなく、旦那様のためでもあるんです。

というのも、基本的に
『男は頼られる事で力を発揮できる特性』を持っている方が多いので、
そんな旦那様に力を与えてあげて下さい。

また、最近多くなっているマザコン男性の場合でも、
あなたが頼るところを見せる事で、カッコいい男になりたい!と思い、
そのためにはどうするのか・・・
と考えるようになると思います。

そのあたりの微妙な『さじ加減』を楽しみながら
作戦を練ってみてはいかがでしょうか。

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