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産後にゆっくりできない理由|2人目の時や実家・義実家を頼れない場合の対策

産後は、最低でも床上げが終わるまではゆっくりしなければいけないのですが、
周囲の協力が得られずゆっくりできない方もおられます。

・旦那さんが産後にゆっくりしなければならない理由を知らない
・実家の母は頼りに出来ない
・義実家の姑との人間関係が上手くいかない

これらの要因は人によっても変わって来ます。

しかしながら利用できるものは何でも利用して、産後すぐの時期はゆっくりしなければなりません。

このページでは、産後にゆっくりできない悩みを持つママさんの悩みを解消するためのいろいろな方法や手段について一緒に考えてみたいと思います。

 

産後にゆっくりしなければいけない理由

産後にゆっくりしなければいけない理由は、
一般には『将来的に更年期障害がきつくなったり体調を崩しやすくなったりするから』と言われています。

しかし、本当は違う理由なんですよ。

産後すぐの身体の状態は、体力を使い果たしているため、免疫力が落ちています。

この状態でも、授乳は行う必要があります。赤ちゃんは待ってはくれませんからね。

この免疫力が落ちている状態で、赤ちゃんのお世話に追われ睡眠不足になるママ自身の身体が心配です。

もちろん、体力は人それぞれで出産しても数日後には平気で退院する丈夫な方もおられます。

そういった体力がある方は問題ないのですが、妊娠中の栄養状態が昔に比べて良い現代では、赤ちゃんも3500gを超える出産が多く、会陰切開を行って出産されるママさんが全体の約7割以上に上ります。

こういった傷口が、何らかの感染症を招いたりするケースもあり、あまりに痛みが酷い場合は抗生物質が投与される事もあります。
このように、身体のコンディションが万全ではない状態で赤ちゃんのお世話をするのは、母体にとっても赤ちゃんにとってもリスクがある事なのですが、前述の通り『授乳を始めとする赤ちゃんのお世話は待ったなし』ですから、1日も早く回復するために全力を注がなければならないんですね。

 

産褥ヘルパーサービスを利用してみよう!

産後にどうしても頼れる人がいない場合は、行政で行っている『産褥ヘルパーサービス』を利用するという方法もあります。

多くの地方自治体で実施しているサービスで、場所によっては産院で申し込む事が出来る場合もあります。

自分が住んでいる地域の『行政産後ヘルパーサービス』がどういった形で料金がいくらくらいになるのか、時間当たりの料金などを事前に確認しておきましょう。

産後ケアセンターってなに?

また、もうひとつの選択肢としては、『産後ケアセンター』を利用するというのも選択肢です。

産後ケアセンターとは、看護師、助産師、産後ケアリストという有資格者が、産後ママの実務的・精神的の両面でケアしてくれる場所です。

場所によっては『産後調理院』や『産後院』とも呼ばれる施設が産院に併設されている場合もあります。

多くの産後ママさんが、産後2週間~8週間の期間で利用されるようですが、この施設は年々、需要が高まってきています。

というのも、実家や義実家の両親が共働きで頼れないという方や30代後半以上の高齢出産をされる女性も増えて来ているからです。
産後ケアセンターの利用は、基本的に予約が必要なので、産前から問い合わせておくと良いでしょう。

また、産後ケアセンターのメリットは、他にも似たような境遇で産後にゆっくりできないママさんもたくさんいるため、利用者同士で友達になり相談相手が出来るという方も多く、後々お互いに話し合える『仲間』を作れるというところです。

食事はネットスーパーや宅配弁当をフル活用

ネットスーパーを活用すると、なんとなくだらけているようなイメージを持たれてしまったり、宅配弁当なんてお金に余裕がある人がすることじゃないの?といったような意見も巷ではちらほらあります。
しかし、できるだけゆっくりできる時間を作るためにも、そういったサービスを活用するママさんは意外と少なくないんですよ。

ネットスーパーは、一度登録してしまえば後はスマートフォンからでも食材を購入することができ、自宅まで届けてくれます。
時間の節約にもなりますし体力の節約にもなります。
宅配弁当については、ちょっと高いイメージがあるかもしれませんが、安いところでは1階の食事あたり400円から700円程度で済むものもあります。
自炊すれば確かに1回の食事あたり200円から300円程度で済ませることもできますので、気持ちちょっと贅沢をしているイメージかもしれませんね。
しかし、出産後の体の回復を優先させる時期の場合は、こういったお金の使い方すらも、赤ちゃんのための投資だと考えると良いですよ。
実際に、そのようなお金の使い方をして、時間を確保したり体を休めることで、お母さんは育児に専念することができますよね。
これは紛れもなく、赤ちゃんのためのお金の使い方です。

こういったサービスは、一度入会したら最低何ヶ月続けなければいけない。
と言うものではありません、いちど試してみてそれでももったいないな、もしくは私には合わないな、そのように感じたらすぐに止めることができます。
どうしても周りに頼ることができずにゆっくりできない、と言う方は一度試してみてはいかがでしょうか

旦那さんの理解不足で産後にゆっくりできない

旦那さんの理解不足は仕方のない部分もありますが、明らかにあなたを傷つけるような発言をする旦那さんなら放置した方が旦那さんのためでもあります。

普段から、家事と育児をまったくしないような旦那さんならば、自分で家事をする事で、あなたの大変さがわかる事でしょう。

男性が産後女性の身体のダメージを知らない(実感できない)のは、仕方のないことです。
だからと言って、何でも旦那さんのことをしてあげていたら、身体的に負担がかかるのは自分だということもわかりますよね。

今後のためにも『ニコニコしながら放置』してあげて下さい。

また、1人目のお子さんがおられるママさんでも、前述のような普段から家事・育児をまったく省みない旦那さんなら、この機会が旦那さんとお子さんのコミュニケーションやスキンシップのチャンスと捉えるのも良い考え方ではないかと思います。

「友達とランチやショッピングに出かける」などと言って出かけ、旦那さんに家事や育児をやってもらうのは最大のチャンスです。
実際に旦那さんが1人で家事や育児をやってみると、大変さがわかるはずです。

そして、子育てや家事をテキパキとこなすあなたを見て、旦那さんがどう感じるかを見るのもなかなか一興ではないかと思います。

また正反対の意見で、産後にゆっくりする必要などないという方もおられますが、こういった意見も無視して良いかと思います。

産後にゆっくりしないと更年期障害がきつくなったり、体調を崩しがちになったりするのは迷信という方もおられます。

しかし、産後にゆっくりしなければならない理由は後ほど説明しますが、更年期障害や体調など、産後のママさんのためだけではないんですよ。

2人目はもっとゆっくりできない?

2人目や3人目を出産されたママさんの場合は、なかなかゆっくりできないのが通例のようです。

上のお子さんが、どうしてもまだママさんに甘えたい年頃なら余計です。

産後に退院してきてからも、生まれたばかりの赤ちゃんに様子がおかしいところがあれば、すぐにでも病院に連れて行かなければなりませんし、そのために上の子には申し訳ないと思っても、赤ちゃんをなんとかしなければなりません。

ちなみに、管理人のわたしの場合は、2人目を出産したあとに上の子が『赤ちゃん返り』をしてしまって、夜泣きが始まってしまったり(上の子は当時3歳です。)と本当に大変でした。笑

今では、中学生になった上の子に『妹が生まれた時にお前が赤ちゃん返りをして大変だったのよ。笑』などと話をすると、『全然覚えてない!』とお決まりの返事が帰って来ます。笑

ただし、これがうちの場合は上の子と下の子が『3歳違い』だったので、多少は助かる時がありましたが、年子ならもっと大変だったかもしれません。

赤ちゃんの急な発熱などで上の子の面倒が見れない時は、義実家や実家の両親に『申し訳ないけどお願いする』という形をとってみてはいかがでしょうか。

義実家や実家の両親を頼れない場合

旦那さんも仕事が忙しく、家事や子育てを分担できるような状況ではなく、しかも『実家や義実家の両親も頼る事が出来ない場合』もあります。

実家や義実家を頼れない要因としては、両親ともに働きに出ているケースなどです。

こういったケースも考えられるため、産前から義実家や実家の両親で頼れる人のスケジュールを考慮しておくと、産後も安心してゆっくりする事が出来ます。

また、旦那さんにも出産後に育休を取ってもらう事が出来るかどうかを事前に相談しておきましょう。

わたしの場合、上の子を出産したばかりの時は、実家と義実家の両親ともに入れ替わり立ち替わりで交互に来てくれるようにお願いしておいたため、ゆっくり過ごす事が出来ました。
(おそらく初孫の顔を見たいという気持ちの方が大きかったように思いますが。笑)

なんにしても、産後すぐの時期は最低でも床上げまではゆっくり過ごす事が必須ですので、早めに頼れるメンバーのスケジュール確保はお願いしておいた方が良いですね。

また、どうしてもそういった事が出来ない方もおられるので、次ではそういったケースの対策を見てみましょう。

 

 

産後にゆっくりするためのまとめ

産後ママがゆっくりできないケースやその対処法。
また、ゆっくりしなければいけない理由をまとめましたがいかがでしたでしょうか。

旦那さんや実家、義実家の両親も頼る事が出来ない場合もありますが、出来るだけ早めに準備をしておく事。

頼れる方のスケジュール確保は、出来るだけ早めに行っておく事が大切です。

また、どんなに旦那さんが泣きついて来ても大人は放置した方が良い事や、時には上の子を後回しにしてしまう場合もあります。
しかし上のお子さんだけは赤ちゃんよりも優先に構ってあげた方が、赤ちゃん返りを予防できるようです。

そして、少しでも新しく生まれてきた命を守れるための準備として、産後にゆっくりできる状態、もし出来ない状態ならば行政サービスなどを積極的に利用する事も考慮しておきましょう。

また、産後うつなど『心のケア』が必要な状態まで追い込まれてしまわないように、自分と赤ちゃんを守るような策を考えておく事が大切なんですね。

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