産後のおならが以前に比べて急に臭くなったり、回数が増えたと感じているママさんはたくさんおられます。
産後におならの回数が増えたり臭くなったりする原因は、結論から言ってしまえば妊娠中からの便秘が解消できていない事です。
妊娠中に赤ちゃんがお腹を圧迫していた時とは違い、産後なぜか便秘が解消できず、おならが臭くなってしまったり、おならの回数が多くなってしまうのか分からずに悩んでしまう方が多いんですよ。
このページでは
・産後のおならが臭う原因
・おならが臭くなるのは便秘のせい?
・産後の便秘を解消する方法
・便秘を繰り返さないためのコツ
・食生活の注意点
・まとめ
こういった順番で、産後のおならの対策を一緒に見て行きたいと思います。
産後におならの回数が増える理由
産後におならの回数が増えてしまう原因は、大きく2つあげる事が出来ます。
・妊娠中の便秘が解消出来ない
・骨盤のゆがみで内臓が下がってしまう
この2つの原因が絡まり合って、産後のおならの回数が増えてしまうんですね。
妊娠中の便秘が解消出来ない
妊娠中の便秘は体内の脂肪層や子宮周りに赤ちゃんを守るために水分を溜め込んでしまうようになっています。
これはホルモンバランスの変化によって起こるものなのですが、これによって食事を消化したものから水分が奪われてしまうため、腸の中で便が硬くなってしまい、便の排出が完全には出来なくなってしまうんですね。
加えて、妊娠後期は宿便やガスの発生でお腹の張りがあっても、トイレを思いっきりいきむ事が出来ないため、余計に便秘になりやすくなります。
骨盤のゆがみで内臓が下がってしまう
妊娠中は安定期から、少しずつ出産に向けて骨盤が開いて行きます。
陣痛が起こった時に産道が開くだけのスペースを確保しなければならないために起こる骨盤のゆがみです。
これは産後に骨盤矯正のためのベルトを装着したり、子宮復古の目処が経った頃から少しずつストレッチやスクワットなどで身体を動かして筋力を鍛えて行く事などが必要です。
また、出産で産道と膣が広がってしまった事や骨盤の開きで骨盤底筋も弱まってしまうため余計に内臓が下がってしまいます。
産後の育児ストレス
何故かと言うと、過剰にストレスを感じると自律神経の働きが乱れ、腸内環境の活動が低下してしまいます。
すると結果として便秘の状態になりやすく、便秘の状態だとガスが溜まりやすくなるため、おならの回数が増えてしまいます。
産後のおならが臭う原因
産後のおならが臭くなってしまう原因は、便秘が解消出来ていない事によるものです。
妊娠中はつわりが初期から続いてしまうせいで食べられるものが偏ってしまったり、後期になるとむくみやトイレが近くなる事を気にして水分を摂りたがらない方もおられます。
ですが、これが水分不足による便秘につながってしまいます。
さらに、先ほどご紹介したホルモンバランスの影響もあり、余計に便に水分が行き渡らなくなるため便秘になりやすくなるんですね。
この、妊娠中から続く便秘を解消するには
・水分補給を多めにする
・食物繊維を摂れる食事を心がける
・便秘で悪化した腸内フローラを整える乳酸菌などを摂る
・妊娠中に制限されていた運動を再開する
これらの対策を行う事で、妊娠中から続く便秘を産後に解消する事で、おならの臭いを治す事が出来るんですね。
産後の便秘を解消するコツ
先ほど、妊娠中から続く便秘によっておならが臭くなりやすいとお話しましたが、
産後の授乳期でも便秘が起こりやすい条件がたくさんあります。
・母乳をあげているため水分不足になりやすい
・授乳のすき間時間でしか食事ができないため不規則になりやすい
・ストレスによっていつの間にか呼吸も乱れている
母乳はママの血液と水分に、ママからの栄養が加わったものです。
ですが、赤ちゃんのお世話やコミュニケーションが楽しみなので、どうしても水分補給がおろそかになりがちです。
食事時間が不規則になるのは仕方のない事ですが、食事のタイミングは出来るだけ、朝、昼、晩の3回に区切って間食を抑えるなどの対策をすると良いでしょう。
産後は、ホルモンバランスがゆっくりと妊娠前の状態に戻って行くため、毎日のように気分が沈んだり落ち込んだり、その逆にテンションが高くなったりします。
個人差はありますが、そういった精神状態でいると呼吸も乱れがちになります。
1日のうち何回かは腹式呼吸で背筋も伸ばして、出来れば簡単なストレッチも行いましょう。
骨盤矯正にも役立ちますし、腸のコリもほぐれて便秘予防になります。
便秘を繰り返さないための生活習慣
便秘は、生活習慣によって排便リズムが乱れたり、栄養バランスが狂ったり、また水分不足になる事でも起こります。
そこで、産後のおならの回数や臭い、便秘に悩まされている方に試して頂きたい対策があります。
・水分補給を決めたタイミングで行う
・ストレッチやウォーキングなど適度な運動を行う
・食物繊維を摂る
この2つの対策を行ってみてはいかがでしょうか。
水分補給が便秘の改善にどれほど大切かはお分かり頂けたと思います。
1日で必要な水分は、成人女性で約2リットルですが、産後の授乳期では、2.5リットルほど必要と言われています。
赤ちゃんの母乳であげる分の水分も補給する事が必要だからです。
そのうちの約1リットル近くは食事で補う事が出来ますが、残りの1.5リットルは水分補給で賄う必要があります。
また、ストレッチやウォーキングなども腸の蠕動運動を助ける事になるため、便秘解消に効果的です。
食物繊維を摂るのは、便秘解消の定番対策ですが、食物繊維には水溶性と不溶性の2つがあります。
水溶性食物繊維は海藻類や葉物野菜に含まれており、不溶性食物繊維はゴボウやお芋などの根菜類や穀物類に含まれています。
両者の理想的なバランスの割合は『水溶性1:2不溶性』と言われています。
両方の繊維質をバランス良く摂ることが便秘とおならの臭いの改善に役立つんですね。
腸内フローラでおならの臭い改善!
産後のおならの臭いは便秘と関わりが深いため、どうしても便秘改善中心のお話になってしまいます。
先ほど、食物繊維のお話をしましたが、同時に乳酸菌やビフィズス菌、酵母菌などの『菌活』で腸内フローラを改善する事も産後のおならの臭いや回数の悩みを解消するカギになります。
毎晩、夕食を食べた後に無糖のヨーグルトを食べたり、発酵食品を出来るだけ食べるように心がけるなど、菌活を行う事で腸内フローラを改善出来るとおならの原因のガスの発生量そのもののが抑えられますし、臭いも抑える事が出来ます。
腸内環境は自分では目に見えない部分でもあるので、なかなか悪い状態なのかがわかりませんよね。しかし、肌荒れや便秘、体臭の原因など様々な影響があるため、できるだけ腸内環境をいい状態にしておきたいものです。
先程話をした発酵食品は腸内環境を整えるためにもぜひ毎日摂取したい食品なので、納豆、キムチ、おつけものなど何かしら一品食卓にあるといいですよね。
発酵食品はそれ自体がにおいを発するものが多いため、なかなか体臭予防のために食べようと思わないかもしれませんが、男性も女性も、そして妊婦さんもぜひ積極的に取り入れていきましょう♪
-
-
スーパーフードの真実│妊婦さんの栄養補給としては最適!でも・・・ - 妊娠中プレママ応援団
度々話題になっているスーパーフード。 妊娠している妊婦さんにとってはお腹の中の赤ちゃんのためにも栄養面では気をつけたいと思っている方も多いはず。そんな妊婦さんも栄養価の高いスーパーフードは注目度が高い
産後はウォーキングでおならの匂いを改善
すると、お通じの状態も良くなっていくため、要は腸内環境のおならのにおいが臭くなる原因が減っていきます。
基本的に私たち人間の体は、普段の習慣が原因を積み上げて良かれ悪かれ結果になります。
もちろん無理は禁物ですが、可能な日はできるだけ外に出て歩きたいですね。
まとめ
産後におならの悩みを抱えてしまう方はとても多く、その原因のほとんどが妊娠中の便秘を改善出来ていない事になります。
また、おならの臭いが問題ない場合でも、回数が多いと外出中におならを無理に我慢をして体調が悪くなってしまうなど、いろいろな問題が起こります。
まずは、便秘を解消する事、そして骨盤矯正や適度な運動で腸が下がってしまう事や充分に動かなくなってしまう腸のコリをほぐすなどいろいろな対策があります。
どれも並行で行っていくのは大変に感じるかもしれませんが、出来る範囲で少しずつ行って行きましょう。