産後のお腹のぽっこりを治したい!
過酷な出産を終えたすべてママさんの願いではないでしょうか。
「完母で育てているからあっという間にお腹はへっこむよ♪」…なんて
友達は言ってたけど、わたしのお腹はなぜぽっこりしたままなの?
また、赤ちゃんが低体重児だったなどの理由で、ミルク授乳だから妊娠前のような身体には戻れないんだ・・・
と諦めていらっしゃるママさんもおられるのではないでしょうか。
産後にお腹がポッコリする原因はいくつかありますが、どれもちゃんとした対策をすることで、自力でお腹をキュッと引き締める事は出来るんですよ。
まずは、産後にお腹がぽっこりしてしまう原因から一緒に見て行きましょう。
産後にお腹がぽっこりする原因
産後にお腹だけがぽっこりと目立ってしまう原因は大きく分けて3つです。
・産褥期に子宮が元の大きさまで戻っていない
・妊娠中に腹筋が衰えている
・骨盤が開いていて内臓が下垂している
この3つの原因が考えられますが、原因の中に治し方のヒントもありますので、もう少し詳しく見てみましょう。
子宮の大きさが元通りに戻っていない方
産褥期は、本来しっかり休息をとって身体を回復させるべきなのですが、家庭の事情などでどうしてもゆっくり休む事が出来ないママさんもおられます。
また、通常は産後約1ヶ月間で授乳をさせるためのホルモンのオキシトシンによって少しずつ戻っていくと言われているのですが、子宮は筋肉で出来ており、妊娠中に10ヶ月間かけてゆっくり大きくなった子宮がホルモンの働きはあっても戻り方に個人差があるのは仕方のない事です。
こういった産褥の悩みには個人差がありますが、ほとんどの方に共通して言える事は、栄養バランスの乱れが子宮の回復を遅らせている可能性が高いという事です。
先ほども触れましたが、本来なら産後すぐの期間のおおよそ6週間~8週間はしっかり休息をとって滋養強壮の栄養バランスに優れているものを食べて授乳以外の事は可能な限り行わないというのが理想的です。
出来る範囲で、休息を取るようにしながら、産後にも葉酸サプリメントを使うなど、栄養補給を余計なカロリー摂取をせずに行える方法を採りましょう。
また、初産の方など子育てで分からない事も多く、そういった不安がストレスとなって回復を遅らせている事も考えられます。
旦那さんに可能な限り協力をしてもらう事が大切なのは言うまでもありませんが、里帰りをさせてもらうことや義実家のお姑さんに手伝いをお願いするなど、可能な限りゆっくりできる方策を取りたいところです。
また、家族の手伝いなどが受けられない状況にある方は、産後の赤ちゃんのお世話やママさん自身の身体のケアを退院後に宿泊で受ける事が出来る施設や、産褥ヘルパーなどサービスが地元にどういったものがあるのか、料金はいくらくらいなのかと言った事を事前に調べておく事も大切です。
妊娠中は腹筋は衰えるもの
妊娠中に腹筋が緩んでしまって・・・という方もおられます。
しかしながら、妊娠中は『必ず腹筋は衰えるもの』なのです。
子宮頸管が短いなどの理由で安静を指示される妊婦さんもおられます。
なかには腰痛が酷くなり、身体を動かす事がままならなかった方もおられるでしょう。
また、そうでなくても妊娠中はわずかな期間で赤ちゃんの成長と共に急激に体重が増えますので、なかなか身体を動かせないという方もおられます。
また、妊娠後期から出産に向けて骨盤や産道を赤ちゃんが出て来られるように広げるための『リラキシン』というホルモンが分泌されます。
これは、お腹の中心線にある腹直筋に沿ってある『白線』という腱を緩ませます。
これによって赤ちゃんの成長と共にお腹も大きくなって苦しい思いをさせないようになっています。
骨盤矯正も大切ですが、この腹直筋を鍛えて内臓をもとの位置まで戻してあげないと骨盤矯正の意味が半減してしまいます。
そのため、産後に腹筋を少しずつ鍛えていく事が必要なのですが、授乳や赤ちゃんおお世話など、産後1年以内というのはかなり忙しく、睡眠時間を確保するのさえ難しい状況になります。
ですので、『ながら』で腹筋を鍛えられる方法があります。
例えばTVを見ている時にお腹に力を入れて凹ませる『ドローイング』という方法は産後のぽっこりお腹を引き締めるのに最適ですよ。
また、簡単な腹筋運動として、仰向けに寝てお腹に手を当てて上半身の上半分を持ち上げるようにおへそを見るようにして息をゆっくり吸って吐くという動きを1セット。
これを3セット行うというのを毎日行うだけでもかなり腹筋を引き締める効果があります。
そして、もうひとつの方法としてはシックスパッドなどのEMS腹筋マシンを使ってトレーニングというのも良い方法ですね。
骨盤矯正の方法は1つではありません。
骨盤が開いて内臓が下垂しているというのは3,000g以上の赤ちゃんを出産された方では普通に起こります。
もともと、妊娠中には出産に向けてリラキシンというホルモンの分泌が後期に始まり、これがあるおかげで骨盤が開いて産道も緩んで赤ちゃんが通る道が確保できるんですよ。
骨盤を引き締めるには、トコちゃんベルトや専用ガードルなど代表的な方法はあります。
ただし、骨盤を締めすぎると腰痛の原因にもなるので注意が必要ですし、根本的に骨盤ベルトを装着すると気分が悪くなるという方もおられます。
また、ガードルもウエストだけを締めるのはまだ完全に戻りきっていない子宮を押し下げてしまい、子宮脱の原因にもなります。
骨盤ベルトやガードルも良い事だけではないのです。
こういった方は、先ほどの腹筋運動でウエストを引き締めて、座り方を意識して骨盤が自然に戻る力を利用すると良いでしょう。
産後の赤ちゃんのお世話は、お昼寝布団やタオルなどを敷いて床上で行うのが常態化しますので、どうしても床上に直接座る事が多くなります。
ですので、その時に足裏をくっつけるように脚を開いて、あぐらを組むような形で座るようにすると良いでしょう。
この時のポイントとしては、両脚を開いて可能な限り両膝を床に着けるように意識すると、その力で骨盤を内側に向かって押す方向の力になります。
また、授乳の時に猫背にならないようにする事も骨盤矯正の効果を上げられるポイントです。
食事の見直しが1番の肝になる
なぜならば、どれだけ骨盤が良い状態だろうと、どれだけ一生懸命運動していようとも、食事の要素で大きく足を引っ張ってしまっていては、対してダイエット効果が期待できないどころか、ちゃんとやってるのにどんどん太っちゃう。
このような事態になってしまうこともあります。
だからこそ、出産後のお腹ぽっくりを改善するためには食事の見直しが重要なのですが、具体的にどのように改善していけば良いのかと言う部分については、シンプルに和食メインの食事に切り替えることです。
和食といっても天ぷらなど揚げ物系のヘビーなものはお勧めできませんが、ヘルシーな和食に分類されるものであれば、食べ過ぎなければカロリーの過剰摂取にはまずなりませんし、何より幅広くたくさんの栄養補給することができますので、授乳中のママさんも安心して行うことができるんです。
産後にお腹のぽっこりを解消する方法のまとめ
産後の1年以内が妊娠と出産でぽっこりが目立つお腹を戻すチャンスのタイミングです。
しかしながら、産後すぐの産褥中は身体の回復が最優先ですし、この時の子宮収縮が上手くいかないと生理再開後の慢性的な体調不良などにつながるので、焦りは禁物です。
最低でも、産後1ヶ月の健診で先生からの許可をもらってから、無理が掛からない範囲で腹筋運動や骨盤矯正を行っていくようにしましょう。
また、産後の子育ての時期は忙しく眠る時間を確保するのすら難しくなるママさんもたくさんおられます。
旦那さんがお休みの日などは、旦那さんと赤ちゃんと一緒に出かけて気分転換にウォーキングをしたり、旦那さんに赤ちゃんを見てもらってサイクリングをしたり、1人になれる時間を上手に作りながら、ストレスを感じないようにしたいですね。
産後にお腹がぽっこりしてしまうのは誰もがなる事ですが、焦らずちゃんと子宮復古や身体の回復をはかる事と地道に腹筋と骨盤矯正を続けていく事で、スリムなプロポーションを作っていきましょう。