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産後のトコちゃんベルトはいつから?正しい装着と間違っていた時の対処法

産後の体力の回復や子宮復古、骨盤矯正を助けてくれるトコちゃんベルト。
出産後に母親学級でも骨盤ケアとして装着を教えてくれるのですが、実際に使ってみると母親学級でも教えてくれなかったような疑問がわいてくる場合も・・・。

このページでは、産後のトコちゃんベルトの疑問について、いろいろな角度から一緒に確認しながらみて行きたいと思います。

・トコちゃんベルトってなぜ必要?
・トコちゃんベルトの効果は?ⅠとⅡって何が違うの?
・産後はいつからいつまで巻くのが良いの?
・産後のトコちゃんベルトの正しい巻き方
・間違った巻き方をするとどうなるの?
・間違った巻き方に後から気づいたら?
・産後のトコちゃんベルトの効果や時期、使い方のまとめ

こういった順番で、1つずつを確認しながらみて行きましょうね。

産後の身体の回復や骨盤矯正が上手く行くと子育てが順調にもなりますし、キレイなプロポーションも作る効果や妊娠前からあった悩みも解消できるかもしれません。

トコちゃんベルトに対する疑問をしっかり解消して、健康でキレイなママになりましょう♪

トコちゃんベルトってなぜ必要?

トコちゃんベルトを産後に装着するのは、次の目的があります。

・産後の産褥や体力回復をスムーズにする
・骨盤矯正で肩こり・腰痛の予防と軽減

大きく分けると、この2つの目的があります。

妊娠中の後期になると、体内で女性ホルモンのひとつのリラキシンが出てきて骨盤を広げて、赤ちゃんがいる子宮を安定させたり、産道を広げて出産しやすくしたりという変化が起こります。

それに合わせて、腸などの臓器も下がってくるため、いろいろな体調の変化や不調も出てくるのですが、それらを産後にスムーズに戻してあげるのがトコちゃんベルトを産後に着ける目的なんですね。

トコちゃんベルトの種類とサイズ

トコちゃんベルトには妊娠中と産後で2種類があります。

・恥骨の開きを締めるトコちゃんベルトⅠ
・尾骨の開きを締めるトコちゃんベルトⅡ

トコちゃんベルトⅠは、尾てい骨がから巻いて前方で締めるベルトで、恥骨が開いていて恥骨痛がある方に向いています。

トコちゃんベルトⅡは、恥骨側から巻いて後方で締めるベルトで、尾骨側に開きがある方やその影響で腰痛がある方に向いているベルトです。

また、トコちゃんベルトはサイズが合っていないと充分な効力を発揮できないので、サイズ選びは慎重に適切なものを選ぶようにしましょう

サイズの測り方は、お尻の肉がいちばん盛り上がっている頂点から、身体の前方ではアンダーヘアの2~3cm上のポイントをカバーする腰回り一周分(骨盤高位と言います。)の寸法を採寸します。

採寸の際は、仰向けに寝た状態で、腰の下に高さ15cm~20cmの沈まない硬さのある本や雑誌などを敷いて、採寸するのがもっとも正確に骨盤高位の採寸が出来ます。

採寸は腰を浮かせた状態で行います。
その理由はお尻がペチャンと潰れた状態では正確な採寸が出来ないためです。

もし、腰を持ち上げた状態がつらいという方は旦那さんや看護師さんの介助を受けて測ると良いですね。

トコちゃんベルトの効果は?

トコちゃんベルトの効果は、意外と多岐にわたります。

・骨盤矯正と恥骨痛の軽減
・肩こりの予防・軽減
・腰痛の予防・軽減
・赤ちゃんの抱っこが楽になる
・母乳の出が良くなる
・代謝も上がり産後ダイエットに寄与

これらの効果があるのですが、逆に着けなかった場合にどんな事が起こるのか、どんな事が起こりやすくなるのかをご紹介します。

・骨盤が開いたままになり腰痛が酷くなる
・腰痛が酷い方では歩けなくなってしまう方も
・腰回りのプロポーションが妊娠中のまま戻らない

こういった事が考えられます。

ただし、トコちゃんベルト巻かなくても問題なかったという方もおられます。

トコちゃんベルトを巻かない方は、妊娠中から腰痛も恥骨痛も一切ないという方です。
妊娠前からスポーツをされていたり、筋力がある程度あって骨盤周りの痛みを感じない方もおられるため、そういった方はトコちゃんベルトを使わないという選択肢もあります。

トコちゃんベルトはいつからいつまで着けるの?

産後のトコちゃんベルトをいつから着け始めて、いつまで着けていた方が良いのでしょうか。

トコちゃんベルトを着け始めるタイミングは、産後少し時間が経過して悪露の色が鮮血色から茶褐色に変わって来た頃から。

これは、産後すぐにトコちゃんベルトを着けると、悪露の出が悪くなって子宮復古が遅れる可能性も考えられるからです。

ですので、産後の悪露の状況を把握してから、トコちゃんベルトを着けた方が良いでしょう。

トコちゃんベルトをいつまで使うのかというと、産後3ヶ月目~4ヶ月目までが限界です。

その理由は2つあります。

それ以上の長期間装着していても骨盤を緩めるリラキシンの分泌量が落ちているため、骨盤矯正の効果が実感しにくくなる事。

そして、もう1つは骨盤を補強するベルトに頼り切ってしまうと、腰回りの筋力が衰えてしまう可能性もあるからです。

産後のトコちゃんベルトの正しい着け方

トコちゃんベルトの正しい着け方は、サイズのところでご紹介した『骨盤高位』を起点にして『ちょっときついかな・・・』と感じる程度の圧力で巻きます。

また、トコちゃんベルトを巻く時は肌に直接巻かず、腹帯の上からベルトを巻いて、その上からショーツを履くという形になります。
メーカーの公式サイトでも、巻く時の手順や着ける位置(高さ)などを説明しています。

また、母親学級でも骨盤ケアの時間に教えてくれますので、その時に装着方法に疑問が残らないように質問するつもりで聞くと良いでしょう。

また、トコちゃんベルトは悪露の様子次第でいつから着けるかというタイミングは違いますが、およそ3ヶ月ほど生活の中で付き合っていく事になります。

トイレに行く時と寝る時は外すのが基本ですが、寝る時は外さずにズレ防止のアンダーベルトを巻く方もおられます。

恥骨痛や腰痛が強く、ベルトを外すと痛みが強くなるという方は、寝る時も着けておいた方が良いでしょう。

トコちゃんベルトの間違った着け方

産後のトコちゃんベルトの間違った着け方は、いくつかのパターンがあります。

・装着する高さを間違う
・無理やりきつく装着する
・ゆるく着け過ぎてズレる

この3つが産後のトコちゃんベルトの着け方の間違いです。

1番多い間違った着け方としては、着ける高さを間違うケースです。妊娠中と違って産後はお腹が大きくありませんので、高めの位置にしてしまう間違った使い方が起こり得ます。

採寸時に測った場所をカバーできるように巻きましょう。

トコちゃんベルトの巻き方を産後しばらく経ってから気づいたら

トコちゃんベルトを着ける位置や締め方などの間違いに、産後しばらく経ってから気づく方もおられます。

腰痛が改善されていなかったり、なかなか恥骨痛が治まらないという事になります。

例えば、産後4ヶ月が経過していて痛みが強い方は、すでに骨盤が開いた状態でリラキシンの分泌を終わっている方も多いと思います。

こういった方の場合は、整形外科を受診するか整骨院などに相談する事をおすすめします。

普段から大股で歩くようにするのも骨盤に良い

普段歩くときの歩幅を多くとるように心がけます。
そのようにして大股で歩くことによって、骨盤を支えている大殿筋を鍛えることができます。

こうすることによって普段の活動の中でナチュラルに骨盤のケアを行うことができる上、歩行時のカロリー消費量を増やすことができるため、間接的な産後ダイエットにも効果があります。
骨盤ベルトの生活に加えて、こういった意識をしてみるとさらに効率よく骨盤を矯正することができるかもしれませんね♪

産後のトコちゃんベルトについてのまとめ

産後に骨盤矯正をしっかり行う事で、その後の人生でも長くスタイルをキープする事が出来ます。

また、骨盤周りは足腰の下半身と上半身をつなぐ『身体全体のメイン中継点』になりますので、重要な骨格です。

神経系や大動脈など重要な循環器系の部位もありますから、骨盤がしっかり正しい状態を保てていると代謝も良くなって産後の体型戻しもスムーズに進みます。

腰痛や恥骨痛の軽減という今の悩みを軽減・改善する事も大切ですが、正しい使い方でその後の健康な身体も勝ち取って行きましょう。

そのためのポイントとしては

・いつからいつまでという時期を守る
・正しい着け方を知って実践する
・腰痛や恥骨痛などの痛みがない方は着けなくても良い
・トコちゃんベルトに頼り切りにならない

こういった点を意識して、子育てと産褥、そしてプロポーションキープの手助けとして活用しましょうね。

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