産後のママの身体は、自分で思っているよりも大きなダメージを受けている事も考えられます。
基本的に産後の床上げ(産褥)が終わるまでは無理は禁物なのです。
こういった時期でも頑張り屋さんのママは、ついつい無理をしてしまいがちです。
この時期の車の運転は出来れば避けて欲しいのですが、では『いつから車の運転や外出が出来る』ようになるのでしょうか。
このページでは、産後の床上げの身体の状態や外出、車の運転についてご紹介します。
産後に自分で運転できるようになるのはいつから?
産後に自分で車の運転が出来るようになるのは、一般的には1ヶ月健診以降で体調が良ければ大丈夫でしょう。
しかしながら、産後の床上げのところでも触れましたが、『片足立ちで15秒はふらつかない』などの条件を設けて、それが出来るようになるまでは車の運転は控えるのが無難です。
というのは、車の運転は『自分が走っている現在地点よりも少し先の状況を判断して、的確にその後の運転操作に結びつける判断力』が大切だからです。
相当量の出血もしているので、思っている以上に『景色からの距離感や速度感覚』が鈍っていると考えられます。
自分は無理な運転をしなかったとしても、すぐ後ろの車や隣を走っている車やバイクが穏やかな運転をするとも限りません。
万が一、交通事故でも起こしてしまい、ケガをしなかったとしても…精神的なダメージで赤ちゃんへの授乳やお世話、コミュニケーションに支障が出てしまう事もあります。
ですので、産後の1ヶ月健診が終わって、15秒間の片足立ちがふらつかず出来るようになるまでは待ちましょう。
自分で運転して良い距離や時間は?
妊娠中や産後すぐではない通常時でも、車の運転は『2時間運転したら最低10分の休憩を挟む』というのが基本です。
産後の1ヶ月健診でもOKが出て、片足立ちなどの条件も満たす事が出来れば、車の運転自体は問題ありません。
しかしながら、まだ身体の回復は『体力の完全復活には至っていない』ということは意識しておきたいです。
ですので、連続運転は『1時間以内で休憩を小まめに挟む』というのが理想的ですね。
もし1時間経たなくても「疲れたなあ。」と感じたら、すぐに休憩を挟むようにしましょう。くれぐれも無理は禁物ですよ。
ママの外出は何時間くらいまでなら良いの?
外出も出来るだけ短時間で終わらせるようにしましょう。
出来れば長くても3時間以内が理想的ではないかと思います。
出産は女性にしか出来ない偉業です。
それを終えたばかりで、あなたにしか甘える事が出来ない赤ちゃんがいる事は『何をしていても頭の中心にある』状態であるのはおかしなことではありません。
産後の産褥期は、およそ6週間~8週間(1.5ヶ月~2ヶ月)と言われています。
それまでは、身体のどの部分にダメージが現れるか分からないのは当然なんですよ。
出来るだけ無理をせずに、少しでも疲れたりふらついたりするようなら、すぐにでも休憩を取る事を忘れないように外出中も『自分の体調と相談』しながら行動しましょう。
出来れば、1人での外出は避けて、旦那さんに付き添ってもらうと安心です。
もし外出中に体調が悪くなったら?
もし、外出中に体調が悪くなったらという事も考えると、そもそもの外出先も、第三者の手が借りられるところに設定すると安心です。
小まめに休憩も取るようにするのですが、それでも体調が悪くなる事はあり得ます。
というのも、産褥期は終わって子宮復古も済んだとしても、ホルモンバランスは完全には戻りきっておらず、突然具合が悪くなってしまう事があったとしても不思議ではないからです。
海外では退院して自分で運転して帰るのも珍しくない
しかし、そうはいってもやはり安静にできるのであれば、安静にするに越した事はありません。
ただ、コンビニ、スーパー、ドラッグストア、等の日常的な用事であれば、出来る限りネットスーパーやネット通販等で済ませたいところです。
産後の床上げとは
産後の床上げとは、地方によって言われる期間が違ってきますが、最低でも3週間(出産日から起算して21日間)が床上げに要する期間といわれるところが多いようです。
しかしながら、床上げとはもともと昔の言い伝えで『寝たきり生活で過ごす期間』のことを指す言葉です。
今は昔と違って、栄養状態も良く身長も高く体格が良い女性も多いので、産後すぐに動き始める方が意外と多いようです。
ただし、あくまでも個人差があるので、一番良いのは『自分の体調と相談』というのがもっとも確実ではないでしょうか。
産院では、『産後21日間は赤ちゃんのお世話だけ』をして過ごし、1ヶ月健診でOKが出る頃から少しずつ『家事や外出などが許可される』というのが一般的です。
ただし、あくまでも自分の体調と相談するのが大前提です。
出産で相当量の出血もあり、ダメージが抜けきっていない身体は自分で思っている以上に疲労している事が考えられます。
なので、1つの目安として『片足立ちで15秒以上ふらつかない』という状態になるまで出来る限り赤ちゃんのお世話に集中しましょう。
産後に外出できるのはいつから?
産後の外出は、出来れば1ヶ月健診でOKをもらうまでは避けた方が無難です。
その間は、地元の生協などの宅配食材を利用するなど、最低限のお買いものも出来るだけ控えましょう。
この理由は、産後の身体の回復期間(産褥期)は子宮の戻りにも個人差があるからです。
その状態で買い物に出かけると、妊娠前は平気だったスーパーの店内の生鮮食料品の冷蔵棚からの冷気や空調で、身体を冷やしてしまうという可能性もあるからです。
なので、出来るだけ『自分が出掛けなくても用事が足りる状態』を作るようにすると良いでしょう。
また、頑張り屋さんの方はついつい無理をして『このくらいなら大丈夫だろう。頑張れる!』と判断してしまうので、特に注意が必要ですよ。
まとめ
産後の身体の状態は、ママさん自身が考えている以上にダメージがあるものです。
特に、頑張り屋さんのママさんはついつい無理をしてしまいがちです。
外出もそうですが、車の運転は思っているよりも集中力や注意力を使う作業です。
少なくとも、産後1ヶ月の健診でOKが出ても、体力的に集中力を維持できない事も考えられます。
・片足立ちで15秒ふらつかない
・連続運転時間は1時間以内
・疲れを感じたらすぐに休憩する
また、外出については、出来るだけ旦那さんや仲の良い友達など、誰かに付き添ってもらえるようにすると良いですね。
出産で体力を使い果たしている状態では、免疫力を落ちているため、出来る事なら人混みは避けましょう。
風邪やインフルエンザなど、どんな菌を持った人が近くにいるかわからないからです。
産後の授乳期の外出や車の運転には、細心の注意を払って行動するようにしたいですね。
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