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産後クライシスを乗り越える!パパが変わる、夫婦で変わるコミュニケーション術

こんにちは!赤ちゃんが生まれて、喜びも束の間、「あれ?夫婦関係がギクシャクしているかも…」と感じているママさんへ。

産後に夫婦仲が悪化することを「産後クライシス」と呼ぶことがありますが、これは珍しいことではありません。育児の疲れ、睡眠不足、ホルモンバランスの変化、そして夫婦間のコミュニケーション不足など、様々な要因が重なって起こります。

でも、産後クライシスは、パパの理解と、お二人の意識的なコミュニケーションで乗り越えることが可能です。そして、この時期を乗り越えることで、夫婦の絆は以前よりずっと強く、深いものになります。

この記事では、なぜ産後クライシスが起こりやすいのか、そして産後クライシスを乗り越え、夫婦関係をより良くしていくためのパパの関わり方と、お二人のコミュニケーション術を、ママとパパ、お二人の気持ちに寄り添いながらお伝えします。

大変な時期だからこそ、夫婦で力を合わせ、愛に満ちた家族を築いていきましょう。

なぜ産後クライシスは起こりやすいの?その背景

産後クライシスは、特定の夫婦だけに起こるものではありません。産後の環境や体の変化が、誰にでも起こりうる可能性を秘めています。

  • ママの変化への無理解: パパが、産後のママの体(満身創痍であること)や心(ホルモンの影響、精神的な不安定さ)の変化を十分に理解できていない場合、「前と違う」「なぜイライラするんだ?」と感じ、すれ違いが生じます。
  • 育児・家事への期待値の違いと負担の偏り: ママは「これくらいパパもやってくれるだろう」という期待があり、パパは「何をすればいいか分からない」「言われないと気づけない」という状況になりがちです。負担がママに偏ると、不満が募り衝突が増えます。
  • コミュニケーション不足: 疲労や時間がないことから、お互いに本音で話す機会が減り、不満や SOS のサインが見過ごされてしまいます。
  • 「夫婦」から「パパ・ママ」への変化への戸惑い: 恋愛関係や夫婦関係から、「親」としてのパートナーシップへの切り替えがうまくいかず、二人の関係性を見失ってしまうことがあります。

これらは、産後クライシスに繋がりやすい主な背景です。お互いの状況を理解し、乗り越えるためのを意識することが重要です。

「パパが変わる」ことが夫婦関係を変える第一歩

産後クライシスを乗り越えるためには、パパの意識と行動の変化が非常に大きな鍵となります。パパが変わることで、夫婦の関係性は必ず良い方向へ変わります。

こう表現すると、パパ側から批判が出ることもあるのですが、これが産後クライシスを乗り越えるポイントになるんです。ママはホルモンバランスや身体的変化で精いっぱいの状態です。だからこそ、パパ側が動くことが重要なんです。

  • 産後のママの体と心について学ぶ: 産後の体の回復には時間がかかること、ホルモンの影響で感情が不安定になりやすいこと、睡眠不足がいかに心身に影響するかなどを正しく理解しようと努めましょう。これは、ママの言動を理解するための基盤となります。
  • 「手伝う」ではなく「一緒にやる」意識を持つ: 育児や家事は「ママのお手伝い」ではなく、「夫婦二人の責任」です。「何か手伝おうか?」ではなく、「〇〇(具体的な家事・育児)は僕が担当するね」と、主体的に関わりましょう。
  • ママの話を「評価せず」聞く傾聴力: ママが不安や不満、喜びなどを話す時に、「こうした方がいいよ」とアドバイスするのではなく、「大変だったね」「そう感じてるんだね」と、まずはママの気持ちを受け止めて聞くことに集中しましょう。
  • 具体的な行動で愛情を示す: ママが一番助かるのは、具体的な行動です。ママの休息時間を作るために赤ちゃんのお世話を変わる、温かい食事を用意するなど、行動でサポートを示しましょう。
  • 感謝と尊敬の言葉を伝える: ママの頑張りを認め、「ありがとう」「尊敬するよ」と具体的な言葉で伝えましょう。

パパのこうした努力は、ママにとって何よりの安心感となり、「私、一人じゃないんだ」と感じる力になります。

産後クライシスを乗り越える「夫婦で変わる」コミュニケーション術

産後クライシスは、夫婦がお互いのコミュニケーションを見直し、新しい関係性を築くための機会でもあります。お二人で意識的に取り組んでみましょう。

  • 「正直に、でも優しく」伝える練習をする: 疲れていると、つい強い口調になったり、感情的になったりしがちです。「今、正直〇〇でつらいんだ」「〇〇してくれると助かるんだけどな」のように、自分の気持ちや希望を、相手を責めない言い方で伝える練習をしましょう。
  • 短い時間でも「夫婦会議」の時間を設ける: たとえ10分でも、お互いの体調、育児の状況、困っていること、感謝していることなどを共有する時間を作りましょう。スマホを見ずに、お互いの顔を見て話すことが大切です。
  • 育児や家事の「期待値」と「担当」をすり合わせる: お互いが「当たり前」と思っていることが違うかもしれません。話し合って、何に困っているか、何をどこまで担当するかを具体的に決めましょう。完璧を目指す必要はありません。
  • 「ありがとう」と「ごめんね」を惜しまない: 感謝の気持ちや、感情的に言ってしまった時の謝罪の言葉を、素直に伝え合いましょう。
  • 二人だけの時間を作る工夫: たとえ短時間でも、二人で近所を散歩する、家で温かい飲み物を飲んで話すなど、夫婦二人の時間を作ることで、親であると同時に夫婦である関係性を再確認できます。

産後クライシスを乗り越えた夫婦は、以前よりもお互いを深く理解し、強い信頼関係で結ばれることが多いです。大変な時期ですが、「夫婦で変わる」チャンスと捉えましょう。

どうして夫婦間で「ありがとう」が減ってしまうの?

妊娠・出産・育児と、ライフスタイルが大きく変わる中、
夫婦の会話も「業務連絡」ばかりになっていませんか?

気づけば、感謝の言葉を伝えることすら忘れてしまうことも。
でも、夫婦関係を長く良好に保つには「ありがとう」の積み重ね」が大切です。


「ありがとう」を伝えることで得られる3つの効果

 

効果 内容
① 心の余裕が生まれる 感謝を言葉にすることで、自己肯定感もアップ
② 相手も優しくなる 感謝されると人は自然と優しくなるもの
③ 喧嘩が減る お互いを思いやる意識が高まり、衝突が減る

忙しい毎日でもできる「ありがとう」の伝え方

  • 目を見て一言「ありがとう」:言葉にするだけで十分

  • LINEで一言送る:「買い物ありがとうね!」だけでも効果大

  • 子どもの前で伝える:家族の中で感謝の循環が生まれます

家庭がうまくいくと、パパの仕事もストレスが減る分うまくいくという方が多く、このように箇条書きで挙げたものも、そんなに難しくないように感じませんか?普段夫婦間の会話の時間が不足していても、このくらいなら変えてみることはできるんじゃないですか?

最後に:ありがとうは一番簡単で、一番難しい愛情表現

大げさなことじゃなくていいんです。
お皿を洗ってくれた。
洗濯物を取り込んでくれた。
そんな小さな行動に、「ありがとう」を乗せて届けるだけ。

毎日の「ありがとう」が積もって、
夫婦の間にあたたかい信頼が育っていくはずです。

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まとめ:ピンチをチャンスに!夫婦で共に成長しよう

産後クライシスは、多くの夫婦が直面する可能性のある課題です。しかし、それは決して夫婦仲の終わりではなく、新しい家族の形を築いていく上で通る道の一つであり、夫婦がお互いへの理解を深め、コミュニケーションを見直すための大切な機会でもあります。

パパが産後のママの状況を理解し、具体的なサポートをすること、そしてお二人が正直な気持ちを伝え合い、感謝や労いを忘れずにいること。これらの積み重ねが、「産後クライシス」を乗り越え、夫婦の絆を強くする力となります。

大変な時期だからこそ、お互いを思いやり、共に成長していくことを大切にしてください。夫婦で力を合わせて、愛に満ちた温かい家庭を築いていけるよう、心から応援しています!

  • B!