妊娠中はやたらとお腹がすきますが、私も「赤ちゃんのため!」と言い訳をして、
妊娠前より14キロも太っていいました。
「出産すればやせる」と気楽に考えていたからなのですが、赤ちゃんの重さはせいぜい3キロ。
出産しても期待したほどやせることはなく、その後も授乳しているにもかかわらず、なかなか元の体重に戻りませんでした。
授乳中は赤ちゃんに栄養が流れているおかげか多少やせましたが、それでも妊娠前よりも6キロほどオーバーした体重をキープしていました。
出産後半年ほどたっても体重が戻らないことに焦った私は、気合を入れて「炭水化物ダイエット」を始めました。
きっかけは佐伯チズさんという美容アドバイザーの「頼るな化粧品!」という本を読んだことでした。
この本は「顔を洗うのをおやめなさい!」とかなりショッキングな副題がついていて、当時は一大ブームを巻き起こしたベストセラーです。
女性の美を追求する姿勢とキビキビとした文体にすっかり魅せられ、授乳期間が終わって余裕が出たらチズさんの提唱する美容法を試すぞ!!と、読みながらワクワクしたものです。
この「頼るな化粧品!」のなかにチズさんが炭水化物ダイエットをされていると書かれていました。
ダイエットの本ではないのでやり方などは書かれておらず、ただ「私は炭水化物抜きダイエットをして体型をキープしています」と書かれてあっただけなのですが、その一文で私のスイッチが入ったのです。
面倒くさいことは一切なく、ただ炭水化物を抜けばいいだけのダイエット法は、子供が生まれて忙しい日々を送る私には、とても簡単に思えたのです。
よし!っと思った次の日から炭水化物を抜き始めました。
朝はいつもトーストを食べていたのですが、手軽に食べれるチーズヨーグルト、電子レンジでチンした目玉焼きなどを食べることにしました。
夕食は、それまでと同じように作りますが、量を多く作って残しておき、次の日のランチにも食べることにしました。
でもやっぱり授乳中だったので、お米やパンを抜くと、お腹の減り方が尋常じゃありません。
お腹がすくと、ついついすぐに食べれるおやつに手が伸びてしまいました。
しかもギリギリまで空腹を我慢しているためちょっと食べて満足するということができず、スナック菓子を1袋+コンビニのケーキなど、ダイエットを始める前よりもおやつが増えてしまいました。
それなのに当時の私は「でも、炭水化物は食べてないから大丈夫!」と思いこんでいて、なんと夜食にもお菓子をがっつり食べていました。
そんな私の食生活を見かねた夫に
「ポテチとかケーキの小麦粉とかも、炭水化物だよね?」
と指摘されてちょっと考えを改め、おやつを減らすことにしました。
おやつを減らしたしばらくの間は、小腹がすくとすぐに食べれる寒天やお豆腐、チーズなどをつまんでいたのですが・・・2週間もたたないうちに飽きてしまいました。
本当はスナック菓子も甘い物も食べたいし、何より炭水化物が食べたいのに、いつまでも寒天やお豆腐でごまかせるわけがありませんよね。
そんなわけで、私の炭水化物ダイエットは結局1ヶ月ほどしか持ちませんでした💦
ダイエットをやめてしばらくの間は、ダイエットから解放された喜びで、炭水化物もスナック菓子もスイーツもばかばか食べてしまいましたが、しばらくたつと落ち着いて、元の食生活に戻りました。
また、まだ授乳中だったこともあったせいか、ダイエット前よりも体重が増えるリバウンドもなく、これはラッキーでした。
それともう1つ、食欲を抑えるつらさ以外にも、炭水化物ダイエットには大きな欠点がありました。
食費がものすごくかかることです。
炭水化物を食べない分、夕食を多めに作るとなると、お肉やお魚、お野菜を買う量をうんと増やさなければなりません。
それに加えて、おやつをたくさん食べたり、チーズやヨーグルトなどの乳製品を多く食べるようになると、あっという間に食費が大変なことになってしまいました。
さすがにこれはマズいと思い、経済的な理由もあって炭水化物ダイエットは1ヵ月しか持ちませんでした。
芸能人ママたちが、産後数ヶ月で元の体型に戻るのを見るとホント羨ましいですよね。
私も芸能人ママたちに憧れて無理をしてしまったわけですが、今になって冷静に考えるとやっぱり授乳中のダイエットは、無謀なだけじゃなく不要だったなと反省しています。
私は芸能人じゃないし、私が産後に少々ぽちゃりしていても、夫も周りの誰も気にしないしないですからね!
焦る気持ちは理解できますが、授乳期間は長くてもたった1年ほどです。
その間はダイエットのことなど考えず、赤ちゃんにたっぷりと栄養が行き渡るように、ストレスが溜まらないように美味しいもの・栄養のあるものをたくさん食べて、スナック菓子やスイーツのドカ食いを減らす方が、健康的だと思います。
ダイエットは授乳期間が終わってからの方が、じっくりと取り組めると思います。