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母乳って保存できるの?どんな方法が良い?何日もつ?

忙しい毎日を送っている育児中のママにとっては赤ちゃんにあげる母乳が保存のものでもOKというのは助かります。
ですが、その保存方法や冷凍なら解凍する時のやり方、そうして保存しておいた母乳は何日くらい持つのか、また栄養が壊れていたりしないのかということが気がかりでもあります。
このページでは、そういった忙しいママの気になる『母乳の保存』について詳しく見て行きたいと思います。

母乳は保存できるって知ってましたか?

まずは、母乳を保存できるということを知らない方もいらっしゃると思いますので、そもそもの部分から見て行きたいと思います。
母乳の成分には、赤ちゃんの成長や健康維持のために必要なたんぱく質や免疫物質の元になるミネラル、ビタミン群が含まれています。
ですが、それらの栄養は基本的に冷凍でも保存できますし、パック詰めの方法によっては室温保存もできます。
また、普通に冷蔵庫で保存することもOKです。

まずはこれらの母乳の保存方法で具体的なやり方を簡単にご紹介して行きます。

母乳の保存方法4つを詳しくご紹介!

母乳の保存方法は大きく分けて4つあります。

  • 冷蔵保存
  • 冷凍保存
  • クーラーボックス保存
  • 室温保存

この4つの保存方法をひとつずつ見て行きましょう。

冷蔵保存のやり方と注意点

冷蔵保存は、そのまま冷蔵庫に入れて保存する方法で、タッパーやビンなどに搾乳した母乳をそのまま冷蔵庫に入れてOKです。
ただし、冷蔵庫内の温度が4℃以下に設定されていることを確認してください。
もし、庫内温度が5℃程度などになっている場合は、チルドルーム(野菜室)などに入れれば大丈夫ですよ。
保存可能期間は、48時間~72時間と言われています。

冷凍保存のやり方と注意点

冷凍保存は、もっとも保存期間が長く大体3ヵ月~6ヵ月くらいまで長期保存しておくことができます。
この方法の場合もタッパーやビンに入れておいても良いのですが、ジップロックなどで余分な酸素や外気が入らないようにできるので冷凍できるまでに酸化劣化することが防げるのがメリットです。
ただし、冷凍なので解凍する手間がかかるのがデメリットです。解凍する際はボウルに入れたぬるま湯(最初は湯気が立つくらいの温度でOK)に入れておいても良いですし、もっと時間が掛かっても良いなら、冷蔵庫内に移してゆっくり解凍しても良いです。
また、室温での自然解凍もできますが、電子レンジでチンするなどの高温になる解凍はしないでください。
理由は電子レンジで与えた高温では母乳に含まれるミネラルやタンパク質、免疫物質のアミノ酸などが壊れてしまうからです。
もちろん、赤ちゃんに与えるときは『ひと肌程度に温めてから』ということになりますね。

クーラーボックス保存のやり方と注意点

搾乳したての新鮮な母乳はクーラーボックスで保存しておくこともできます。
保存温度は15℃。この保存方法もタッパーやほ乳ビンに詰めておいてクーラーボックスにしまうだけですが、やはり飲ませる時はひと肌程度に温めてからあげるようにしましょう。
保存可能期間は24時間以内となりますが、新鮮な母乳だからこそできる方法なので、衛生状態を良くして雑菌の繁殖を防ぐことが大切になります。
かなり簡易的な保存方法なので、24時間以内と書きましたが『できる限り早めに飲ませるようにするか、保存時間が長くなった場合は捨てるようにしましょう。
古くなった母乳では栄養価が落ちていることも考えられますし、雑菌が繁殖していると赤ちゃんがお腹を壊してしまったり、中毒症状を起こしたりする危険性もあるからです。
『もったいない』という気持ちよりも赤ちゃんへの安全性や成長への有効性があるかどうかで安全マージンを余分めにとった利用の仕方が大切ですね。

室温保存のやり方と注意点

最後に室温でそのまま保存するやり方ですが、室温ならば25度前後が良いでしょう。こちらは保存可能期間が限りなく短く、およそ4時間程度が限界と思っておいてください。室温なので夏場には向きません。先ほどのクーラーボックスよりも温度が高くなるので、雑菌の繁殖には注意したい方法です。
衛生状態が良くない環境での室温保存ははっきり言っておすすめ出来ません。
どうしても忙しい時や胸が張ってきたけど、赤ちゃんが寝ているので起こしてまで飲ませたくない時などに、あくまでも『一時しのぎ』の母乳保存方法として利用しましょう。
また、実際に飲ませるときは他の保存方法と同じようにひと肌程度に温めてから飲ませるようにしましょう。

冷凍保存した母乳の解凍方法|一番良い方法は?

保存期間が長いのがメリットと言える冷凍した母乳の解凍方法を一緒に見て行きましょう。
母乳を解凍する方法はいろいろとありますが、やはり一番手間と時間が掛からない方法が良いと思います。
冷凍庫から冷蔵庫内に移して自然にゆっくりと解凍する方法もありますが、冷蔵庫の性能や設定温度、冷凍していた期間によっても多少解凍にかかる時間が変わってきますし、時間が掛かる分だけ他の食品からニオイがうつってしまったりすることも考えられます。
それに、解凍に時間が掛かれば掛かるほど『母乳の新鮮さも失われて行く』ことは間違いありませんからね。

そこでおすすめなのが『流水解凍』です。

湯沸かし器の温度を『ぬるま湯になるように低めに設定』して流水にさらして15~20分ほどで解凍します。
こうすることで高い温度を加えずに早く解凍できるので新鮮な母乳を飲ませてあげることできますよ。

赤ちゃんが解凍した母乳を飲んでくれない?

冷凍保存した母乳は長持ちすることがメリットですが、解凍した母乳を赤ちゃんがグズって飲んでくれない場合もあります。
完全母乳で育児をしているママと赤ちゃんの場合に多いようですが、解凍した母乳は『ほにゅう瓶』に入れて飲ませることになるので赤ちゃんが『ほにゅう瓶の乳首に慣れていない』と飲んでくれないことも多いんです。

そういった場合は『ほにゅう瓶の乳首をひと肌程度に温めてあげること』で飲んでくれることもあります。
いつもはママの体温のぬくもりがある乳首から母乳を飲んでいるのにほにゅう瓶の乳首が冷たいと口触りが良くないと感じて悲しくなってしまうのも赤ちゃんのデリケートさゆえと言えますね。
また、もうひとつの理由としてはほにゅう瓶で母乳を飲むときの姿勢が『直接ママの乳首から飲むときよりも身体が起き上がっている』ということで違和感を感じているかも知れません。
その場合は、いつも直接ママの乳首から飲んでいる時の姿勢を再現するように『ママの太ももの上に半分寝ているような姿勢』にするにすると飲んでくれる場合もあります。
ほにゅう瓶を持っているママの手の位置がママの乳首よりも高いと赤ちゃんの身体が起き上がってしまうので『喉の通りが悪くなってしまう場合もある』ということが原因です。

このように姿勢の違いやほにゅう瓶の乳首の温度などわずかな違いで飲んでくれない場合もあるのが育児の難しいところですね。

母乳の成分は保存中に壊れない?

母乳の成分には『赤ちゃんの成長に必要ないろいろな栄養が含まれている』ということは多くのママがご存じの通りだと思います。
今回、一緒に見ながら進めている母乳の保存ですが、その保存中に母乳の成分である栄養が壊れてしまわないかが気になる方おいらっしゃると思います。
母乳には、わずかな甘みがあって赤ちゃんが飲みやすい味になっていると言われていますが、その中にもタンパク質やビタミンB群、骨の成長を支えてくれるビタミンD、免疫力を育ててくれるビタミンA、脂肪分、アミノ酸、ミネラル、オリゴ糖・・・といったいろいろな栄養が含まれています。
冷凍保存の母乳でもこれらの栄養は基本的には壊れることはありません。
栄養素が壊れるのは、基本的に高温で調理されたり直射日光で紫外線も含む光の影響を受けた場合です。
赤ちゃんの成長に合わせて皮膚や筋肉が育つもとになるタンパク質は48度前後を境目に壊れてしまいます。
また、水溶性ビタミンのビタミンCやビタミンB群は加熱調理などをすると壊れてしまうと言われています。
母乳に含まれるこれらの栄養素やミネラルが冷凍保存で壊れることはありませんが、解凍の際に高温で加熱すると壊れてしまう可能性があるのでぬるま湯で解凍するか流水で解凍するのが一番安全なんですね。
また、母乳を保存するしない以前にそもそも自分の母乳に栄養がちゃんと含まれているかどうかということも大切になってきます。
最後にママが普段飲んでいるお水について簡単に触れて終わりたいと思います。

母乳の栄養はママの飲んだお水で決まる?

普段の生活の中でママが飲んでいる水の量や質で母乳の量と質が決まるというのはご存じでしょうか。
栄養豊富でバランスの良い食事をたべることは母乳の質を決めるうえで大切な要素なのですが、母乳の量や味はお水で決まります。
産後の授乳期間になるとプロラクチンやオキシトシンというホルモン分泌が起こって母乳が作られて、赤ちゃんが吸うことで母乳の分泌も進むという仕組みがあるのですが、母乳の原料はママの血液であり、ママの身体の水分不足はそのまま『母乳の量の不足になり、なおかつ母乳の味の低下にもつながってしまう』ということなんです。
ママの身体が水分不足になると血液がドロドロした濃い状態になって、母乳も脂肪分が濃くなりすぎて色も本来の乳白色から黄色味がかったものへと変わってしまいます。
それと同時に味も酸味が強くなって赤ちゃんにとっては飲みにくいものになってしまうと言われています。
また、そういった状態の母乳を冷凍保存した場合、脂肪分が固まってダマになって解凍しても飲みにくさが一層増してしまうんですね。
そうならないようにするためにもママが普段から飲んでいる水の量は大切なんです。
また、水の質も普通の水道水よりはミネラルウォーターの方が良いでしょう。
水道水には消毒のために少なからず塩素が入っており、水道管を運ばれている過程でもサビや不純物が入り込む可能性が高いのは考えるまでもありませんよね。
産後の授乳期のママは一日に必要な水分が2リットル以上と言われています。
これはあくまでも平均的な数値で、母乳量が少ないママはもっと積極的に水分補給を意識することが大切になります。
また、純粋にお水として飲むだけでなく、料理でたべるものお肉や野菜、煮汁なども必要な水分が含まれた計算なので、余計に良い水質のお水を使うことが大切です。
そうすることで母乳の質や安全性、味も含めて良くなって赤ちゃんもゴクゴク飲んでくれる母乳になるということなんですよ。
そのため市販のミネラルウォーターを利用しているママも多いのですが、毎回重いペットボトルを買って運んで帰ってくるというのは育児中のママにとって重労働ですし、旦那さまに買って帰ってきてもらうというのも必要なときにたまたま残業が入ってしまってすでにスーパーなどが閉店している場合などもあります。
そのためウォーターサーバーを使っているママさんも多いんですね。
水の安全性や質はわたし達人間の身体の維持に直接関わることです。特に生まれたばかりの赤ちゃんは身体の約70%以上が水分と言われていますから、その分『お水の質にこだわって安全においしい水をママが普段から口にしていること』が大切になると思います。

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