母乳というのはミルクよりも消化に良く免疫も多く含まれているので、できるだけ母乳育児をしたいと思っているママさんはとても多くおられます。しかし、母乳が出ないとか出が悪いという方も多く、そういった場合にミルクはとても役に立ってくれるものです。
母乳をあげるのは泣きだしたらとか、ぐずりだしたらあげるという方もおられるかもしれませんね。
そんな中でも赤ちゃんに母乳が果たして足りているのかと心配になる場合もあると思います。
穴ちゃんが泣いているのはお腹が減っているだけではなく、おむつの不快感、暑い、寒い、眠いための寝ぐずりなど様々な理由があるようです。
新生児の母乳やミルクの飲みすぎの判断
いろいろな理由でぐずる赤ちゃん。その中の一つに母乳やミルクの飲みすぎがあるのならまずは飲みすぎなのかどうかを把握する必要があります。赤ちゃんはそうだよとは言えないんで、飲みすぎのサインを見つけるところから始めてみましょう。
母乳やミルクを飲みすぎた赤ちゃんの特徴
- 1日50グラム以上体重が増加する
- 赤ちゃんが授乳中にむせる
- 赤ちゃんがうなったり、いきむことが多いとき
- 母乳やミルクを吐くことが多い
- ゲップやおならが多くなる
- 便秘を起こしたり、ゆるい便が多くあるとき
1日50グラム以上体重が増加する
赤ちゃんの成長はとても早く、産後2週目くらいから急速な体重の増加がはじまります。適度な体重の増加はいいのですが、母乳の飲みすぎで体重が50グラム以上増えるような場合は注意が必要になります。
平均的には1日25~30グラム程度の体重増加ならば問題はなく、増加しすぎや増えなさすぎなどにも注意していきましょう。
赤ちゃんが授乳中にむせる
赤ちゃんが授乳中にむせる場合は飲みすぎの可能性があります。ただし、むせる理由というのは母乳の飲みすぎだけではなく、母乳の勢いがいい場合や飲み方自体がまだへたくそだからという理由でもむせることがあります。
赤ちゃんがうなったり、いきむことが多いとき
新生児は満腹中枢がまだ発達している途中にあるために、お腹がいっぱいになっても、目の前におっぱいや哺乳瓶があると反射的に飲んでしまうということがあるんです。
その結果うなったりいきむ場合は母乳の飲みすぎの可能性が出てきます。お腹が苦しくなったためなので、お腹の張りがどのくらいかを確認しながら、授乳回数や授乳量を調整してあげる必要があります。
母乳やミルクを吐くことが多い
母乳やミルクの飲みすぎで赤ちゃんは吐くことがあります。胃や消化器官もまだ発達途中にあり、げっぷや何かしらの拍子に吐き出すということもあります。吐くこと自体は大きな問題ではなく、徐々に理解していってあげてください。
しかし、大量に吐くとか1日に何度も履くということであれば母乳の飲みすぎや別の病気になっていないかなど注意が必要になります。医師に相談するようにしましょう。
ゲップやおならが多くなる
新生児は母乳やミルクを飲むときに、一緒に空気も飲み込む場合があります。なのでゲップやおならが多くなるのも当たり前なのですが、回数があまりにも多い場合やおならが普段以上に匂う場合は便秘などの可能性があるので、医師に相談が必要になります。
便秘を起こしたり、ゆるい便が多くあるとき
母乳の飲みすぎは便秘や下痢を起こす場合があります。新生児のうちはゆるい便が続くことはあるのですが、色やにおいなど通常の様子と違うようならば要注意です。
新生児の1回に飲む母乳量
新生児というのは出産から28日以内の赤ちゃんのことを言います。新生児はよく3時間おきに授乳しなければならないとか「1回あたりの母乳の量は10ml×生後の日数」といわれています。
赤ちゃんは大きな子もいるし、おとなしい子もいます。母乳の飲む量や回数も個人差があるものの、やはり目安となるポイントを知っておくのが不安や心配をしないためにも大事になりますよね。
日々成長していく新生児。毎日のように1回に飲む母乳量も変わってくるのですが、平均的に1日7~10回くらいの間隔で生後2週間で500ml、生後1か月になると650mlにまで達します。
目安となるのが産後1か月検診の時に体重が1日当たり25グラムくらい増えているのなら全く問題ないのですが、生まれた時の体重や周囲の環境など個人差があるので、産院ごとにアドバイスが違うのもある程度しょうがない部分でもあるんだそうです。
新生児の1回にかかる授乳時間
1回あたりの必要な母乳量や1日の授乳量が分かったら授乳間隔や1回の授乳にどのくらいの時間が係るものなのかも合わせて知っておきましょう。
授乳間隔
新生児はおっぱいを飲む、寝る、このサイクルを繰り返すことが大事で、この期間はママさんも育児を手伝うパパさんも寝れなかったり、育児に苦戦するということを初めて味わう時期ともいえるのではないでしょうか。これからの長い育児において最初の第一歩でもあると思います。
赤ちゃんには大事な母乳ですが、どのくらいの間隔で与えているのかをまずは見ていきます。
授乳間隔というのは2~3時間おきとか、何時間であろうとも欲しがっていればいるだけ上げてくださいとか病院によっても様々な考え方があります。
基本的には生後1か月くらいまでは欲しがるだけあげていいんです。時間だけ長くなりすぎないようにはしたいところです。
生後1か月を過ぎたあたりでママさんの母乳はしっかりと出てくれるので、授乳間隔がおおよそ2~3時間おきにできるようになっていると思います。体の構造としても母乳が出そうだと乳房が張ってくる間隔も赤ちゃんが乳首を吸った刺激で母乳が出てくるようになってきます。
生後3か月あたりから赤ちゃんが遊び飲みするというケースも見られるようになってきて、授乳間隔もあいてくるようになり1日5,6回で授乳時間も4時間くらい置きになってきます。
1回の授乳時間
通常の授乳時間というのは1回あたり20分もあれば十分なんです。それ以上かかっても赤ちゃんが満足した様子が全く見られないときは母乳の出が悪く、量が不足しているということが考えられます。
20分ということは片側のおっぱいを10分を往復させるか、片側5分を2往復させるかなのですが、目安としても時間を見ながらがおすすめです。
母乳の量が不足していないかが心配になった時は赤ちゃんの体重の増加量を記録しておいたり、医師に相談したりしてみてください。
母乳やミルクを飲みすぎた場合の対処方法
では母乳やミルクを飲みすぎた時の対策としてはどういった方法があるのでしょうか。
- 母乳やミルクの量を調整する
- 赤ちゃんをあやす
- お腹が張る場合下半身を動かすようにする
- 綿棒浣腸
- 片側授乳
飲ませすぎたなと感じる場合こういった対処方法があります。
母乳やミルクの量を調整する
母乳やミルクは生後の日数を確認して、現在の赤ちゃんの体重も把握してあげることで授乳量もおおよそ決まってきます。栄養不足はダメなのですが、飲みすぎの状態もよくありません。
適量をある程度知ることで、赤ちゃんの健康も守られます。過剰になるとストレスにもなるのですが、知っておくことはとても大事なことです。
赤ちゃんをあやす
飲みすぎの場合ある程度は運動させたりすると落ち着いたりもします。また泣くから母乳をあげるというのは安易に考えないようにしましょう。甘えたい、寒い、暑いなど泣く理由がある場合もあるので、すぐに母乳を与えるようにすると飲みすぎになってしまいます。赤ちゃんをしっかりとあやすことも愛情を伝えることにもなるし、大事な遊ぶという行為にもつながります。
お腹が張る場合下半身を動かすようにする
母乳やミルクの飲みすぎだとお腹が張ったりしているのですが、足をもってお腹に刺激を与えるように動かしてあげるとたまっていたおならや便が出てスッキリする場合があります。お腹をベビーマッサージしてあげることも有効です。
綿棒浣腸
便秘が続いてしまうようなケースは綿棒浣腸してあげるといいですよ。
やり方は難しくなく簡単なので覚えておくと便利です。
1 綿棒の先端にベビーオイルをつける。(オリーブオイル、馬油、ベビーワセリンでも)
2 綿棒の先端を赤ちゃんの肛門に1cmくらいゆっくりと入れてあげる。
3 先端をゆっくり回して刺激を与える
これだけ!!
途中で排せつをする赤ちゃんもいるのでおむつ替えシートなどの上でやるのがおすすめですw
片側授乳
母乳育児では両方のおっぱいを交互に授乳させているかもしれませんが、これを片方にしてあげてみてはどうでしょう。
母乳は、授乳のはじめと終わりで変化して特徴も変わるので交互がいいとされているのですが、糖質やカロリーは変わるものの、ミネラルやタンパク質、免疫の成分などはほとんど同じなんです。
交互に授乳していると水分量が多く満腹感が得にくい母乳となる場合があるので、片方の母乳を飲ませきってから、もう片方のおっぱいに行くようにすると満腹感が持続しやすいので、すぐにお腹が減ったとおねだりしなくなるケースがあるんですね。