35ナビ/産後ナビ 産後のママ応援団

産後のイライラを乗り越えよう!あの笑顔の日々はまたやって来る!

妊娠中、出産直後までは、ラブラブだった私達夫婦。
子育てが始まってからは彼にイライラしてばかりいました。

私は里帰り出産をしました。
彼は毎日仕事が終わるのが遅いため、産後の私を心配して里帰り出産を進めてくれたのです。
幸い両親も歓迎してくれ、合計2ヶ月半ほど実家に帰っていました。
彼も週末は実家に泊まりに来てくれ、
「まるで恋人同士に戻ったみたいだね。」なんて言っていました。
初めてのことでお互い戸惑いながらも、無事に陣痛、出産と乗り越え、病院で一生懸命赤ちゃんのお世話も覚えました。
彼も時間を作り病院に顔を出してくれ、一緒に沐浴教室に参加したり、パパママになった喜びを噛み締めていました。

退院してからは、毎日赤ちゃんだけのお世話をして過ごしました。
授乳で夜も眠れなかったけど、昼間は母が赤ちゃんのお世話をしてくれて、その間に私は眠ることができました。実家の両親の優しさに感謝しながら、大変だけれど可愛い我が子のお世話を幸せに感じていました。

1ヶ月検診が済み、いよいよ自分の家に帰る日が来ました。
彼が前日に掃除しておいてくれた部屋に3人で帰ったのです。
部屋についてしばらくすると彼が、
「昨日から、調子が悪いんだよね。風邪かな?」って言うんです。
私からしたら、そんな大事なこと今言わないでよ!それだったら今日わざわざ帰ってこないよ!
そんな言葉が口から出かかったのですが…飲み込んで、
「赤ちゃんにうつると大変だから、向こうの部屋で寝て来て」と伝えるのが精一杯でした。
生後1ヶ月の赤ちゃんに風邪がうつったらどうしよう。そればかり考えていたような気がします。
結局次の日の昼間まで部屋に閉じこもったままです。
初めて家に帰って来て、大した準備もできていないのに、一人っきりでお世話や家事をして、やっと赤ちゃんが眠った時には涙が出ました。
でも彼はそんな私の気持ちなど知るはずもなく、次の日起きて来て、
「いやー、ゆっくり眠れたから元気になったよ。ありがとう」ですって。
なんだか嫌な予感の中、3人の生活はスタートしました。

基本的に彼は優しい人で、用事を頼めば嫌とは言いません。
でも自ら進んで気をきかせてくれる人ではないので、育児中はとてもイライラしました。
でも彼にしたら理由もわからず不機嫌になる私に、きっとイライラしていたのでしょう。

夜泣きが始まり、授乳で昼間も休めないのに、夜も眠れない日々が続きました。
もちろん彼には仕事があるので、平日は赤ちゃんの相手は頼めません。もちろん夜も。
でも週末の休日ぐらいは、少し代わって欲しい。そんな気持ちが私の中にはありました。
でも言葉に出しては伝えられていませんでした。
そんなある日、土曜日の夜にゲームをしながら夜更かしを楽しむ彼の姿が、異様に憎らしくなりました。
次の日の昼前に、眠そうに目をこすりながら彼が起きて来ました。
私はとうとう我慢できずに、
「毎日毎日夜も眠れなくて、それでも子供と一緒に早起きして、辛そうにしてる人を見ても、何にも思わないの?1日ぐらいもう少し寝てていいよ。子供は僕が見ておくよって言えないの?」と、泣いてしましました。
彼はバツが悪そうに下を向くばかりです。

そんなことが繰り返されるうちにも、子供はすくすく成長して行きます。
私も眠れるようになり、イライラから解放されるようになりました。

でも今思えば、男性はそんなものなのかもしれません。
私がお出かけ前の準備でどんなに大変そうでも、彼はソファに座ってテレビを見ています。
今ではそれにもなれました。
そして言葉で伝えないとわからないのだから、ドンドン言葉にするようになりました。
言えば彼の性格上断ることはないので、いやいやでもしてくれます。
すごい嫌そうな顔はしますけど、今度はこちらが気づかないふりです。

そんな日々の中、2人目を出産しました。
2人目は本当に楽でした。
まず期待してないので、彼に対して変な感情を抱かずにすみました。
赤ちゃんのお世話もなれたもので、彼の手を借りるまでもなく終了。
幸い2人目は、よく飲みよく眠る健康優良児でした。
むしろ上の子に手を焼く状況。
なんとか3人で乗り切った感じです。もちろんこれは彼には内緒ですが。

今上は小学生、下は幼稚園児になりました。
あの頃のイライラとは違うストレスはありますが、家族仲良く平和に過ごしてします。
もちろん今でも彼は、気の利かないお父さんです。
でも家族のために頑張ってくれている優しお父さんでもあります。
あの頃の私は、産後のホルモンバランスのせいなのか、感情の揺れが激しかったように思います。きっと彼も戸惑っていたのだと、今なら思えます。
もっと冷静になり言葉に出して伝えていれば、あんなにイライラせずに済んだのかもしれませんね。でも今となってはいい思い出です。

日曜日の朝、
「今ちょっと手が離せないから、パパお掃除お願いしまーす!」
そんな私の声が、我が家に響いています。

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