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産後の肌トラブル|ナプキンかぶれの対策まとめ

産後の肌トラブルでもっとも起こりやすいもののひとつが『ナプキンのかぶれ』です。

産後の悪露がまだ出ている最中にナプキンを使って大丈夫という言葉を信じて、実際に使ってみたらかぶれてしまったという声も。

このページでは、産後のナプキンかぶれについて

・ナプキンかぶれによる痛みを鎮める応急処置方法
・産後のナプキンかぶれが起こる理由
・ナプキンかぶれとカンジダ膣炎
・ナプキンかぶれに効く薬は?
・産後の悪露(おろ)は普通のナプキンじゃダメ?
・お産パッドとナプキンの違い
・お産パッドの使い方や交換タイミングの目安
・お産パッドはいつまで?ナプキンに戻すタイミング
・お産パッドは薬局で買える?
・産後のナプキンかぶれ対策のまとめ

このような順番で、実際に産後のナプキンかぶれがカンジダ膣炎などの病気になってしまう前の予防策などを一緒に見て行きたいと思います。

 

ナプキンかぶれによる痛みを鎮める応急処置方法

その時に発生してしまっているナプキンかぶれによる痛みを改善するための、応急処置の方法ご紹介します。
その方法と言うのは、会陰マッサージで活用するオイルをそのままデリケートゾーンに塗ることです。
そうすることによって、患部の摩擦を減らすことができるため、すぐにできる痛みを軽減する対策として大変友好的です。

なお、もともとそういったマッサージオイルを持っていると言うのであれば、そのままそれを使っていただきたいのですが、もしも持っていない場合は、カレンドラオイルと言うオーガニックライスオイルがお勧めです。
これはまさに会陰のために使う専用のオイルですので、出産後のナプキンかぶれに使うことができます。
また赤ちゃんのオムツかぶれの対策にも活用できますので、1つで2人分の体を守ることができます♪

産後のナプキンかぶれはなぜ起こるの?

産後のナプキンかぶれが起こってしまう理由は、大きく分けて2つあります。

・悪露の質と量
・肌のバリア機能の低下

悪露には、卵膜やリンパ液、血液の他にも後産で排出し切れなかった胎盤などが含まれています。
普段の生理の経血とは質が違うんですね。

さらに生理の経血量と違ってくる方も多く、ナプキンでは吸収し切れないケースが多いんです。

肌のバリア機能の低下は、出産で体力を使い果たして抵抗力が落ちている事で肌が負けてしまうんです。
疲れている時に風邪を惹きやすいのと同じですね。

妊娠中に起こったホルモンバランスの変化で肌が内側から乾燥している事もバリア機能の低下と関連があります。
どちらにしても、妊婦さんが自分の意志でコントロールできるものではありませんから、安易に『生理用ナプキンで充分だよね』と思い込まないようにしましょう。

ナプキンかぶれとカンジダ膣炎

産後の悪露をナプキンで何とかしようとして、ナプキンかぶれからカンジダ膣炎を起こしてしまう方もおられます。

カンジダ膣炎の予兆でもある注意が必要な症状は

・何日もずっとかゆみが続いている
・尋常ではないレベルの陰部のかゆみ

この2つの症状が続くのは、カンジダ膣炎に感染している可能性もあります。

カンジダ菌は常在菌ですので、体力がある時は全く悪さをしないのですが、産後の悪露が出ている時期は、肌のバリア機能が低下しているために異常に増殖してしまう事もあるんですね。

なので、先ほどのような強いかゆみが何日も続くようなら、恥ずかしがらずに病院で相談しましょう。

ナプキンかぶれに効く薬は?

ナプキンかぶれが『ただのかぶれ』のうちは、市販の塗り薬でも対処が可能です。

例えば『フェミニーナ軟膏』などの塗り薬でも一時的な対策としては効果が期待出来るでしょう。

しかしながら、何度も繰り返しになりますが、出産で体力を使い果たしているため、肌のバリア機能が非常に低下しています。

出産を経験したことがある経産婦の方なら、実感として知っていると思いますが、初産の方では想像も出来ないという方がおられるのも無理はありません。

風邪で38度以上の熱があって身体がだるい状態が1ヶ月近く続くと考えるとイメージしやすいかもしれません。

こんな状態ですから、肌は本当にデリケートな状態になっているんです。

そのため、ナプキンかぶれがカンジダ膣炎やトリコモナス膣炎などの病気を発症しやすい状態になっています。

ただし、どちらも産科で相談して、ちゃんとした治療を受ければ普通に治る病気ですので、恐れず恥ずかしがらずに正しい対処をしましょう。

産後の悪露は普通のナプキンじゃダメ?

産後の悪露は、基本的に『普通のナプキンでは吸収しきれない』と言われています

産院や助産師さんによっては『悪露はナプキンでも充分ですよ』と説明しているところもありますが、産後の悪露は生理の経血とは質も量も違うため、夜用などの厚みがあるナプキンでも吸収し切れないと考えた方が無難です。

産院の売店で販売されている『お産パッド』を使った方が良いですね。

というのは、厚みも大きさも普通のナプキンよりも余裕がある為です。

お産パッドとナプキンの違い

お産パッドは普通のナプキンよりも厚みがあり、産後の量の多い悪露でも吸収できるように作られています。

もちろん、デリケートな場所ですから小まめに交換して、シャワーやビデなどで洗い流し、こすらずに拭き取り、肌に負担を掛けないようにするなどのケアも大切です。

また、お産パッドは産後1週間以内の悪露の量が多いタイミングは、大き目のサイズを使うと良いでしょう。
この時期はまだ骨盤も元に戻っておらず、会陰切開の傷口も痛みが残っているなど、トイレに行くのも苦労する状態で『シャワーなどの小まめなケア』じたいが難しいためです。

そして、お産パッドを使った方が良い理由として、骨盤が戻りきっていない時期で、子宮復古の度合いも不安定なため、ちょっとした動きで再出血する事や、そのまま不正出血が続いてしまう場合もあり、普通の生理とは明らかに状況が違うためです。

お産パッドの使い方や交換タイミングの目安

お産パッドの使い方は、普通のナプキンと同じようにデリケートゾーンにあたるようにショーツにセットして使います。

お産パッドは、生理用ナプキンよりも吸収力が高く設計されていますが、陰部のかぶれを防止するためには『出来るだけ清潔な状態をキープする』ことが大切です。

産後2~3日の間は、悪露の量もとても多い方がほとんどですし、会陰切開の傷口も痛みが強いため、本当に『しょっちゅう交換している』と思うくらいのペースで交感すると安心です。

また、産院では入院期間中のお産パッドを用意してくれるところが多く、サイズもL・M・Sとあります。

それぞれを5枚ずつと言った形で提供してくれる産院がほとんどですが、悪露の量は個人差があるため、大き目サイズのお産パッドを用意しておくと安心できますね。

お産パッドからナプキンに戻すタイミングは?

お産パッドはナプキンよりも値段が高いので、できるだけ早く戻したいと考えるのも無理はありません。

産後の悪露は、一般的には3週間目頃から量もグンと減り、色も鮮血から薄い黄色っぽい色に変わる方が多いようです。

このような変化が見られたら、お産パッドからナプキンに戻しても良いでしょう。
しかしながら下腹部痛や恥骨痛など痛みが残っている時期は、先ほども触れたとおり、再出血の可能性もあるため、お産パッドは常備しておいた方が安心です。

お産パッドは薬局でも買えるの?

ドラッグストアでもお産パッドを扱っている場所とそうでない場所があります。

旦那さんや実家のお母さんに買いに行ってもらうというのも手ですが、買いに行っても販売されていない場合もありますので、通販でまとめ買いをしておくと、その分のコストも労力も抑える事ができます。

また、通販ならばアマゾンなどで『まとめ買いで安くなる』場合もありますので、その方がお得と言えるでしょう。
サイズや枚数、お値段なども調べておくと便利ですよ。

産後のナプキンかぶれ対策のまとめ

産後のナプキンかぶれの対策のまとめはいかがでしたでしょうか。

悪露は質や量も生理の経血とは違います。量も安定しない方も多く、会陰切開や骨盤のゆがみからくる痛みが残っているなど個人差もあります。

しかしながら共通している事は、出産で体力を使い果たしているため肌のバリア機能が低下している事は間違いなく、普通のナプキンでは悪露の吸収が難しい事が共通しています。

それがカンジダ膣炎やトリコモナス膣炎などの病気の原因になってしまう事もあるため、できる限り清潔に保って産後の身体の回復に専念できるような状況を作っていきたいものですね。

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