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産後の骨盤ベルトはいつからいつまで?着けない場合は?

産後は、ほとんどのママさんが骨盤ベルトで骨盤矯正を行います。

産院が母親学級でも骨盤ベルトの使い方を教えてくれたりしますが、
個別にサイズの指導などはしてくれないところも多いようです。

しかしながら、骨盤ベルトについては効果が実感しにくかったり、
間違った着け方をしていたり、いつからいつまで着けるべきなのか、
また着けたままの方が良いのか…etcといった疑問も多いんです。

このページでは、産後の体調を左右する骨盤ベルトについて特集してみました。

◆骨盤ベルトってなに?
・骨盤ベルトの目的と効果
・どんなものがおすすめ?

◆産後の骨盤ベルトはいつからいつまで?

◆骨盤ベルトは着けっぱなしが良い?
・骨盤ベルトの付け方の注意点

◆トイレに行く時の着け外しが面倒!
・着けないとどうなる?
・着けたくない場合は?

◆まとめ

このような順番で、産後の体調を左右する骨盤ベルトについて一緒に見て行きたいと思います。

些細なことかも知れませんが、馬鹿にならない骨盤ベルトの疑問を一緒に解決しましょうね♪

骨盤ベルトってなに?

骨盤ベルトとは、妊娠中から出産時に開いた骨盤の歪みを矯正して、
妊娠前のスリムな状態に戻してあげる器具です。

骨盤ベルトを着けていないと、腰痛や肩コリ、首のコリなど、
産後の様々な体調不良の原因になると言われています。

骨盤ベルトの目的と効果

骨盤ベルトの目的は、前述の通り骨盤の歪みを矯正する事なのですが、
これが必要になるのには理由があります。

妊娠中は出産に向けて『リラキシン』というホルモンが分泌されます。
これが分泌されるおかげで骨盤が開き、子宮内の赤ちゃんの受け皿として骨盤が機能したり、
出産に向けて産道が開く助けになります。

しかしながら、一度開いた骨盤は何らかの形で矯正してあげないと、開いたままになってしまいます。
そこで、骨盤ベルトを使って骨盤矯正をする事が勧められています。

骨盤ベルトの効果は、先ほども触れた腰痛や肩コリ、首のコリの軽減のほかにも、
恥骨痛の軽減や育児中のぎっくり腰予防などの効果があります。

また、骨盤が妊娠前の状態に戻る事で、スリムなウエスト・ヒップラインを作る効果もあり、
見た目的にも『本当に子どもを産んだの?』と言われるようなボディラインに導く効果が期待出来ます。

また、骨盤矯正がスムーズに行われる事で、
妊娠中、子宮に圧迫されて下がった内臓が元の位置に戻る事で、
栄養吸収も良くなり、基礎代謝も上がって、産後に痩せやすい身体になります。

骨盤ベルトを着けた最初の1ヵ月で、何もしなくても2kgほど痩せる方もおられるんですよ。

骨盤ベルトのおすすめは?

骨盤ベルトは、有名なもので『トコちゃんベルト』や、
ワコールの『産後骨盤ベルト』、犬印本舗の『産後骨盤ケアベルト』などがあります。

目的や効果についてはどれも同じで、装着感や使い勝手が若干違ったりする程度ですが、
値段はトコちゃんベルトがもっとも高く、7,000円弱から9,000円弱。

ワコールや犬印本舗の骨盤ベルトは、いずれも4,000円程度の金額となっています。

装着感の柔らかさと、価格面のメリットでワコールや犬印本舗の骨盤ベルトが人気ですが、
産院では骨盤矯正の整骨院との連携などからトコちゃんベルトをお勧めしているところが多いようです。

骨盤ベルトはいつからいつまで?

産後に骨盤ベルトを使い始める時期はいつからが良いのでしょう。

これは、産後すぐという事になります。
これは産後の腰痛がヘルニアなどの重大な腰痛に発展しないためです。

というのも、骨盤の各関節部分を緩ませるリラキシンというホルモンが分泌されている期間が、
産後2ヶ月程度と言われており、その期間中が骨盤のゆがみを矯正するチャンスになるからです。

これを逃してしまうとリラキシンの分泌が止まるため、骨盤ベルトを着けても矯正効果は得られません。

いつまで着けておくのかという点ですが、これは2ヶ月までという事になります。

理由は前述の通り、リラキシンの分泌が終わってからでは効果が得られない事と、
骨盤ベルトに頼って生活してしまうと、腰回りの筋肉が衰えてしまうためです。

骨盤矯正のチャンスになる期間を活かして、スリムなヒップラインを作るようにしたいですね。

骨盤ベルトは着けたままが良いの?

骨盤ベルトは、着け始めの1ヵ月は出来る限り着けておいた方が良いでしょう。

また、骨盤ベルトは着ける位置がずれてしまうと効力がなくなるばかりか、
子宮収縮の回復を妨げたり、子宮脱の原因にもなる為、必ず正しい高さでの装着を意識しましょう。

骨盤ベルトの正しい高さは、大転子(だいてんし)と呼ばれる身体の外側の
『脚の付け根にベルト幅の中心線が当たるように』しましょう。

そして、骨盤の戻りの具合と相談しながら、徐々に着けて過ごす時間を少なくすると良いでしょう。

目安としては産後1ヵ月以内は、1日中着けたままにして
(もちろんトイレに行く時や入浴時は外します)過ごしますが、
2ヶ月目に入った時点から起きている間だけにすると言ったような形になります。

その後、日中の動いている時間だけにして、
産後2ヶ月目終わりが近づいた時点から着けていない時間の方が長い状態にして行きます。
産後3ヶ月目に入る頃には、思い切って外してしまいましょう。

この頃には、自分の筋肉の力で骨盤と腰回りを支えられるようにするのが理想的です。

トイレの着け外しが面倒!

骨盤ベルトは着けている高さが、お尻の高さですので、当然ですがおトイレに行く時は外します。

中には、面倒になって外したまま過ごしてしまう方もおられます。

そこで、骨盤ベルトを使わないとどうなるのか、
またどうしても使いたくない!面倒!忙しいのにいちいち着けていられない!
という方のための方法も見て行きましょう。

骨盤ベルトを使わないとどうなる?

骨盤ベルトを使わないと、当然ですが骨盤の開きを元に戻せなくなります。

骨盤の開きが元に戻らないと、効果と目的の部分でお話しした通り、
内臓の位置が落ちたままになってしまい、産後の体型戻しが停滞してしまいます。

ただし、稀にではありますが、骨盤がそれほど開いていない方もおられます。

そういった方の場合は、妊娠前とさほどヒップラインの太さが変わっていないはずですが、
腰痛や肩コリ、首のコリなど痛みの自覚症状がある方は、
妊娠中からの骨盤歪みが原因である場合がほとんどですので、
ヒップラインが妊娠前とさほど変わっていなかったとしても着けておいた方が無難ですね。

骨盤ベルトを使いたくない場合は?

帝王切開で出産された方で傷口に触ってしまう為、骨盤ベルトを着けたくないという方もおられます。

骨盤ベルトの内側にタオルを挟んだり、傷口を刺激しないようにして着けた方が無難ではあります。

しかしながら、装着感が良くない、また腰痛や恥骨痛、尾骨痛などもなく、
着ける必要性が感じられないという方もおられるのは事実です。

こういった方の場合は、無理に骨盤ベルトを巻く必要はありません。

ただし、産後2ヶ月間はリラキシンというホルモン分泌が続いていますので、
この期間は座り方を注意するようにしましょう。

横座り(いわゆるお姉さん座り)は、リラキシンで緩んでいる骨盤の関節が歪みの原因になる為、
産後しばらく経ってからヘルニアのような慢性的な腰痛に悩まされる可能性があります。

ですので、座る時は片方のお尻に体重が掛かるような歪んだ座り方は危険です。

もっとも良い座り方は『左右の足裏をくっつけて両脚を開いたあぐらのような座り方』です。

両脚を組んでいるわけではありませんので、厳密にはあぐらではないのですが、
こうして座る事によって、両脚を開いた脚の付け根から、
骨盤を内側に向かって押すような力が加わるため、骨盤矯正に一役買ってくれますよ♪

また、骨盤のゆがみが腰痛や肩コリ、首のコリなどの痛みに繋がっていない方は、
骨盤の開き幅が大きくない為、この座り方を意識するだけでも充分に骨盤矯正が可能です。

ただし、骨盤の周りにある大臀筋を鍛えるためにウォーキングをしたり、
ストレッチをして身体の柔軟さを保ったりする事も大切ですよ。

まとめ

産後の骨盤ベルトの目的や効果、おすすめ、正しい巻き方、着けたくない場合の対策など、
色々な角度から骨盤矯正を見て来ましたが、いかがでしたでしょうか。

産院の中には、『お産パック』として悪露を吸収する産褥パッドや産褥ショーツ、
円座クッション、骨盤ベルトなどがセットになったアイテムを渡してくれる病院もあります。

また、母親学級などでも骨盤ベルトの正しい着け方や締め加減など、
細かく説明してくれるところもあります。

しかしながら、産後の身体の状態は個人差もありますので、
必ずしも骨盤ベルトを着けなければならないというわけではありません。

自分の体調や産後の赤ちゃんのお世話と生活リズムなど、
様々な条件を考慮に入れて、骨盤ベルトを正しく利用したいですね。

 

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