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産後や妊娠中はドライマウスに悩まされる?

口の中が乾いてしまうドライマウスをご存知でしょうか。

唾液の量が少なくなってしまって口臭や歯周病、臭い玉などにつながるドライマウスは妊娠中や産後になってから現れることもあるものなんです。
ドライマウスはあまり聞いたことがないという方もおられるかもしれませんが、日本の中でドライマウスの症状の方は800万人でその予備軍は3000万人とまでいわれているくらい、多くの方がドライマウスになっているいわば現代病の一つなんです。

ドライマウスってどういった症状?

ドライマウスというのは正式には「口腔乾燥症」といい、唾液の分泌量が減ったりすることで口の中が乾燥してしまう症状を言います。
ドライマウスの症状になると

  • 口の中が乾いてしまう
  • 舌がヒリヒリとした違和感がある
  • しゃべりづらくなる
  • 口の中がねばねばしてしまう
  • 口臭が気になる
  • 食べ物が食べづらかったり味がおいしく感じない
  • におい玉が出るようになる

このような症状へとつながってしまいます。
その状態でいると歯周病、虫歯、口内炎、味覚障害などの病気へと変化していきます。

慢性的なドライマウスの方も少なくなく早めの対応が効果的なので、心配な方は歯科やドライマウスを専門にしている医療機関もあるようなので一度診察してもらってはどうでしょうか。

ドライマウスの原因

ドライマウスの原因は唾液の減少の原因とほぼ同じものなんですね。

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なぜ唾液の分泌量が減るの?

ドライマウスにつながる唾液の分泌量の減少はなぜ起こるのでしょうか。
妊娠中や産後は特にホルモンバランスの変化が大きく口内の環境も変化しやすくなります。

  • 加齢による要因
  • 女性ホルモンの低下
  • ストレスや疲労
  • 生活習慣によるもの
  • 病気などが原因となるもの
加齢による要因

唾液の減少理由となっているものの中では、一番大きな要因となっているのがこの加齢があてはまります。
加齢によって唾液腺の機能の低下や口の周りや歯の衰えから来る咀嚼力(噛む力や回数)が低下することによって引き起こるものです。

女性ホルモンの低下

更年期などは女性ホルモンの分泌が減少します。同じことが妊娠したり産後のママさんにもホルモンバランスの乱れとして表れ、これも唾液の減少やドライマウスにつながる原因となってしまいます。

ストレスや疲労

唾液を分泌するための唾液腺は自律神経でコントロールされているので、ストレスのためすぎや疲労によっても唾液が減少する原因となります。
妊娠中は妊娠による体や周囲の変化がストレスになったり、産後は育児や家事などでの疲れや睡眠不足が原因となり唾液の分泌量が減少することも。

生活習慣によるもの

普段の食生活の中で咀嚼する回数が少なかったり、早食いをしてしまう癖があったり、喫煙などによっても唾液の分泌量は減少します。

病気などが原因となるもの

糖尿病や甲状腺などの病気も原因となりえます。また抗うつ剤や睡眠薬、降圧薬などにも唾液の分泌を阻害するものがあります。

 

ここまでドライマウスの原因を見ていくと妊娠しているとか
出産した後だからというのはそこまで大きくかかわっている要因ではなく、
基本的な毎日の習慣で問題になることのほうがウエイトは大きいように感じます。

しかし、産後や妊娠中というのはストレス、疲労、ホルモンバランスなど
妊娠していない女性に比べるとリスクを抱えやすい環境にいるということは確かです。

自分でできるドライマウスの対処法

  • 食事の際によく噛んで食べる
  • 唾液の分泌を促進するものを食べたりする
  • 乾燥から守るための保湿

この3つが自分でできるドライマウスの対策としてあげることができます。
どれも難しいものではなく、基本的なものです。
噛むという行為は唾液の分泌を促進するだけではなく、口の周囲の筋肉を鍛えることにつながったり、満腹感が得られやすく肥満対策にもなります。消費カロリーも増え、摂取カロリーも減ることになるのでダイエットとも言えそうですよね。
唾液の分泌はガムやある程度弾力があったり噛むことが必要な食べ物なら対処食品となります。そして唾液の分泌をサポートする梅干し、レモンやミカンなどの柑橘系の果物も唾液を増やす効果があります。
また、口の中を常に乾燥させないために1日の水分補給を多くしたり、回数を増やすなどもいいでしょう。職場や家庭の空気が乾燥していても口の乾燥につながるので加湿器やスチーマーなどもおすすめです。

病院でのドライマウスの検査はどんなことをするの?

どんな病気も初めて病院に行く場合どんな治療を行われるのか不安になったりもしますよね。ドライマウスの場合はどのような治療を病院では行うのでしょうか。

  • 問診
  • 視診
  • 唾液分泌検査

というのがドライマウスの基本的な検査になり、必要があれば

  • 唾液腺の造影検査
  • 病理検査
  • 血液検査

といった検査も受けることになります。この追加検査のようなものはシェーグレン症候群を疑われる場合に行われる傾向があります。
シェーグレン症候群というのは主に涙腺や唾液腺などに炎症がおきて涙や唾液が出にくくなるという病気です。この病気は女性に多く、日本では20~30万人の方がかかっていると言われてるようです。
このような検査の後、洗口液(マウスウォッシュ)や保湿スプレーや保湿ジェルなど口の中に直接吹きかけたり塗ったりするアイテムを処方されたり、マウスピースや夜間口呼吸防止テープなど、寝るときに口が開かないようにするアイテムなどで対策したりされます。

まとめ

ドライマウスは意外と多くの方が悩んでいる症状だとお分かりいただけたでしょうか。それと同時に早めの対処で恐れる必要のない病気だということもお分かりいただけたと思います。
口の乾燥が口臭やにおい玉などにつながると、自分だけの問題ではなく他人に失礼な状態になってしまいます。妊娠中や産後、そして更年期に起こりやすいこの症状は早めに対処していきたいものですよね。

 

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