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絵本シリーズ第10弾│おばけのやだもん

今回で絵本の読み聞かせにおすすめな書籍紹介コーナーも第10回目となりました♪
今育児中のママさんも、妊娠中でこれから生まれてくる赤ちゃんに読み聞かせる絵本を探している妊婦さんも、そして昔を懐かしく思ってくださる読者さんも多くの方に支えられてこのコーナーもここまで来れました。
今回は第10回ということも含めて、私自身も読んで懐かしく感じる「おばけのやだもん」の紹介です♪

比較的新しい絵本なのですが、イヤイヤ期にてこずったことがある方や、現在悩んでいる方には、この絵本が身近なものとして感じられるのではないでしょうか。

おばけのやだもんってどんな絵本?

作・絵: ひらのゆきこ
出版社: 教育画劇
発行日: 2014年05月28日

おばけであるやだもんが、いやいやとごねている子供にとりついちゃうお話です。


小さな子供は、イラストの可愛らしさが通じることが少なく、お化けの怖さが上まってしまって怖く感じる子も多いんだとかw
イヤイヤしていると取りつかれておばけになっちゃうから、イヤイヤしちゃダメだよと読み聞かせているママの声が聞こえてきそうな絵本なんですね♪

おばけのやだもんを読み聞かせさせた方の体験談

真っ白でふわふわなおばけが生意気そうな表情を浮かべながら空を飛んでいく。そんなギャップのある表紙に我が子は目が離せなくなり、「早く読んで」とせがんできます。私も疲れた体を起こして読み始めます。表紙を開いた見開きに、この本の主人公「やだもん」が色々なものに変身している絵が描かれています。みんなが大好きなサンタクロース、ロボット、アヒル、それはどれも「やだもん」の様に生意気な表情を浮かべていて、見るだけで楽しくなってきます。内容は「やだもん」がヤダヤダと駄々をこねる子供を探し、おばけにしてしまうところから始まります。「帰りたくない、もっと遊びたい!」「ジュース買って!」などと子供達にありがちな場面が描かれています。

それが自分にも当てはまる我が子も「ドキドキ」、子供達がどんなおばけになるのか目を離せなくなります。おばけにされた子供達、可愛らしくもありますが、お顔が「やだもん」と同じく生意気な表情になり、足がなくなってしまいました。我が子はそれを見て「ゴクリ」、私もすかさず「ヤダヤダ言うとこんなおばけになるんだね?」の一言(笑)。
そうして歯磨きを嫌がる女の子「さっちゃんが」出てきてから展開が変わります。「やだもん」がいつも通りおばけにしちゃおうとした途端、「ヤダヤダ言わないよ」と涙ながらに謝ります。「やだもん」もおばけにすることができなくなったので、「さっちゃん」にぴったりくっついて生活を見守ります。「さっちゃん」はお友達にモノも貸せるし歯も磨く…

なんていい子でしょう、エライ。あんまりいい子なので「やだもん」の出番もなく、だんだん体が小さいおばけになってしまいました。

ここで我が子も、「やだもん」に同情して「ふーん」と複雑な表情。
「さっちゃん」はちっちゃな「やだもん」を抱っこして…最後はどうしてあげたでしょうか。続きは皆さんが読んで確かめてくださいね。我が子は最後まで読みきって「良かったね」とニッコリ笑顔。
「言うことを聞かないとおばけになっちゃうよ!」と言う単なる脅しの話ではなく、「さっちゃん」と「やだもん」の交流を通じて、悪者だったはずの「やだもん」に同情させると言う描き方は秀逸。色使いもはっきりとして、子供が好みそうなタッチで描かれています。飽きさせないのでその後も何度も読む様せがまれます。私も疲れた体を起こして読みますが、最後には何か明るい気持ちにさせてくれる絵本です。

だれもが通ってきた道でもあるイヤイヤ期。イヤイヤ言っている子供にストレスをためるのではなく、このような素敵な絵本に癒されるのもアリではないでしょうか。

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