こんにちは!出産という大仕事を終え、体型ケアに取り組んでいるママさんへ。
産後、「妊娠前のお尻の形に戻したいな」「ヒップアップして自信を取り戻したいな」と、運動やケアを頑張っている方もいらっしゃるかと思います。
でも、「毎日スクワットしてるのに…」「骨盤ベルトもしてるのに…」「なんで変わらないんだろう…」と、努力しているのに結果が出ず、**「産後ヒップアップ、私には無理かも…」「失敗なのかな…」**と落ち込んでしまうことはありませんか?
頑張っているのに変わらないのは、つらいですよね。でも、それはあなたの努力が足りないのではなく、もしかしたら産後の体特有の理由があったり、アプローチ方法がほんの少しずれていたりするだけかもしれません。
この記事では、あるママの体験談から始まり、産後ヒップアップがうまくいかない原因、そして頑張りが結果に繋がりやすくなる効果的なアプローチについて、あなたの気持ちに寄り添いながらお伝えします。
「失敗」と諦める前に、原因を知って、あなたの体に合った方法を見つけるヒントにしてくださいね。
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産後のヒップアップは難しい?失敗も多く成功するためには何が必要?
出産をすることによって妊娠前のお尻の状態から変化して、ヒップアップの必要性を感じる方はとても多くおられます。
しかし、ヒップアップは難しく、それが産後となると育児や家事などがある生活の中で取り組まないといけないためよりハードルは高いと言われています。
今回は産後にヒップアップに挑戦するも、失敗してしまった方の声をお届けします。
ヒップアップに挑戦したけれど失敗してその後どうなったのでしょうか。
産後のヒップアップの失敗と成功を経験したことのある方の声
私はハーフで元々お尻が大きく、妊娠をする前から気になりストレッチなどでたるまない様にしてきました。
しかし妊娠中の体重増加と共に下半身が大きくなり、お尻は一回りも大きくなってそれまでに履いていたズボンは履けなくなりスカートでさえも大きなお尻の形が分かり履くのが恥ずかしくなる程でした。
無事に出産をしてからは体重はみるみる落ちてきましたが、お尻は形が崩れ自分でも分かる程に垂れ下がってきたのです。
最初は仕方ないとしばらくは放置して育児に専念していましたが1年が経つ頃に産前の洋服を整理し試しにズボンやスカートを履いてみた所、妊娠している時より痩せたはずなのにお尻の辺りから上がらず履く事が出来なくなっていてショックでした。
何とか履けたスカートを翌日の家族の買い物で履き出掛けましたが、主人がお尻の形に気付き写真を撮ったのを見せられた時の衝撃は今でも忘れられない程酷いものでした。
慌てて腰に羽織っていたカーディガンを巻きお尻を隠し、その日は1日過ごしましたが帰宅して改めてお尻を確認しこれでは本来の年齢以上に老けたお尻をしていると思いヒップアップをする決意をしたのです。
まず産前でよくやっていたストレッチで、壁の前に立ち手を壁に当てて足の爪先を立てながら片足ずつ壁とは別の方向に上げていくやり方を30回や仰向けになり両足を開き立てて腰を上げていくストレッチを同じく30回してお尻に集中したストレッチをやっていきました。
骨盤も開いたままだったのでそこも意識しながらストレッチを取り入れたりもしましたが、骨盤の開きは産後6ヶ月頃までに締める事が良いそうで中々ストレッチだけでは改善されなかったので骨盤を締めるベルトを日中は着けている事にしました。
しかしストレッチとベルトの着用を2週間しているとヒップ周りは小さくなりつつありましたが、問題が出てしまい中断をする事になってしまったのです。
それは骨盤ベルトを1日着け続けていたせいか血の巡りが悪くなり、貧血を起こしたりお尻は小さくなっても足全体は痩せずにむくんでしまったのです。
貧血持ちではありましたが悪化していきそうなのと、このままではお尻は痩せてもヒップアップにはならないと分かりそこからはベルトを辞めてストレッチと他に別のヒップアップ方を試してみました。
次に試したのがありきたりではありますが、マッサージとベルトの代わりにヒップアップパンツでした。
マッサージは血流を促す事が目的でしたが、何よりも血の巡りが悪いままだとお尻も固くなり形もふんわりとした美尻にはならないので鉄分を取りながらお尻をお風呂場で手やマッサージに使うローラーを使う様にしました。
ヒップアップパンツはベルトで締めるのとは違い柔らかい素材のもので、1日着用しても窮屈にならなくて良かったです。
ストレッチとマッサージとヒップアップパンツの効果は、ゆっくりではありますが垂れ下がったお尻を少しずつ引き締めてはいきました。
そうなると更なる追求をしたくストレッチはどんどん増えていき、履きたいズボンやスカートを購入しお尻の写真も撮って日々の状態をチェックしていきました。
食事にも気を使い、筋肉を強くする豚ロースや卵をよく食べる様にし筋肉を鍛えていく様にもしました。
それから4ヶ月後には無事に目標のヒップサイズになり、下がっていたお尻は上がって綺麗に形成されました。
写真を撮り続けてくれていた辛口の主人からも、ヒップアップしただけでなく形が整って若返ったと言ってもらえました。
そして購入したズボンやスカートは履く事が出来たのと、何よりも嬉しかったのは下着を綺麗に履ける事で女子力がとても上がった様に思え自信がついた事です。
ヒップアップを始めてから5ヶ月程で自分が求めるお尻に近付き結果的に満足していますが、年齢のせいか少しでもストレッチやマッサージを怠るとすぐに下がってしまい日々ヒップアップに取り組まなくてはいけないと強く感じています。
今回私は、失敗したやり方と成功したやり方の両方を経験する事が出来ましたがもっと工夫をしたり色々と取り組めば更に早く効果が現れたのではないかと思いました。
ですが急激なダイエットと同じ様にヒップアップも急いでしまうよりかは、着実に美尻になる様に日々の努力が大事だと思います。
産後の人の中には生理が開始される時期も変わりますし、私の様に貧血を持つ人であれば無理やり骨盤を絞めたりヒップアップの為に窮屈なヒップアップパンツなどは逆効果になります。
ヒップアップをしたお尻だけなく、下半身全体を美しく魅せる事でお尻の魅力は上がるのでヒップアップをする際には下半身のむくみや付いてしまった脂肪を落とす事をおすすめします。
自分にあったヒップアップ方を見付ける為にも、焦らずゆっくりと計画的に取り組む事がとても大切です。
産後であってもヒップアップは出来るので、諦めずに皆さんにも頑張って欲しいです。
この方のように、頑張っているのに「あれ?変わらないな…」と感じるママは、実はたくさんいらっしゃいます。それは決して、あなたの努力が足りないからではありません。
次のセクションでは、産後ヒップアップが「うまくいかない」と感じてしまう、産後の体特有のよくある原因について見ていきましょう。
あなただけじゃない!産後ヒップアップが「うまくいかない」よくある原因
産後の体は、妊娠・出産を経て、想像以上に大きな変化を遂げています。この変化を理解しないまま妊娠前と同じような方法でヒップアップを目指しても、なかなか結果に繋がりにくかったり、かえって体に負担をかけてしまったりすることがあります。「失敗」と感じてしまう背景には、以下のような原因が隠れていることが多いです。
- 産後の骨盤がまだ不安定・歪みが残っている:
出産で大きく開いた骨盤が、まだ元の位置に戻りきっていなかったり、歪みが残っていたりすると、お尻周りの筋肉(殿筋)が効果的に働きにくい状態です。土台が不安定なまま運動しても、力がうまく伝わらず、ヒップアップ効果が出にくいことがあります。(→産後の骨盤ケアについてはこちらも) - お腹(体幹)の筋力低下や腹直筋離開が残っている:
妊娠中にお腹の筋肉は引き伸ばされ、産後は筋力が低下しています。特に腹直筋離開がある場合、体幹が不安定になり、お尻に力を入れる際に必要な「体の軸」が定まりません。この状態でお尻だけを鍛えようとしても、効果が出にくかったり、腰に負担がかかったりします。 - **「お尻の筋肉」にうまく効いていない(フォームの問題):
スクワットなどのお尻に効くと言われる運動も、正しいフォームで行えていないと、太ももの前などの別の筋肉ばかりを使ってしまい、肝心のお尻にはあまり刺激が入っていないことがあります。見た目は動いていても、狙った筋肉が使えていない状態です。 - 体の回復段階に合わない時期尚早な運動:
体の回復が不十分な産褥期などに無理に運動を始めてしまうと、効果がないだけでなく、悪露が増えたり、傷が開いたり、骨盤を痛めたりするリスクがあります。体が運動できる状態になってから始めることが大切です。(→産後運動はいつから?安全な始め方はこちら) - アプローチが「運動だけ」に偏っている:
ヒップアップには、運動だけでなく、骨盤ケア、体幹の安定、血行促進、栄養、休息など、様々な要素が複合的に関わってきます。運動だけでは限界がある場合が多いです。 - 継続できない、睡眠不足や栄養不足が続いている:**
育児で忙しく運動が続けられなかったり、睡眠不足や栄養不足が続いたりすると、筋肉の回復や発達が進まず、せっかくの努力が結果に繋がりにくくなります。
これらの原因を知ると、「私だけがうまくいかないわけじゃないんだ」「私の体が、まだこの状態だったんだな」と、少し気が楽になるかもしれませんね。これは「失敗」ではなく、あなたの体が今どんな状態なのかを理解するための大切なステップです。
「失敗」じゃない!大切なのは体へのアプローチの見直し
産後ヒップアップで結果が出ていないとしても、それはあなたの頑張りが無駄だったわけではありません。大切なのは、今の体の状態を知り、アプローチ方法をあなたの体に合うように見直すことです。「失敗」ではなく、「アプローチを調整するタイミング」と捉えましょう。
- ステップ① 体の土台を整えることから始める:
まずは、産後の体の回復を待ち、無理のない時期から骨盤ケアや骨盤底筋エクササイズ、体幹の gentle な運動に取り組みましょう。体の中心が安定することが、お尻の筋肉を効果的に使うための土台となります。 - ステップ② 正しいフォームで「効かせたい筋肉」を意識する:
ヒップアップ運動を行う際は、回数よりも質を重視しましょう。例えばスクワットなら、「お尻がキュッと締め上げられているかな?」と意識しながら行います。鏡を見たり、可能なら専門家にフォームを見てもらったりすると良いでしょう。 - ステップ③ 多角的なケアを組み合わせる:
運動だけに頼らず、バランスの良い食事(筋肉の材料となるタンパク質を意識)、十分な休息、体を温めて血行を良くするケア、日頃の正しい姿勢の意識なども組み合わせましょう。 - ステップ④ 継続できる工夫と自分を労わること:
育児で忙しい中で、毎日完璧に運動するのは難しいかもしれません。一日数分でも良いので、続けられる方法を見つけたり、パートナーや家族に協力をお願いしたりしましょう。そして、結果だけでなく、体をケアしようと頑張っている自分自身をたくさん褒めてあげてください。
これらのステップを踏むことで、あなたの頑張りが結果に繋がりやすくなるはずです。(→産後ヒップアップの基本的な運動やケアはこちら)
結果が出にくい時に試したいこと、専門家に相談したいこと
アプローチを見直しても、なかなか変化を感じられない…そんな時は、一人で悩まず、以下のことを試したり、専門家に相談したりすることを考えてみましょう。
- 自分の運動フォームをチェック: スマートフォンなどで自分の運動フォームを撮影し、見直してみましょう。動画を見ながら行うと、自分では気づかない癖や、筋肉に効いていない原因が見つかることがあります。
- 運動の種類や強度、頻度を見直す: もしかしたら、あなたの今の体の状態には、その運動が合っていないのかもしれません。他の種類の運動(例:ピラティス、ウォーキング)を試したり、強度や回数を調整したりしてみてください。
- 食事内容や睡眠時間を改めて見直す: 体づくりには、運動と同じくらい食事と休息が重要です。バランスの取れた食事を摂れているか、十分な睡眠時間を確保できているか、改めてチェックしてみましょう。
- 専門家に相談する:
「誰に相談したらいいか分からない」「自分で見てもよく分からない」という場合は、専門家の力を借りるのが最も効果的で安全です。- 産婦人科医: まずは体の回復状態や、運動しても問題ないかを確認しましょう。
- 産後ケアセンターなどの専門家(保健師、助産師): 産後の体の状態や育児について相談できます。
- 産後専門の理学療法士やパーソナルトレーナー: 骨盤や腹筋の状態を評価し、あなたの体に合わせた個別の運動指導や、フォーム修正のアドバイスをしてくれます。腹直筋離開のケアについても専門的な視点からサポートしてくれます。
- 骨盤ケア専門家: 骨盤の歪みや開きが気になる場合に相談できます。
専門家は、あなたの体の状態を正確に把握し、より安全で効果的なアプローチを見つける手助けをしてくれます。迷うくらいなら、一度相談してみるのがおすすめです。
【関連情報】あなたの体ケアをサポート
産後の体ケアに関する他の記事もぜひ参考にしてください。
- 産後ヒップアップの基本的な運動やケアについて
→ 【こちらもチェック】産後の効果的な運動について - 産後の骨盤ケアや骨盤底筋エクササイズについて
→ 【こちらもチェック】産後の骨盤ケアはなぜ必要?いつから始める?
まとめ:乗り越えられない「失敗」はない。体と心に寄り添ったアプローチを
産後ヒップアップで結果が出ない時、「失敗した…」と落ち込んでしまう気持ち、本当によく分かります。
しかし、それはあなたの努力不足や「失敗」ではなく、産後の体特有の課題があったり、アプローチを見直すタイミングだったりするサインです。結果が出ない時こそ、ご自身の体に耳を傾け、原因を知り、より安全で効果的な方法はないかを考えるチャンスと捉えましょう。
体の土台作り、正しいフォーム、多角的なケア、そして必要に応じて専門家を頼ること。これらが、頑張りが結果に繋がりやすくなるための大切なステップです。
結果だけに焦点を当てるのではなく、体と向き合い、健康的な生活習慣を築いていくプロセスそのものを大切にしてください。
焦らず、ご自身の体と心に優しく寄り添いながら、あなたらしいペースで産後の体づくりを進めていくことを、心から応援しています!乗り越えられない「失敗」はありません。
産後のヒップアップは女性の願いの中でもなかなか難しいと言われているものです。
一方、産後にお尻が悩みの種になることも多く、今回もヒップアップについて特集しようと思います。