公園の危険!こども怪我体験
男の子だったせいなのか、とにかく活発で
目を離すと何をやり出すかわからない赤ん坊でした。
そのせいか歩き始めるのがとても速く、
1歳になる頃にはもう歩く事が出来るようになっていて、
その分家の中にいると退屈なのか、
外に行くことをねだるような仕草が多くなり、
私も時間の許す限り外に連れ出していました。
いつも同じところだとつまらないので
時々少し離れたところにある
県営の大きな公園まで車で出かける事もありました。
その日は時間的に少し遅くなってしまっていたのですが、
何となく退屈だなと私自身が思ってしまっていたので、
夕方にもかかわらずわざわざ車で
その公園まで遊びに行ったんです。
小学生くらいの子供が遊ぶ遊具でしたが、
私が補助をすれば遊べるくらい
足腰がしっかりしていたので補助をして登らせてあげました。
高さにすると1メートルくらい、
広さが1メートルないし1.5メートル位の台の上で
私が手前の方にいて、子供が奥に行くと
ちょっと手が届かなくなるような位置関係になっていました。
(あ、まずいな…)
と咄嗟に思ったんです。手が届かない範囲に行ってしまうと
柵のない台だったので間違いなく落ちてしまいます。
そう思って反対側に回ろうとした瞬間でした。
子供の身体がよろけたんです。
ああいった瞬間も、時間がゆっくりに感じるものなんですね。
子供がゆっくりと落下していくように感じたんです。
あの感覚は今思い出してもゾッとします。
落ちて泣き出した子供を抱きかかえ、
広い公園をとにかく走りました。
公園の管理人室で子供を連れて行けるような病院が
近くにないかと尋ねたのですが、
どうにもはっきりしません。
誰もそういった事には詳しくなかったようで、
仕方なく自分で探す事にしました。
すぐ近くに病院はあったのですが、
小児科の無い病院だったので
そこ以外の病院を探してみたのですが、
結局見つからずその近くの病院に戻り、
外科の診察を受けました。
顔面の擦過傷が酷かったのですが、
先生はテキパキと看護師さんに
指示をして消毒をしてくれました。
先生は「何か心配な事はないか」と聞いてくれたので、
「頭の後ろの方を打ったのではないかと心配だ」と伝えました。
私の祖父が頭の後ろの方を骨折して亡くなっていたので、
それがとても心配でした。
すると先生は念のためにCT検査もしてくれました。
結局後ろの方ではなく、
おでこにコブが出来ている程度で済んだようで一安心でした。
ふと気が付くと、子供の服がびしょびしょ。
そういえば、念のために軽く傷口を洗おうなんて思って
公園の水道で洗った時に、かなり服に
かかっていたような気がしたのを思い出しました。
看護師さんに着替えは持っていないのかと聞かれましたが、
短時間で帰るつもりだったので着替えは持っていなかったのです。
当然のことですが看護師さんは呆れ顔で、
バスタオルを貸してくださいました。
まあ当然のことですね。
赤ちゃんですからいつ何処で何が起こるかわかりません。
着替えは常時持っていて当然です。
この時の恥ずかしさも未だに覚えてます。
穴があったら入りたいっていうのは、
こういう感覚なんだな… と思いました。
数日、病院に通って消毒をしてもらいましたが、
しばらくかさぶたは残ってしまいました。
もう10年も前の事ですが、
よく見るとまだ鼻の下に痕が残っているので、
その傷を見ると当時を思い出します。
体験して得たもの
あの時の教訓は、
「子供の動きは事前に察知しろ、特に男の子は考える前に動く!!」
という事と、
「どんなに近くでも着替えは持って行くべし!!」
という事でした。
事前に察知する事で、ヒヤリとすることは減りますし、
着替えさえ持っていれば… と恥をかくことも無くなります。
子供のトラブルのほとんどは「危険」と「汚れ」関係ですから。