出産前に当たり前に出来ると思っていた事が、産後は出来なくなるという事が色々な面で多かったです。
これは私だけではなく、初産経験者さんはほとんどが同じような思いをしたはず。
そのギャップに悩みました。
まずは体力面でした。新生児は細切れ睡眠、抱っこばかりで腱鞘炎、授乳でおっぱいがボロボロ‥色々な話を諸先輩方から聞いていましたが現実は想像以上に過酷で体に大きなダメージがありました。
息子は一度寝てしまえば長く寝るタイプでしたが、黄昏泣きが酷く寝かしつけが大変でした。2時間3時間寝ないのは当たり前で、ずっと泣きっぱなしです。スリングに入れて家中をユラユラと歩き回りました。これが一ヶ月も続くと参ってしまって、夜が来るのが怖くなってしまいました。出産経験者からは、なかなか息子のような黄昏泣きで苦労したという話は聞かず、大変さを共感してもらえる人がいないのが辛かったです。
授乳にも苦労しました。おっぱいが詰まりやすいタイプだったので、授乳間隔が開くとすぐにガチガチに。1回の授乳が終わっても張りやゴリゴリとした塊が消えず、洗面台で母乳を押し出して絞っていました。絞るのにも意外と力が必要で手が痛くなりましたし、洗面台も母乳が飛び散って汚れるしでなかなか辛い作業でした。
また乳首からの出血もよくありました。赤ちゃんが口に入れても大丈夫な保護ジェルを塗って、ラップパックをして回復させました。この保護ジェルがとても優秀で、母乳育児の方にはぜひ1本持っておいてほしいオススメアイテムです。
そして、産後は色々なところが弱っているもので、私はなぜか膝が痛くなってしまいました。赤ちゃんのお世話はしゃがんだりかがんだり、低い姿勢をとることも多いです。なのに、ある日突然膝の痛みが始まり困ってしまいました。産後の骨盤矯正に通っていた整骨院でも相談したのですが、原因はわからず。このまま一生膝が痛いのかと哀しくなりましたが、半年くらいで痛みはおさまりました。痛みに耐えながら膝をついて赤ちゃんのお世話をしていましたが、ベビーベッドがあればどんなに楽かと思いました。我が家は設置スペースの関係でベビーベッドは諦めましたが、お世話するママの体への負担はかなり軽減されると思うので、スペースや予算が許す方にはぜひ揃えていただきたいです。
産後は思いがけないマイナートラブルに見舞われることも多いですが、ママの体はゆっくりと回復していきます。産後は焦らずゆっくりと体のケアをしてあげてください。
体力面の他には生活面でのギャップです。産前はカフェでコーヒーを飲みながら1、2時間過ごしたり、ショッピングは何店舗も回って吟味して買ったりしていましたがどちらも難しくなってしまいました。息子を連れて外出できるようになった時にカフェもショッピングもチャレンジしてみましたが、どちらも不完全燃焼でした。カフェはコーヒーを飲み切る前にグズグズがはじまり、ショッピングは赤ちゃんを連れてあちこち移動するのに疲れ果ててしまいました。街にはカフェでベビーカーに乗って大人しく待っている赤ちゃんや、赤ちゃん連れで楽しそうにショッピングするママ達もいるのに、どうしてうちはできないのかな‥なんて思ってしまいました。今思えば赤ちゃんの個性もそれぞれですし、ママのバイタリティもそれぞれです。少し成長すればカフェもショッピングも叶うかな、なんて希望を持っていた時期もありましたが、残念ながら2歳目前の現時点ではどちらも叶っていません。でも、カフェ通いの代わりにピクニックに出かけるようになり、ショッピングはネット通販で楽々に済ませるようになりました。
この2年で学んだのは、今までのお楽しみができなくなっても、子連れで楽しむ方法は沢山あるということです。産前の楽しみがお預けになってしまうのは寂しいもので、時々恋しくもなりますが、子供の成長に合わせて新たなレジャーや楽しみが増えていくのにワクワクします。それでも、四六時中赤ちゃんと一緒に居ると疲れ果ててしまいます。時には一人になって好きなことをしたり、何もせずにぼーっとする時間も必要です。おじいちゃんおばあちゃんに頼ったり、時にはパパに任せてママのひとり時間をつくることが、日々の育児を頑張る力になると感じます。もし親族誰にも頼れないなら、一時保育も検討してみてほしいです。それぐらいママのひとり時間は大切だと思います。私は育児の疲れが貯まると、夫に子供を任せてフラフラと散歩へ出かけます。子供と居ると無意識に緊張感を持っているものですし、その緊張感に疲れてしまうものです。リラックスした状態で散歩するだけでかなりのリフレッシュになります。私が一人で散歩に行きたいと言い出すと、疲れがピークだという認識を夫も持っているので快く送り出してくれます。たまには一日丸々のフリータイムも欲しいなんて思うこともありますが、取り敢えずはこのお手軽リフレッシュ法で毎日の育児を頑張っています。これからママになる方にも、自分にあったプチリフレッシュ法をみつけてほしいです。