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産後に動くのはいつから?痛い場合の対処法は?

産後すぐの産褥期と呼ばれている時期は、およそ6週間から8週間と言われていて、昔の人は「床上げ」と言って最低でも3週間から1ヶ月は、赤ちゃんに母乳をあげる以外は何もさせない習慣がありました。
今でも、冒頭のように6週間から8週間の産褥期の期間があり、産後の1ヶ月健診で子宮の戻りやホルモンバランスの変化を見る血液検査などを受けて、先生から「これなら大丈夫」というお墨付きをもらうまでは動かない方が良い期間とされています。

ですが、現実には旦那さんと2人きりの自宅に戻ってから子育てはすでに始まっていますし、旦那さんに家事をやってもらうにしてもそれも限界があると言うものです。
そこでやはり自分が動いて「ちゃんと子育てと家事の両方やらなきゃ!」と考えるママが本当に多いんです。

そこで今回は、次のような項目で詳しく見ていきたいと思います。

・産後に動くのはいつからなら大丈夫?
・産後に動くと悪露が…
・産後に動くとどうなる?更年期障害は?
・動くとお腹が痛いけどどうすればいい?

このような項目で一緒に見ていきたいと思います。

産後に動くのはいつからなら大丈夫?

産後に動くのはいつからなら大丈夫いう疑問を感じている方も多いと思います。
ですがどちらかというと疑問というよりも、「動かなきゃいけないんだけれども本当に動いているの?」そしてそれはいつからなら大丈夫?といった疑問を感じている方が多いのではないかと思います。

この疑問に対する一概に「これが正解!」と言える絶対的な答えはありません。
平均すると大体、産後~1ヶ月検診のちょっと前位から動き始めたというママさんが多いようです。
産後すぐの5日間から1週間ほど(病院によっても差はあります)は、養生すべき期間として入院期間が設けられています。

もちろんお産の様子が安全だったのか難産だったのかといったところや、悪露の出方などによっても多少変わってくるのですが、後陣痛(後腹とも言います)の経過なども見て、問題がないようであれば退院することができます。

ですが問題はその後で、実家に里帰り出産などをされていてお母さんや身内に頼ることができる方の場合は問題なくゆっくりできると思いますが、旦那さんと2人きりの自宅に戻る方の場合は、できるだけ早く家事も復帰しなきゃという思いがあると思います。
そんな方の場合は、「悪露の量と色」を見て問題なさそうであれば、少しずつ様子を見て動き始めるというのが正解ではないかと思います。

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産後に動くと悪露が…

個人差はありますが、悪露の色と量は産後すぐの産褥期のママのお腹の回復具合をはかるバロメーターになります。
この悪露の量が多く、まだ赤みがかかっているうちに動いてしまうというのは避けた方が良いでしょう。
というのも、悪露の色がまだ赤みがかかっているという事は、胎盤が剥がれて子宮内壁や赤ちゃんが出てきた際の産道や子宮口周辺についた傷がまだ十分にふさがっていないということなんです。
この状態で、まだ吸収力が高い産褥パットが手放せない時期に動いてしまうと再び子宮内壁周辺の傷口が開いてしまい、そこから出血してしまうという可能性があります。

それでも産後の悪露の量が減ってくると「意外と動けるから大丈夫!」と言って無理をしてしまう方も多いのですが、この時期は「体が動く=元気」というものではないということを意識しておくようにしましょう。

もちろん、授乳のためやおむつ替え等のお世話のために動かなければならない分に関しては動く以外に方法がないのですが、できることなら、実家や義実家のお母さん(お義母さん)に手伝いに来てもらったり、身内の方に頻繁に様子を見に来てもらったり、手伝ってもらったりと言ったように「できるだけ人を頼ってしっかり休む」ということが大切になってきます。

また、家事に関しては不十分な部分は旦那さんにも夜、仕事から帰ってきて掃除や洗濯、お風呂掃除なども含めて頑張ってもらわなければなりません。ですので、この時点で自分以外の手で「やってもらう家事に対して完璧を求めない」ということも大切になってきます。

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産後に動くと歳をとってから更年期障害になる?

産後の産褥期のまだ体の回復が充分ではないタイミングで動いてしまうと「歳をとってから更年期障害に悩まされる」という話を聞いたことがある方も多いかと思います。
ですが、この説については立証されたものは一切なく、因果関係はほとんどないと思われます。

むしろ、産後の産褥期で至急の戻りが充分でない時期に動いてしまうことによって不正出血が起こったり、それによる感染症や産褥熱などが問題になるため、そのような直に動かないようにするために「産後すぐに動くと更年期障害になる」と言われ始めたのではないかと思います。

では本当に更年期障害にならないのかというとそれもまたわからないというのが正解です。
どのくらい自分の子宮がしっかりと回復しているのかということを自分で実感できる方は少ないと思います。
産後の1ヶ月健診でも不正出血がないかどうか問診で確認されますし、もしその時点で痛みや出血があると答えた場合は診断しなければならないので、当然のように内診や実際に見て診察するという形になるでしょう。

とにかく、妊娠中は本来なら女性ホルモンが卵巣から分泌されているものが胎盤からの分泌に変わるという劇的なホルモンの分泌機能自体が変わります。
激変が起こる時期であり、胎盤が剥がれ落ちるわけですから、本当に大きな変化なのです。
その変化からの回復が十分に進んでいるかどうかということが1番大切であって、これがホルモンバランスに大きな影響を与えますし、なおかつ自律神経の働きにまで影響を大きく及ぼしてしまって体調不良だけではなく産後うつの症状や育児ノイローゼといったことにもつながってしまう危険性があるんです。

更年期障害よりはむしろそちらの方が直面した重大な危機と言うことができるでしょう。
そのようなことが起こらないようにするためにもできるだけしっかりと休養をとるように工夫しましょうね。

動くとお腹が痛いけどどうすればいい?

動くとお腹が痛いと感じる場合は、軽いお腹の張り程度の痛みならば少しだけ休んで様子を見ることで回復する可能性もあります。
ですが、子宮周りの特に下腹部に強い差し込むような疼痛を感じる場合、仮に性器からの不正出血がなかったとしても産婦人科に相談に行きましょう。
後陣痛(後産)によって十分に排出されなかった胎盤のかけらなどが子宮の中に残っている可能性もあり、それがそのまま残っていると感染症を引き起こしてしまうかもしれないからです。

とにかくこの時期(産後1ヶ月以内)に関しては十分に安静にするというのが基本ですので、あえてその基本を破って少しずつでも動いているという事は忘れないようにしましょう。この時点で本当ならばできれば動かない方が良いのですが、そこをあえてどうしても家事のために動いているという事は忘れないように意識しておいてくださいね。

産後に安心して動けるようになるためのまとめ

産後に安心して動けるようになると言う回復ができるだけ早く進むというのが1番理想的ではあると思います。
そのためには、タンパク質をしっかりとるように心がけて、なおかつ血流が良くなるように鉄分、カルシウムもしっかり取りましょう。そして、傷口の回復の為にも葉酸をしっかりとることが大切です。

葉酸はビタミンB9とも呼ばれていて、細胞増殖の働きがあり、傷口の回復を促す効果があるからです。
主に産後の授乳中という話なのですが、基本的に葉酸の摂取量は妊娠中と通常時の中間位の量(340mg)ほどの摂取量が厚生労働省からの推奨値となっています。
これは先ほども触れたように産後の産褥期の体の回復を促すためいう意味もあり、ビタミンB12との働きによって血液を増やすということもできます。

それだけ、産後のママさんにとっても葉酸は非常に大切な存在ということができるんです。

そのためにも栄養摂取には充分に気をつけて、妊娠中に飲んでいた葉酸サプリが余っている方は、引き続き飲み続けるようにしましょう。
そしてもし葉酸サプリがない場合は、体の回復のために葉酸サプリを新しく購入してでも産後の体の回復を促す価値があります。

産後の産褥期の体の回復を甘く見ていると後から産後うつや育児ノイローゼなの体痛いしっぺ返しに見舞われてしまうかもしれません。
とにかく十分な栄養摂取とできる限りの休息をとるようにしましょう。

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