腹痛を起こす女性

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産後の後陣痛はいつまで?経産婦では寝れないほどつらい?

産後の後陣痛は本当につらいものです。
後陣痛の痛みには何の充実感も達成感もなく、むしろ後陣痛の方が分娩時の陣痛よりもつらかったという方もおられます。

妊娠・出産・産後についての痛みは、男性には理解できないもので、旦那さんに訴えたところでオロオロするばかりでどうする事も出来ません。

このページでは、産後の後陣痛で寝れないほどつらいという方に

・後陣痛ってなに?
・産後の後陣痛はいつまで続くの?
・経産婦の方がつらいって本当?
・おっぱいをあげると痛いのはなぜ?
・初産、経産婦と帝王切開での出産で後陣痛の痛みは違う?
・後陣痛を緩和させる方法3選
・後陣痛に備える準備
・まとめ

という順番と内容で対処法や事前対策を一緒に確認しながらみて行きたいと思います。

後陣痛ってなに?

後陣痛は、出産後に多くの女性が感じる痛みで、赤ちゃんを守るために大きくなった子宮が収縮したり、胎盤が剥がれた場所の傷口が塞がる時に出るものです。

まれに後陣痛がなかったという方もおられますが、経産婦さん全体の9割以上で起こる痛みなので、妊娠中から『後陣痛はあると考えて心の準備はしておく』と良いでしょう。

また、通常の後陣痛は産後すぐ(1週間以内)で起こりますが、子宮収縮や胎盤剥離の傷口の経過次第では、1ヶ月くらいの間は散発的に起こる可能性もあります。

後陣痛の種類としては

・生理痛のような鈍い痛み
・針で刺すような疼痛
・分娩時陣痛のような激痛

と言ったような個人差があります。またその時の体調によっても感じる痛みの種類が変わるケースがあるようです。

後陣痛はいつまで続くの?

後陣痛がいつまで続くかは個人差によって変わって来ます

・産後数日中に終わる
・産後1週間くらいまで続く
・産後1ヶ月近く続いてしまう方も

大きく分けてこのような3つに分ける事が出来ます。

産後数日中にどんどん痛みも和らぎながら、後陣痛が消えて行くのがもっとも一般的で、順調に子宮の回復(子宮収縮や子宮復古)が進んでいる証拠です。

ただし、子宮の回復にも個人差があり、後陣痛の痛みの強さは弱まりつつも痛みが完全に引くまでに1週間ほど続いてしまうという方もいます。

中には後陣痛がなくなるまでに産後1ヶ月近くかかる方もおられますが、そういった方に共通しているのは『生理痛のような鈍痛が続く』というケースです。

産後はすぐに『子宮収縮剤』が処方されるのですが、長く鈍い痛みが続く方は子宮収縮剤の服用をやめてみるというのも方法です。
子宮収縮は赤ちゃんにおっぱいをあげる事で分泌されるホルモンでも進むため、自然の流れに任せた方が良い事も考えられるからです。

 

後陣痛を緩和させる方法3選

後陣痛を緩和させる方法をご紹介します。

・下腹部を中心に身体を温める
・アロマオイルでリラックスする
・あらかじめもらった鎮痛剤を飲む

下腹部を中心に身体を温めておくと全体の血流が良くなるため、子宮内や子宮口、産道といった後陣痛の原因になる部位の回復を促す事が出来ます。
これは予防法ですので、痛くなってから温めるのではなく普段から温めておくようにしましょう。

また、座り方は『あぐらを組む』ようにすると良いでしょう。
いわゆる『お姉さん座り』の横座りは、下腹部にひねる力を加える事になっているため、子宮収縮や回復を妨げる可能性もあります。

また、赤ちゃんをお世話している間は『床生活が基本になる』事が多いため、お尻から腰回りを冷やしてしまうのがもっとも回復を遅らせてしまう要因になります。
妊娠中からホットカーペットなどを用意しておいて、床に座る時はその上で座るようにした方が無難です。

アロマキャンドルやアロマオイルを使ったリラックス方法は、生理痛のような鈍痛が続いているタイプの後陣痛に対して効果的です

生理痛のような痛みを感じ続けていると眠れなくなって、おっぱいをあげたりお世話をしたりというコミュニケーションに支障が出てしまいます。

我慢できる痛みでも、出来る範囲で我慢しないように対処しましょう。

妊娠中からマタニティブルーなどのリラックスに使えるオイルをハンカチに染みこませておいたり、アロマキャンドルにしておくなど自分の生活スタイルに合った好みの方法を試してみてはいかがでしょうか。

退院前に後陣痛が痛くなった場合に備えて、授乳中でも飲める鎮痛剤を処方してくれる産院が多いようです。

急激な刺し込むような後陣痛を感じた場合など、とりあえずは痛みを和らげて落ち着かないと正しい判断や行動が出来ません。

予感があるような体調の変化がある場合には、事前に鎮痛剤を飲んでおくというのも良い方法です。

 

先輩ママの後陣痛体験談

子供2人出産しましたが、正直陣痛の時より後陣痛のほうがはるかに痛かったですね。まさに寝たいのに寝れないほどの痛みでした。でも、病院の先生には子宮収縮の調子が良すぎて、そこだけはめちゃくちゃ褒められまくりました♪
今まさに後陣痛に悩まされている真っ最中です。今3人目なんですけど、1人目、2人目を経験してもめちゃくちゃ痛いですね。本当に寝れません
陣痛は何とか耐えられましたけど、これは無理です。早く止まってほしいです。ちゃんと薬飲んだのにまだ聞いてないみたい…いつきくの?!
私も後陣痛はものすごい痛かったです。でも、これは意味で捉えるならば子宮の回復がすばらしいスピードで行われている証拠でもあるようです。
私の場合ですが、産んだ次の日から後陣痛が始まり、大体四日間位は痛すぎてまともに寝れないような日々が続きました。授乳の時もすごく痛くて、もはやもだえているような光景だったと思います(笑)。でも鎮痛剤をもらって少し楽になりましたね。

経産婦の方がつらいって本当?

経産婦の方が後陣痛がきつくなるというのは、子宮が赤ちゃんの成長に合わせてスムーズに大きくなり、その分『子宮の戻りが遅れる傾向』が生じやすいからというのが理由です。

経産婦の方がきつく感じる人が多いよと助産師さんや先生からも聞いているかも知れません。

冗談まじりに大げさに脅かせるようなことを言ってくる助産師さんや先生もいるようなのですが、それを聞いて動揺してしまうのではなく『どうすれば良いの?』という部分をしっかり聞いておきましょう。

後ほど『後陣痛を緩和させる方法』の中でご紹介しますが、後陣痛が寝れないほどひどくなってしまう方の場合は病院でも鎮痛剤を処方したうえで、鎮痛剤が代謝されて赤ちゃんへの影響が出ないという時まで待ってから授乳を行うといったケースもあるようです。

もっとも優先すべきことは、寝れないほどつらい後陣痛には鎮痛剤で対処するというのが共通しています。
後陣痛は、出産方法や安産・難産などによって出るとも出ないとも言い切れないため、痛みを軽減する準備をしておくと良いでしょう。

後ほど、退院後に後陣痛が酷くなった場合でも、アメリカの最新の研究で赤ちゃんへの授乳への影響が心配ない成分の痛み止めをご紹介します。

おっぱいをあげると痛いのはなぜ?

おっぱいをあげると後陣痛を感じる方も多いのですが、これは授乳によって『オキシトシン』というホルモンが分泌されるためで、オキシトシンには子宮復古を促す働きがあるためです。

ですので、産後1週間以内の『産後すぐの後陣痛』が治まったあとでも、子宮収縮が充分ではなかった場合や胎盤が剥がれた傷口が完治していないケースも考えられるためです。

なので、『おっぱいをあげると痛いんだけど異常なの?』という方は痛みが軽ければ、そのまま様子を見るだけで自然に治まります。
ただし、本陣痛並みの激痛がある場合は無理をせずに救急車を呼びましょう。
なぜなら、胎盤が剥がれた後の傷口がなんらかの理由で再び開く不正出血、赤ちゃんが通過する時に子宮口や産道を傷つけていて、その傷口が開いたという事も考えられるためで、感染症につながってしまう可能性も否定できないからです。

 

初産、経産婦と帝王切開での出産で後陣痛の痛みは違う?

次は初産、経産婦(初産をすでに経験している妊婦さん)、帝王切開での出産などで後陣痛は違ってくるのかという疑問が出てきます。

後陣痛は陣痛に似通った痛みのため、妊婦さんの状態によってその重みや度合いが違ってくるんです。
つまり初産、経産婦と帝王切開での出産で後陣痛の痛みは違うということなんですね。

経産婦の場合は、初産の妊婦さんに比べると子宮の収縮していく速さが早くなる傾向があるため後陣痛が強く感じるようになるといったことがあるようです。

帝王切開での出産の場合も子宮復古をするため後陣痛はあるのですが、帝王切開の傷の痛みと後陣痛の痛みがどっちなのか判断が自分ではつきにくいという特徴があります。どちらであったとしても、痛みのピークは産後2、3日で落ち着いていきます。

後陣痛に備える準備

後陣痛にも対処に急を要するものと、そうでないものがあります。

急激に刺し込むような痛みを感じた場合は不正出血である場合が多いので、まずは落ち着いて病院に行きましょう。

また、産後1ヶ月以上経過していても後陣痛を感じるというのはなんらかの治療や対処が必要です。

腹痛を起こす女性
うずくまってしまうほどの痛みになる前に、病院に行きましょう。あまりにも急激な痛みなら恥ずかしがらずに救急車を呼びましょう。

先ほどの『痛みを緩和する方法』の中でも触れた鎮痛剤ですが、普段から強めの痛みを感じるようなら足りなくなってしまう事も考えられます。

どうしようもない痛みを和らげる薬ですが、産院からもらった薬も切らしてしまったという場合は、『アセトアミノフェンが主成分になっている鎮痛剤』を用意しておくと良いでしょう。

日本で、市販されている鎮痛薬の中で、アセトアミノフェンのみが使われている鎮痛薬は『タイレノールA』というお薬です。

薬剤師さんがいるドラッグストアなどでも販売されていますので、ご存じの方もおられるかも知れませんね。

アセトアミノフェンは授乳中でもママが飲める鎮痛薬として、アメリカでは一般的に知られています。

産院でも先生に事前に相談して、授乳中でも飲める鎮痛薬などを準備しおくと良いでしょう。
産院によってはまだ起きていない痛みに対して事前に薬を出すことに難色を示したりする場合もあります。

退院後にも強い痛みを感じて寝れないほどになってしまうようでは、授乳やお世話、ある意味赤ちゃんがもっとも必要としているコミュニケーションに影響が出てしまう可能性があります。

それだけに万が一の事を考えた備えはしておいた方が無難です。

まとめ

産後の後陣痛が寝れなくなるほどつらくなってしまう前に対処する事が大切というのは、自分の身体を経験されるママさんが1番知っている事でしょう。

そのための方法には

・下腹部を温めておく事や床でお尻を冷やさない事
・座り方も子宮回復を邪魔しない『あぐら』を組む
・アロマオイルなどリラックス効果で和らげる工夫
・鎮痛剤を使う事もあらかじめ考えておく
・どうしようもない緊急の痛みは救急車を呼ぶ

これら、自分自身の身体を守るためではありますが、それは同時に赤ちゃんを守るためでもあります。

産後の後陣痛で寝れなくなったり、それが赤ちゃんに影響を出来るだけ与えないように準備をしておきましょうね。

 

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