私が第1子を出産した時のことです。
妊娠中に大きなトラブルもなく、出産は初産だったので辛かったものの安産、無事に我が子が誕生したことに喜んでいました。
しかし、そんな喜びも束の間…その後はまるで地獄のような日々が待っていました。
生まれて間もない赤ちゃんは朝晩関係なく寝たり起きたりを繰り返すと言われていますが、うちの子も同様に2~3時間のスパンで寝たり起きたりしていて、私もそれに合わせて休息をとったり授乳したりしていました。
しかし最初はあまり泣くこともなくすぐに寝入ってくれた赤ちゃんが1週間を過ぎたころから夜ひたすら泣いて寝てくれなくなったのです。
授乳しオムツを替えて寝かしつけて、やっと寝たと思いベビーベッドの上に置こうとすると目覚めてまた泣き始め、授乳してオムツを替えて…とまさしくエンドレスに同じことを繰り返し、気力も体力も尽き果て、朝方空が白んでくるころようやく赤ちゃんが寝入るという生活が続きました。
私は元々夜更かしが苦手で睡眠をしっかりとって早起きする朝型タイプだったので、この夜泣きには本当に参りました。
頻繁に授乳をするため、おっぱいは常に放り出されていて赤ちゃんがぶら下がっているような状態。(笑)
授乳している途中にそのまま寝てしまい主人にそっと毛布を掛けられることも一度や二度ではありませんでした。
また、我が子は抱っこしながら動いていないと泣いてしまうため、ボサボサの髪で疲れきった姿でひたすら深夜の部屋をぶつぶつ歌を歌いながらぐるぐる歩き回っていました。
それを目撃した主人に後から言われたのですが、「あの時は何か黒魔術の儀式をしているのかと思った。」と苦笑されました。
昼夜逆転した生活が続き、いつ寝てくれるか分からない赤ちゃんをあやしていると、「一体いつまでこんな状態が続くのだろう…。」と不安な気持ちになりました。
そんな時、検診で訪れた産婦人科の助産師さんに、赤ちゃんが夜寝てくれなくて辛いことを相談しました。
すると助産師さんは「赤ちゃんはみんな夜型で生まれてくるので生後1ヶ月は仕方ないけど、3ヶ月くらいになると夜しっかりと寝てくれるようになるから、もう少しだよ。」と言われ、さらに悩んでいるのは私だけではないのだと安心したのを覚えています。
助産師さんが言っていた通り、生後3ヶ月に入ると夜まとまって寝てくれるようになり、さらに4ヶ月になると夜19時から翌朝6時までぐっすり寝るようになりました。
産後1ヶ月は、出産を終えて疲れている身体に睡眠不足と慣れない育児も重なり本当に辛かったのですが、今振り返ってみると新生児のころはほんの一瞬だったなと感じます。
子育ては大変な時もありますが、子供はあっという間に成長してしまうので、”一瞬一瞬を楽しみながら子供を育てていこう”と前向きになることができました。