産後の授乳中に生理不順になってしまった…
このように悩んでおられませんか?
生理が再開したのに周期が一定しない
出産してから月に2回生理が来るようになった…
このような場合は無排卵月経が考えられます。
無排卵月経と言うのは生理自体は起こっているものの、それに排卵が伴っていない状態です。
妊娠中や出産直後と言うのは排卵を促す卵胞ホルモンと呼ばれるエストロゲンの分泌が止まっています。
これはママの体内で妊娠が重なってしまわないようにするためです。
でも出産して時間が経って新たに妊娠できると言う準備が通ったときにはこのホルモンが徐々に分泌され始めます。
そしてこのホルモンが分泌され始めると整理も再開して次の妊娠が可能になるということなんです。
またその間に授乳中など産褥期の産後すぐの時で分泌されているプロラクチンやオキシトシンなどの母乳に関わる分泌ホルモンの働きによってエストロゲンが抑えられるとも考えられます。
このような原因が考えられる産後の生理不順。
これらにどのような症状があってどのような対策が必要なのかといったところ詳しく見ていきましょう。
まずは無排卵月経かどうかを確認
自分が無排卵月経かどうかを確認するには基礎体温をチェックすることで判断ができます。
妊娠前の時のように生理周期の中で低温期と高温期がはっきりと分かれてグラフがにそうになっていれば排卵していると言えます。
生理中もその前後も体温がバラバラのようであれば6排卵月経の可能性が高くなります。
無排卵月経は、産後のママのほとんどが経験することなので心配はいりません。
ただしこの生理不順が3周期以上続く場合に何らかの策を講じなければいけません。
そのためにはその原因を知る必要がありますので、原因をもう少しだけ詳しく見ていきましょう。
産後の生理不順の原因
妊娠や出産とは関係ない時期にでも仕事や生活のストレス、食生活などが原因で生理不順になってしまったことがある人はいらっしゃると思います。
女性の体にとってストレスや食生活というのはホルモンバランスを乱してしまう大敵なんです。
育児生活をしていると、昼は赤ちゃんに付きっきりで1人の時間をゆっくりと過ごせませんし、夜は赤ちゃんの夜泣きがひどくて眠れないなどストレスを抱えやすくなってしまいます。
また、そのために食生活もついつい乱暴な乱れがちなものになってしまって、気が付けば…お茶漬けを立ち食いでさらさらと流し込むように食べていた…
なんていう食生活に気づかされてしまうママも・・・。
このようにストレスを抱えてしまうとホルモンの分泌は変化してしまいます。
産後の育児ストレスで疲労や不眠が続いてしまうとのがこの状態を危険と判断して生理を促すホルモンを抑えてしまうんです。
これはどういうことかというと、基本的に生理というものは「子孫繁栄」のために起こる現象なのですが、過重なストレスがかかってしまうと、「子孫繁栄よりもまず自分自身が死なないようにしなければならない!」という防御本能が働いてしまうんです。
これが産後の育児中の生理不順の原因になってしまいます。
このような生理不順を防ぐためには、やはりパートナーである旦那さんとよく話し合って、育児や家事の分担など旦那さんにもできる事はやってもらうという形をとって、できるだけ自分自身にストレスがかからないようにした方が良いと思います。
少なくとも産後の生理不順というのは、もし2人目や3人目が欲しいと考えていらっしゃる夫婦にとっては見過ごすことができない問題です。
そのためにも、ここはぜひパートナーである旦那さんとしっかりと話し合ってストレスをできるだけ減らしていくような日ごろの生活のルーティーンなどを作り出していきましょう。
ホルモンバランスを整えることが大切
産後の生理不順というのは、これは妊娠前と同じなのですが、PMSや生理痛の重さなどと同じように、ホルモンバランスを整えてあげる事が1番確実な改善のための手段になります。
そのためには3つの方法が考えられます。
・ストレスを減らす
・大豆製品からイソフラボンを取る
・母乳育児をやめてみる
といったような主に3つの対策があります。
ストレスを減らすという点に関しては先ほど起こ紹介しましたので、ここから先は残り2つのイソフラボンの摂取と母乳育児を止めることについてもう少し詳しく見てみましょう。
大豆イソフラボンって何?
大豆イソフラボンというのはご存知の方も多いかもしれませんが、大豆製品の食べ物や飲み物、そしてサプリメントや医薬品などに含まれている「エストロゲン様物質」と呼ばれるものです。
大豆イソフラボンは体の中に吸収された時に、女性の体の中で減ってしまいがちなエストロゲンの代わりとなって働いてくれます。
大豆イソフラボン自体はポリフェノールの1種なのですが、摂取量の上限等がありますので注意しておいた方が良いですね。
大豆イソフラボンの摂取量の上限
大豆イソフラボンは、摂取量の上限が75ミリグラムまでとされています。
そしてこの75ミリグラムまでのうち45ミリグラムまでを食べ物から摂取して、
サプリメントや医薬品で摂取する場合は30ミリグラムまでとされています。
これはどういうことかというと、逆に体内で卵胞ホルモンであるエストロゲンの方が多くなってしまったとしてもそれもホルモンバランスの乱れにつながってしまうからです。
ちなみにエストロゲンが少なくても生理不順やPMSは起こりますし、逆に多すぎても同じようなことが起こってしまうんです。ここがなんともホルモンバランスと体の調子の不思議なところなんです。
母乳育児を止める場合のメリット
母乳育児をやめてみるというのも1つの方法ではあります。
というのも、プロラクチンやオキシトシンといった母乳の生成や分泌を促すホルモンが増えていると、自然と次の妊娠のために必要な卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が抑えられてしまいます。
実際に産後の生理再開とともに次の赤ちゃんが欲しいと考えている方の中では、母乳育児をその時点で終わらせると言う方もいらっしゃいますよ。
断乳をすることで赤ちゃんの離乳食への移行や、完全な卒乳を促しやすくなるというメリットもあります。
また、仮に完全に離乳食にならなかった場合でも、ミルクを飲んでいることで、母乳よりはミルクの方が腹持ちが良いと言われているので、赤ちゃんがミルクを欲しがる授乳間隔の間を長めに取ることが可能になります。
産後の生理不順解消のまとめ
生理不順を解消して笑顔になるように可能な限り考えられる様々な手段や方法をとってみましょう。
産後の生理不順が気になるという事は、2人目の赤ちゃんや3人目の赤ちゃんを欲しいと考えておられるか、産後の生理再開による産後ダイエットの効果に対しての期待などもありますよね。
このように自分が思った事が思ったようにできないと言ったこと全てがストレスになってしまい、こういったことも実は今あなたの目の前にいる赤ちゃんに対しても影響が及んでいるかもしれないんです。
もし産後の生理不順に対して不安やストレスを感じて赤ちゃんと向き合う時に笑顔になれていない自分がいたとしたら…
赤ちゃんは理屈はわかってはいないと思いますが、ママが笑顔であるかないかは敏感に感じ取っています。
そういった部分を改善することで、少しでも自分自身、赤ちゃんと笑顔で向き合えるようにしたいものですね。