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体験談

頑固親父に幼い娘が一撃‼︎

私は2人の子供を持つ40代主婦です。

今では懐かしい思い出ですが、子ども達が幼い頃はほとんど育児に参加してくれなかった旦那の身に起こった珍道中をお話させて頂きます。

うちの旦那は職人をしており、絵に描いたような頑固親父です。

付き合っている時から手を繋ぐなんてもってのほか、妻は3歩下がって歩く…というよりも、自分だけどんどん先に歩いていく。
そして、しまいには見えなくなってしまうほどでした。

私が2人目を妊娠中、お相撲さんの様になった体で4歳の娘を抱っこしながら重い荷物を持っていても旦那は知らんぷり。
さすがに頭にきましたが「我慢、我慢」と自分に言い聞かせながら乗り越えてきました。

2人目を出産する時、娘を預かってくれる人がいなかったために、産気づいてから娘も連れて自ら車を運転して30分離れた産院で出産しました。

そして2人目が生まれて間もなく、娘と旦那と私と赤ちゃんの家族4人で近所のスーパーへ買い物へ行った時の事でした。

私は赤ちゃんを抱っこしていたため、娘を旦那に託して買い物をする事にしました。
「娘が迷子にならないようにちゃんと面倒見てね!」と言ったにもかかわらず、旦那は娘を放置して自分の買い物に没頭していたようです。

数分後に「パパ〜、パパ〜」と娘の声が聞こえてきました。

「ちゃんと面倒見てね」と言ったのに。

「 もう頭に来た‼︎今日こそはガツンと言ってやる〜!」と娘と一緒に、旦那がいる所へ向かおうとすると…

「お父様〜、お父様〜!どこにいらっしゃるの〜?」と再び娘の声が店中に響きわたりました。

えっ?お父様?

周りにいた人達が一斉にそのお父様をさがしてキョロキョロし始めました。

汚ったない作業着を着てハゲかけた頭のうちの旦那、パパと呼ぶのも少々違和感があるのにお父様だなんて‼︎(笑)
周りの人達が笑いをこらえながら肩をピクピクさせていたのを今でも思い出します。

当時の私も心の中で思いっきりガッツポーズしていました。

旦那は耳を真っ赤にして娘を抱えて慌てて店から出て行きました。

娘の「お父様〜」は当時ハマっていたプリンセスのDVDで覚えたのでしょうね。
今はだいぶ年をとって丸くなった旦那ですが、いまだに娘にはかなわない様子です。
その娘も今はすっかり大きくなり私の良き話し相手であり、理解者です。

スカッとした私の体験でした。

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