水の入ったコップ

にほんブログ村 子育てブログへ

記事内に広告を含む場合があります。

健康 育児 身体のトラブル

赤ちゃんの脱水症状に注意が必要!でもどうするの?

産後の育児中に赤ちゃんの体調が悪くなると心配でいてもたってもいられなくなりますよね・・

特に生まれたばかりの赤ちゃんは脱水症状になりやすく、多くのママが赤ちゃんの脱水症状で慌てたというを経験していらっしゃると思います。
そこでこのページでは、赤ちゃんの脱水症状について普段の生活の中でできる予防、そのための注意点、万が一なってしまった時に慌てないための正しい対処法などについて一緒に見て行きたいと思います。

そもそも脱水症状って?赤ちゃんの予防法は?

脱水症状というのは身体の中の水分量がある一定レベルよりも少なくなってしまった時に起こるものです。
そのため『脱水症状の予防には“まずは水分補給”というのが大前提』ということを知っておくことが大切です。

水の入ったコップ

『人間の身体は60%以上が水分』ということは聞いて知っている方が多いんじゃないかと思いますが、赤ちゃんの場合は体重の70~80%近くが水分で大人のわたし達よりも体重に対する水分の割合が多いんです。

また、赤ちゃんはとっても汗をかくので、身体の中の水分が入れ替わる(代謝)が早いんです。
大人のわたし達でも身体の水分の15~20%の水分が一日で入れ替わるのに対して、赤ちゃんの場合はおよそ30%以上の水分が一日で入れ替わると言われています。

そのため、肌や身体全体も水分たっぷりで『赤ちゃん肌』なんていう言葉があるくらい水分豊富で入れ替わりも早いため『水分補給が大切になる』ということなんですね。
ただし、人間の身体にとっての必要な水分の種類というのがあるんです。
これは赤ちゃんにとってもわたし達大人にとっても大切なことなんですよ。

どんな水分を補給するのが良い?量やタイミングは?

赤ちゃんの脱水症状を予防するにはどんな水分を補給するのが良いのかというと『電解質やミネラルを含んだお水が理想的だけどない場合は普通のお水が良い』ということになります。
また、赤ちゃんにお茶や(麦茶も含めて)ジュースをあげているママもいらっしゃるかも知れませんが、ただのお水の方が良いということは覚えておきましょう。もちろん『水分は母乳だけ』というのも良くありません。
なぜなら、赤ちゃんの身体はわたし達大人に比べてひとつひとつの臓器も小さく水分吸収力も少ないため『純粋に身体に浸透しやすいお水が必要だからです。
また、水分補給の一度の量は少なくて良いので、母乳やミルクを欲しがる前に『汗をかいたり鼻水がたくさん出たりしたら』すぐに水分をあげるというのが『赤ちゃんの脱水症状予防のための正しいタイミング』なんです。
その理由は、先ほども触れた『赤ちゃんの水分吸収力の低さ』のためです。わたし達大人に比べて食道や腸の長さも短く、臓器も小さいので、むずがったり泣いたりしてからたくさんのお水をあげたのでは『その一度にあげた水分を吸収しきれない』ため水分不足の状態が長く続くことになってしまうからです。
お水をあげてもちょっとしか飲んでくれない・・というくらいのタイミングで水分補給を行うのが赤ちゃんの脱水症状を予防するためには大切なんですね。
この段落で触れたことをシンプルにまとめると次のようになります。

  • 正しくミネラルを含んでいるかもしくは普通のお水が良い
  • 一度に補給すべき水分量は少なめで良い
  • 喉が渇いてむずがったりする前にお水を飲ませる

ということになりますね。
最後にあまりいらっしゃらないとは思いますが、赤ちゃんにコーヒーや濃いめのお茶(麦茶も含む)を与えるのは良くありません。
カフェインが赤ちゃんの身体によくないからなのですが、基本的にカフェインレスの麦茶も利尿作用があるカリウムを含んでいるためおしっこがたくさん出て水分不足が進みやすくなってしまうからです。

ちなみに具体的には熱中症予防のために販売されている『経口補水液OS-1』や『南アルプス天然水』などのミネラルウォーターなども赤ちゃんの水分補給に良いお水です。
また、赤ちゃんが小さいうちは思った通りお買いものにも行けず、赤ちゃんを連れて行けるようになっても『ペットボトルなどの重い水』を持って帰ってくるのは大変なのでウォーターサーバーを利用しているママも多いですよ。

赤ちゃんが脱水症状になった時の対処法は?

普段からこまめに水分補給に気を付けていても、夏は汗もかきやすいですし、冬ならお腹を冷やすと下痢をしたりして脱水症状になってしまう場合もあります。
赤ちゃんに限った話ではないのですが、初期の軽い脱水症状になってしまった場合に出る症状は・・・

  • 唇が乾燥している
  • おしっこの量が減っている
  • かく汗の量が減っている

このような症状が出てきている場合は軽度の脱水症状になっていると考えて良いと思います。
軽度の脱水症状の場合の正しい対処法は『まずは水分補給をする』ということになります。
その際は『普通のお水を焦らずゆっくり飲ませてあげる』ということで大丈夫ですが、問題は『気付くのが遅れて重篤な脱水症状になってしまった』というケースです。
万が一このようなケースになってしまったときの脱水症状は、先ほど見た軽度の脱水症状のときよりも強い“乾き傾向”が見られるものになります。

重篤な脱水症状の場合はすぐに病院へ!

  • 唇にひび割れが見られるほど乾いている
  • おしっこが半日近く出ていない
  • お腹やわき腹などの身体の中心付近の肌がかさかさしていて弾力がない
  • ワキやおでこの汗の量が極端に少ない
  • 爪を押して戻るのに2秒以上かかる
  • 泣いているのに涙が出ていない
  • 手足が冷たくなっている

こういった症状の他にも脱水症状が重篤な場合は嘔吐や下痢などの症状が強く現れます。
特に夏場で暑い車の中に長時間いた場合などで重篤な脱水症状が現れることがあります。
こういった場合は自己判断での対処ではなく、すぐにお医者さんに連れて行ってあげて下さいね。
病院に行って脱水症状に効果がある生理食塩水か乳酸リンゲル液を点滴で身体に入れてあげることで症状が改善されますよ。

赤ちゃんが軽度の脱水症状になってしまった場合の対処法は、まずは水分補給を行うことなのですが、先ほどご紹介したような経口補水液やミネラルウォーターが手元にない場合もあるかと思います。
そういった場合は、お手製で経口補水液を作ることもできます。
赤ちゃんが脱水症状を起こしている時は、電解質もかなり失っているため『普通のお水よりも吸収効率が良い水分が理想的』だからです。

手作り経口補水液の作り方は?

手作りの経口補水液の作り方は簡単です。

  • 湯冷ましを1リットル用意する
  • お砂糖40グラム(大さじ3杯ほど)を加える
  • お塩3グラム(小さじ1杯ほど)を加える
  • 赤ちゃんが飲みやすい適温になるまでかき混ぜる

作り方はたったこれだけなのですが、湯冷ましを作るまでにかかる時間もあるので、出来上がるまでのつなぎには普通のお水で良いので『少しずつ与える』ようにしてください。
具体的な飲ませ方のペースの目安でいうと、5分おきに体重1kgにつき300mlを飲ませるということになりますが、これは『あくまでも飲ませるペースの目安でしかない』ので、あまりこだわらず『ゆっくり飲ませて脱水症状からの回復を促す』というイメージで水分補給をさせてあげて下さい。

赤ちゃんは脱水症状になりやすい!早期発見が大切

赤ちゃんは代謝が良くて汗もかきやすく、一日でたくさんの水分が身体の中から入れ替わります。
古くなった水分は汗やおしっこになって排出されていき、新しい水分を補給することで入れ替わるということです。

つまり、古くなった水分が身体から排出される分だけ、新しい水分を補給しないと『脱水症状になる』ということ。
その割合が大人のわたし達よりもはるかに多く、そして早く行われているのが赤ちゃんの身体なんですね。

ちなみにか赤ちゃんが一日に必要としている水分の量は、10kg未満の新生児の場合で『体重1kgに付き100ml』と言われています。
体重1kgに付き100mlというといまいちピンと来ない方もいらっしゃるかも知れませんが、大人のわたし達の体重で換算すると単純計算で『体重40kgなら4リットルのお水が必要』ということになります。
もちろん、この水分量は母乳やミルクも含めた水分量なので、純粋にお水だけならその半分ほどとかになりますが、そのあたりは赤ちゃんの個人差によって母乳やミルクを飲む量が違うので、はっきりと定量化することは難しくなります。
ですが、通常の大人が一日に必要としている水分量が約2リットルと言われていますから、その割合で考えると『大人のわたし達の倍くらいの水分が必要』ということになりますね。

当たり前のことかも知れませんが、そんな赤ちゃんにはキレイなお水を飲ませてあげたいと思うのは当然ですよね。
最近では、水道水の安全性も上がっていて問題になることはあまりありませんが、それでも『生まれて来たばかりの赤ちゃんだからこそお水の安全性はとても大切』というのは言うまでもありません。

また、お水のあげ過ぎも血液やミネラルが含まれる体液が薄まってしまうので、水中毒などの障害を起こしてしまう原因になります。ただたくさんお水をあげれば良いというわけではないから余計に『そのお水の質は大切になる』と言えるでしょう。

なによりも、毎日これほどの水分を必要としている赤ちゃんですから脱水症状になりやすく、それが命にも関わってくるので大切に丁寧に赤ちゃんに質の良いお水をあげてくださいね。

関連ページと広告



-健康, 育児, 身体のトラブル

© 2024 産後ナビ│35ナビ頑張れママさん