線香花火

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体験談

花火は好きだけど自分ではしない息子

夏になると、ドラックストアなどで売られている花火のセット。
子供も大人も、花火って好きですよね。
お母さんに「花火買って~。」とおねだりしている光景をよく見かけます。

幼稚園に通っていたころの我が家の息子も、花火を見つけると「花火買って!買って!」とすぐに言っていました。

しかし花火を買って帰って、いざ!花火をするぞ!ってなっても「パパやって!!」と言って外に出ようとはしません。
「パパがお庭でやってよ。」と言って、自分はリビングの窓からガラス越しに花火を見ているのです。

「どうして、一緒にお庭で花火しないの?」と聞くと、「怖いの。」と言います。
花火を見るのは好きだけど、シューッ!といきおいのある手持ちの花火を自分で持つのが怖いらしいのです。

夫がほとんど1人で花火をやっているという微妙な光景。

そんな怖がりな息子ですが、色鮮やかな光を放つ花火が終わり、残すは線香花火だけという時に外に出て行きます。
どうやらパチパチと可愛らしく光る線香花火が、一番のお気に入りのようでした。

そのお気に入りの線香花火も幼稚園に通っている頃はジーッと見ているだけで、持つ事ができなかったんですけどね。
線香花火を1人で持ってできるようになったのは、小学1年生になってからだったと思います。

小さな音でパチパチと少し切なくなるような優しい光を放つ線香花火と、線香花火をしている夫と息子の姿を見ているとなんとも微笑ましいものでした。

小学3年生になって、シューッ!と大きな光を放つ花火を1人で持ってできるようになりました。
それでも、少しでも自分の方へ火の粉が飛ぶと、「熱い!危ない!」と大騒ぎしている息子です。

そんな大騒ぎを毎年、何度か繰り返し…昨年はとうとう小学校最後の夏休み。
所属していたサッカーチームの合宿や練習が続き、のんびりと家で花火をしたのは1回だけでした。
相変わらず息子は夫と「熱い!危ない!」と、庭で騒いでいました。

いつも通り…最後に残ったのは線香花火。

息子は相変わらず、「一番好きなのは線香花火だな~。」と言っていました。
夫と2人でバケツを囲み、向かいあうように椅子に座り、しみじみと線香花火をしているのがとても印象的でした。

今年の夏、息子は一度も「花火しようよ。」と言いませんでした。
怖がりながらも花火をしていた息子の成長に、私はさみしさを感じてしまいました。
きっと何年経っても、夏がくるたびに私と夫の中で思い出されるでしょう。

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