夜泣きが止まらない
長男が生後6か月あたりから
夜泣きをするようになりました。
すんなり寝付いてくれても、
夜中の1時ごろになるとぐずりだし、
大きな声で2時間近く泣き続けるようになったのです。
初めての出産・育児でしたので
どうしていいかわからず、
夫婦で悩む日が続きました。
夫婦で交代して抱っこしてもダメ、
お乳をのませようとしても拒否し、
とにかく大きな声で泣き続けます。
私は昼間に寝られるのでいいとしても、
夫はかなりの寝不足になりました。
「今日も泣くかしら」
と考えると不安にもなりました。
こうなったら!!
ある日、
「子供の夜泣きは親の不安な気持ちを感じているから」
と耳にしたので、
「そうか!私の不安な感情が息子に伝わっているのかも」
と思いました。
自分が大らかな気持ちでいれば、
この子はスヤスヤ寝てくれるかもしれない…
そう思った私は、夫にこの事を話しました。
藁にも縋る思いの私たち夫婦は、
この話に一筋の希望を見いだしました。
その晩、案の定息子の夜泣きが始まりました。
「親の不安な感情」
を出すまいと決めた私たち夫婦は、
息子が泣き出しても平静を装うようにしました。
照明をつけ、
「ママ、なんかお腹空いたね」
と夫が芝居を始めました。
私もそれに合わせ、
「そうね。何かお菓子でもつまもうか」
と夜中の1時過ぎから、
息子が泣き続けている中、
食べたくもないお菓子を食べ始めました。
「この子は本当によく泣くね~。でもパパ達は平気だよ~。」
と下手くそな芝居をする夫を見て、
思わず吹き出しました。
しかし、実際の私達夫婦の心境は、
「早く泣き止め!」と焦りに焦ってるわけですから、
いくら嘘のやっつけ芝居をしたところで
「不安な感情」が消えたわけではありません。
むしろ、おかしな空気になってたくらいだと思います。
もちろん、そんな中でも息子は泣き続けています。
やっつけ芝居もまったく効果無しとわかった頃には、
夜泣きはおさまり、
結局いつもの寝不足状態になった上に、
翌朝は胃がもたれて調子が悪くなってしまいました。
大丈夫、安心して
子供の夜泣きが続き、
親も寝不足状態が続くと、
「一生この夜泣きが続くのではないか」
と誰しも不安と絶望感を抱きます。
寝てくれないことでイライラしてしまい、
「なんで寝ないの!」
と子供を憎らしく思う事さえあります。
しかし、夜泣きが一生続くことなんてありえません。
我が家もしばらくすれば、夜泣きはなくなりました。
これも子供の成長の一環なので、
親は我慢して見守るしかありません。
今となっては成長した子供に
「あなたは夜泣きがね~」と話せるいい思い出です。