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体験談

出産直前にがんが発覚

出産直前に、大病が発覚してしまった体験談です。

まさか自分ががんになってしまうなんて夢ほど思っていませんでした。健康はひとよりも気を付けているつもりでいましたし、いろいろと食べ物なども気を使っていました。
そして、出産に向けておっぱいマッサージをしていたときに、なぞのしこりに気づいたのです。
乳腺が固くなってしまったか何かだろうと思い、そんなに不安を感じませんでした。産院の助産師さんに検診の時にお伝えしたところ、触診してくれました。そうすると、どうやらこれは乳腺の問題ではないから、乳腺外科に行って専門医に見てもらったほうがいいといわれました。まさかとは思いましたが、念のためという気持ちで乳腺外科の予約をしました。その日まで、乳腺外科というところがあるのも知らなかったくらいです。

そして、予約の日に高齢の院長先生が問診と触診をしてくれました。エコーでもみてもらいましたが、どんどん先生の顔が曇っていくので怖くなったのを思い出します。
ベテランのドクターがいいづらそうに、これは悪性腫瘍の可能性があるといわれました。針で細胞診をするので、ということで部分麻酔をかけて患部の細胞を採取するところまでしてもらいました。
数日後に、家族の方と結果を聴きに来てくださいといわれた時点で、これは悪性腫瘍、つまりガンで確定だとわかってしまいました。

まさかじぶんが、なんで自分がというショックでずっと泣いてすごしましたが、詳細を聞きに行くしかありませんでした。
出産直前なので、赤ちゃんが病気を教えてくれたんだよ、と家族は慰めてくれましたが。時期的にも厄介な時にわかってしまったなというのが本音でした。こどもに影響を出てしまうので、このまま出産していくしかないという決断になりました。なんとか笑顔ですごすしかなかったですが、出産はうまく乗り越えることが出きました。奇跡的なことだったと思います。
娘に会えた瞬間は、とても感動的で心に残っています。帝王切開で野出産で、下半身麻酔で産声も聞けるし、赤ちゃんと対面ができるカンガルー出産という方針で出産することができたので本当にありがたかったです。
産婦人科で他のママは気楽そうに笑っていたけど、わたしは心から笑うことができませんでした。娘のためにできる治療はするしかないといういみで強くなれたような気はします。なんとか元気に娘も二歳になることができました。家族の支援があって今があるのだと思います。
抗がん剤もつらかったし、左胸を切除しなければならないといわれたことも手術もつらかったし、それも生きていける希望があるならすがりたいのだなと思いました。見つかったのが書記だったので、手術と抗がん剤治療で済んだので本当に良かったと思います。抗がん剤は、髪の毛が全部抜けてしまったし、帝王切開の傷は痛くなるのがぶり返してしまったり、マツゲも鼻毛もなくなって鼻水がつらかったけどなんとかのりこえることができました。前を向いて生きていくしかないのだと気づきました。将来のことを先々まで考え過ぎたら病が悪化してしまうのだと思います。人は希望があるから生きていけます。娘がいるから元気でいられます、夫もすべて受け入れてくれたのでなんとかなったのかもしれません。わたしは恵まれているけど、すこし重荷が多いのかもしれません。平坦すぎる人生は存在しないのかもしれません。人生は山あり谷ありです。出産もしたくてもできないひとがたくさんいます。それでも夫婦でいきていくしかない人もたくさんいます。
わたしは出産をすることができました。余命宣告されずに済みました。抗がん剤もそんなにつらくなくて、つらい人はげーげー吐いたりしていたけど、投与して一週間くらいですっかり元気で育児ができました。子供を世話するのは自分しかいないと思えばこそ力もわいてきたと思います。いまなら病気になったことも前向きになれるきっかけになれたので、受け入れられる気がします。ウィッグをかぶっていた時期も長くありました。やはり女性としては髪の毛を失い事はつらいですが、避けては通れない道でした。悲しいですが、まいにちたくさん抜け落ちていくのは受け入れがたいものがありました。こどもはもの心つく前で助かった部分はあります。少し大きな子供だったら、自分の母親が病気だということに傷ついたり悩んでしまったりするのだと思います。幸い一歳くらいだったので、にこにこ笑ってすごしてくれることができました。わたしも両親には悲しい思いをさせてしまいましたが、元気にすごしていくことで親子は問題なく楽しく過ごせたと思います。周りの人はまさかわたしが病気だとはつゆほど思っていなかったようです、家族はあまりデリカシーがないので、がんだもんね。とか軽く言うことがあったのでそっちのほうがよっぽど傷ついたりしました。あたたかくいつも通り接してくれるのがとても心強いです。

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