産後はママにとってもとても大事な時期でもあり、忙しい時期ともいえます。誰もが周囲の方に助けられたり、うまく過ごしたりしています。
しかし、中にはそういったことが難しい方もおられます。今回の記事は誰かに頼ることができない性格を持っている方の体験談をお届けします。
お腹に妊娠していることがわかってから、その時は仕事をしていたので、毎日仕事に忙しくしつつも早く赤ちゃんに会いたいなと待ち続け、初産だったのにとても安産で赤ちゃんを産むことができました。
出産をきっかけに仕事を退職していたので、日中は赤ちゃんと二人きりの生活がはじまりました。
あんなに赤ちゃんに会えるのを楽しみにしていたはずなのに、いざ生活がはじまると、ずっと忙しく生活していたので、穏やかな生活になじめずにいました。
産後は、実母の手伝いや義母の手伝いもなく、掃除や料理も手抜きとはいいつつも自分で行っていました。
誰かに手伝ってもらうことに抵抗があったのです。
昔から、誰かに頼み事をするというのが苦手で、人に頼るくらいだったら自分でやってしまうことが多かったのです。
そのせいか、周囲からは可愛げがないとか、しっかりしているから大丈夫と気にされることはなく、私自身それでいいとずっと思っていました。
しかし、慣れない赤ちゃんとの二人の時間をどう過ごしていいのか、自分なりにネットや子育てサロンなどへ行って、情報収集をしてみるものの、毎日が何もしていないのに過ぎてしまう、そんな感じの日々をおくっていたのです。
旦那は、こういう期間が子供にとっては一番大切なんだからといって、のんびりしたらいいと言ってくれたのですが、肉体的には疲れていないのに、精神的に疲れてしまって、そのストレスか赤ちゃんが産まれて半年経っても体重は元の体重から5キロも太ったままでした。
そんな太った自分がまた、情けなくってストレスで、そのストレスをどこで解消したら良いのかわらかずに、また食べてしまうといった悪循環が生まれていまいた。
子供が1歳になるくらいになると、子育てサロンに通っている他のママの中には、4月から保育園に預けようと考えているという人も出てきて、働くママがカッコよく私の目にはうつってくるようになりました。
子供を産んでから、周りが非常に気になるようになり、うらやましく感じるようになっていったのです。
子供がおとなしそうな子だったら、おとなしくて手がかからなくていいなと感じ、保育園に預けて働くと聞くと、資格をもっていたり、近くに預けられる人がいるなんてうらやましいと感じるようになり、すっかり卑屈になっていきました。
私自身、保育園に子供を預けて働きたいという気持ちはあったものの、近くに義母は住んでいたものの年齢が高齢ということ、最近足腰が弱って、買い物にいくのも一苦労だとぼやいていたことを考えると、子供が熱などを出して保育園にお迎えが必要になった時など、頼れそうになかったのです。
そんな時に、深夜のパチンコ店での清掃のアルバイト募集のチラシを見つけ、気分転換と運動不足解消のためにやってみようとすぐに応募しました。
仕事内容は、パチンコ店が閉店してから行う清掃になるので、旦那が仕事から帰宅してから子供を預けて働くことができるので好都合だったのです。
一緒に清掃で働く人の中には、私と同じように子供が小さくて働いている人もいて、子供の予防接種のことや病院、幼稚園選びなどの情報を得ることもできました。
子供が生まれてからずっと、子供と一緒に過ごしてきたので、少しでも離れ自分一人で自由に行動できる、ただそれだけで気持ちが軽くなったようでした。
仕事を始めたことで、生活にメリハリをつけることもでき、毎日が活動的に過ごせるようになったのです。
子供と離れる時間を持つことで、離れたときに子供のことを考えたり、お給料が入ったときにはそのお金で一緒においしいものを食べたりと、働く前よりも自分自身がイライラすることが減り、その結果子供に対して怒ったりすることも減ったのです。
仕事をはじめた当初は、夜母親の私がいないことに気づき、泣いてしまうこともあったようなのですが、今では夜ぐっすりと寝てくれるようになり、その分日中のお昼寝も短くなったので一緒に楽しく過ごすことができています。
はじめての出産、育児で、子供を誰かに預けることにずっと抵抗を感じていました。
何かあったら困る、何かあって後悔したくないから私が面倒をみる、まだ小さい子供を預けてまで働く必要があるのか、などそういった気持ちがあり、やりたいことやしてみたいことをずっと我慢してきました。
ですが、その我慢がいつの間にかイライラにかわって、子供に八つ当たりしてしまったり、不機嫌な態度をとって子供や旦那にあたっていたんだって気づかされました。
自分がどうしたら、毎日楽しく生活できるのか、それを実行してみたら、自分が笑顔になることで子供も笑顔になるんだってはじめて気づかされました。
母親も1人の人間で、時には息抜きの時間って本当に必要なんだなって感じました。
子供を預けてごめん、申し訳ないって気持ちではなく、今では胸を張ってママ仕事頑張ってくるって伝えることができ、子供もお仕事のこと応援してくれているので、助かります。