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産後に家事を始める時期は?里帰りや義母との上手くやっていく方法

産後に家事を始めて良いタイミングに迷ってしまわれる方や実家への里帰り期間の長さ、また義実家の姑さんとの人間関係など、産後の家事についての悩みは尽きません。

一般的には、厚生労働省が定めた『産後2週間はゆっくり休んで3週間目から家事を始めると良い』というガイドラインがありますが、個々人の環境や状況によって、この通りにはならないのも事実です。

このページでは、産前から『産後の家事について実情との板挟みで悩んでおられる方』にお悩みを解決する参考にして頂ければと思います。

経産婦の方では、上の子の世話もあるからゆっくり休みたくても・・・という方も。

自分とは状況の違うそれぞれの悩みを見ることで産後の家事に関する悩みや義実家とのうまい付き合い方なども見えてくるかも知れません。

まずは産後の身体の状態から、そのくらいのタイミングで家事を始めるべきかというところから一緒に見て行きましょう。

産後ママの身体の状態と家事を始めるタイミング

産後すぐの身体の状態は、体力も出産で使い果たしているため、まずは『ゆっくりと休む』ことが大切です。

冒頭でも触れましたが、厚生労働省のガイドラインでは2週間は休養する事が大切で、家事は3週間目以降という定めがあります。

この理由は、産褥期に無理に家事をこなすと授乳も2~3時間おきに行う必要があり、その合間でしか眠る事が出来ないことで体力の回復が遅れると、ホルモンバランスの乱れに拍車がかかり更年期障害が重くなるという将来的なトラブルや、『産後うつ』を発症してしまい『精神障害者手帳』を発行される方もおられるなど、重大な社会問題にもなっているからなんですね。

産後に家事を始める具体的なタイミングについては、産褥の経過と相談になりますが、基本的に『無理をすると現状でも将来的にも大きなリスクを背負う事になる可能性もある』という事は意識しておく必要があります。

多くの産後ママさんが産後すぐに『里帰り』をされますが、すぐに家事を手伝える状況ではないという事は意識する必要があります。
産後は『とにかく少しでも身体を休める』ことを最優先にしてくださいね。

また、先ほど厚生労働省のガイドラインをご紹介しましたが、これはあくまでも推奨値で、『産褥の経過と相談』というのが前提条件である事は覚えておいてくださいね。

また、経産婦の方で、年子を出産された方や年子ではなくても、まだまだ小さいお子さんがおられる方は上の子のお世話もあります。
そのような状況にある方は、実家への里帰りが出来ない方もおられます。
『義実家のお姑さんや実家のお母さんにお願いする』など『頼れる人のリスト』を産前から作って事前に相談をしておくと良いでしょう。

スケジュール調整が上手く行くと、産後に産褥期のストレスを感じずに回復と授乳に専念できるため、身体の調子が良くなるのも早まりますよ。

身体の調子が良くなることで、『自分のやりたいように家事ができる』ようになるタイミングも早まります。

もう1つ、産後の体力回復が最優先になる理由としては、やはり『授乳』です。
ストレスを感じる事で自律神経の働きも乱れてしまうため『母乳の出が悪くなる』ことやまったくでなくなってしまう方もおられるため、産後すぐの家事は控えた方が無難ですね。

産後に身体の状態が良くても家事は控えるべき?

先ほどから、産後の家事を始めるタイミングは『産褥の経過と相談の上で』とご紹介していますが、人によっては産後2週間も経たずに悪露の治りも早く体調も問題ないと感じられる方もおられます。

しかしながら、そのように感じられる方でも、くれぐれも慎重に落ち着いて家事復帰のタイミングを探ることが大切です。

というのも、産後に体調が良いと感じられても、悪露など子宮復古が完全に進んでいないという方もおられるため、家事に復帰したら翌日から産褥熱と不正出血が出てしまうという方もおられるからです。

実家に里帰りをされている方ならば、すぐに病院に連れていってもらうなどの対処ができますが、自宅に戻られている方は、少なくとも1ヶ月は余裕を見た『頼れる人のスケジュール確保』を行っておくのが無難です。

体調が良いからと言って、いきなり『家事に全面復帰』して、頼れる人のスケジュール確保をしないでいると、万が一の時に『急に言われても…』という状況になってしまう可能性が出てきます。

あくまで『産褥の経過と相談』なので、体調が良ければ『家事の一部をお手伝いする』程度に考えておきましょう。

義実家の姑に頼りたくないんだけど・・・

産後の産褥が大切という事は分かっていても、義実家のお姑さんにはお願いしにくかったり、お姑さんの考え方には違和感あるし気が合わないから出来れば頼りたくないという方もおられます。

こういった悩みは、特に自他ともに認める『神経質な方』に多くみられます。

また、産前からこういった事を考える事でストレスが溜まってしまう方もおられます。

産前からこの悩みを持っていらっしゃる方は、初産で義実家との人間関係が上手く行くか自信がないという方にも多くみられます。

ですが、産後の体力回復がいかに大切かはここまでご紹介してきた通りです。

神経質と自認されている方でも、実際に産後の産褥期を迎えると、授乳の合間の睡眠時間の確保が大変という事が肌感覚で実感出来るでしょう。
つまり、例え義実家との付き合いを上手く行かせられる自信がなかったとしても、この機会にお姑さんに頭を下げて頼む事が大切です。

また、こちらが授乳したり赤ちゃんのお世話に集中しているところを見て『嫉妬するお姑さん』もおられますが、無理なものは無理ですとはっきり断るものとの具体的な『線引きポイント』を決めるために旦那さんと相談してみてはいかがでしょうか。

また、頼んだ家事が自分の望みに叶うものでなかったとしても、目をつぶりましょう。

義実家のお姑さんなど基本的には他人である事とボランティアである事を考えれば、そもそもアテにしていないくらいの気持ちで『ありがとう』を忘れずに接しましょう。

そして、旦那さんにストレス処理をお願いするつもりでいると気が楽になると思いますよ。

 

休みたいけど休めない!家事の負担を最小限に抑えるコツ

産褥期だから体を休めたいのに、周りに頼れる人思います。
そうなれば、結局は自分が動くしかない。という結論に至ってしまいますよね。
私もそのような経験があるのでよくわかります。
かといって、大事な時期に無茶をして後から何かのトラブルに繋がったりするのも避けたいです。

そのためのポイントをいくつかご紹介したいと思います。

食事は宅配弁当を活用

せめて産褥期のうちだけでも良いので、1日回、宅配弁当と言う手段を選ぶだけでも、大きく負担が軽減します。
宅配弁当の中には、500円以内で収まるものもありますし、会社によっては出産後のママさんの栄養バランスを考えて作られた弁当もあるんです。
自分で栄養バランスをしっかり考えて食事を作ろうと思うと相当な時間と労力が必要になりますから、下手に動けない時だけでも、こういったサービスを利用するのはかなり有効的ではないかと思います。

買い物はネットスーパー、ネット通販で済ませる

コンビニ等で済むようなちょっとした買い物をネットで済ませるのに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、少なくとも体を休める時期はこういったサービスを利用方が良いかと思います。
基本的に私たちがコンビニやスーパー、ホームセンターなどで購入するようなものは、今やインターネットで検索すれば何でも手に入ります。
こういったサービスを利用すれば、パソコンもしくはスマートフォンで買い物が完結するので、もちろんお母さんの負担はほぼありません。
外出のための支度もしなくていいし、お店に足を運ぶ移動時間や、重たいものを持ち運ぶ労力も全て不要です。

掃除や洗濯などは本当に必要なことだけを行う

毎日行う家事の中でも、絶対にやらなければいけないものもあれば、後回しにしてしまって大丈夫なものもありますよね。
家庭によってそれぞれルールは違うかと思いますが、改めて優先順位をつけて、本当に必要なこと以外はやらないスタンスで過ごすのも大切です。
これは決してだらけているのではなく、家を守りながらも一刻も早く体を回復させて、元気な状態で育児に取り組むために必要なことです。

産後の家事についてのまとめ

産後の家事を始めるタイミングや個々の悩みについて見て来ましたがいかがでしたでしょうか。

産後の家事復帰のタイミングを決める基準をもう一度振り返ってみましょう。

・家事復帰は産褥の経過と相談
・産後に体調が良いと感じても家事は控える
・上記の条件を満たすために『頼れる人のリスト作りとスケジュール把握』を早めに
・ストレスは母乳の出を悪くする
・頼んだ家事が自分の思い通りでない部分は目をつぶる

産後すぐの時期は、体調が良かったりすると、頼んだり甘えたりが悪く感じてしまい、ついつい『自分で家事を・・・』と思いがちです。

しかしながら、赤ちゃんを産んだあなたの身体は、すでにあなたのものであっても『あなた独りのもの』ではありません。

どんなに義実家のお姑さんが専横的だったり、希望にかなう家事をしてくれなかったとしても『わたしは赤ちゃんのために身体を休めるのが仕事』と割り切る事も必要です。

産後の産褥期に無理をすると、そのしわ寄せは赤ちゃんと将来の自分が背負う事になると意識して『身体の回復』に努めて下さいね。

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