お粥

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体験談 育児

離乳食を食べてくれないのはお粥嫌いが原因でした

31歳で長男を出産したときの話です。
初めての子供なので育児書を読み、かなり神経質になりながら試行錯誤でお世話をしていました。

一般的には、5ヶ月くらいから離乳食を始める時期とされています。
育児書を参考にすると最初は10倍粥から、ほとんどスープのような状態から始めるのが通常です。

私は体質的に母乳をあげることができなかったので、”離乳食くらいは手作りで”と張り切っていました。

しかし息子は一向に興味を示さず、少し口に入れると「べ~」っと舌で押し出してきます。
パン粥もバナナをとろとろにしたものも、とにかく全く食べてくれないまま2ヶ月が経ってしまいました。

心配で育児相談にも行くと、「1歳くらいまではミルクだけで十分だから、無理に頑張ることないわよ。食べないなら1日1回練習くらいにしたら?」とアドバイスをもらいました。

少し気楽になりつつも、やはり7ヶ月を過ぎても離乳食が全く進まないことに、私は焦りがありました。

そんなときに離乳食が始まる生後5~6ヶ月頃から食べられるという「赤ちゃん煎餅」を見かけ、ダメもとで買って食べさせてみることにしました。

すると息子は、初めて食べ物に興味を抱いたようで、自分の手でしっかりと握りました。
最初は舐める程度でしたが、だんだんとパクパク食べ出したのです。

「食べられるんだ!」という嬉しさと、「私の離乳食が気に入らなかったのかな。」と複雑な気持ち。
その後、お煎餅が食べられるならと5倍粥くらいにしてみましたが、全く食べてくれませんでした。

そして8ヶ月になりハイハイが上手になった頃のことです。

いつものように全く食べてくれない離乳食の残りのバナナを私が食べていると、ニコニコと近寄ってきてバナナに手を伸ばしました。
「食べる?」と口元にもっていくと、なんとそのままパクパク食べるのです!

私は「もしかしたらドロドロしたものがきらいなのかも!?」と気付き、恐る恐る白米もそのままあげてみました。
そしたらパクパクと食べてくれたのです。

離乳食を食べてくれない悩みから解放された瞬間でした。

8ヶ月で普通食はあまりにも早いとは思いましたが、お粥は食べてくれないので少し柔らかめのご飯を炊いて食べさせることで成功!!
「一生懸命作っても食べてくれずに悩んだ3ヶ月が何だったのか?」と思いましたが、パクパクと食べる息子に喜びを感じました。

今では幼稚園児ですが、お腹を下し消化の良いものを食べて欲しいときもお粥は断固拒否です。(笑)
その後は次男が生まれ、次男はお粥でも何でも食べてくれる楽な子でした。
まだ長男にも手がかかる時期だったので、離乳食は与えたり与えなかったり…神経質になったり悩んだりすることはありませんでした。

人それぞれ好みが違うように、赤ちゃんにも好みがあるし、育児書通りに育つわけではないと感じました。
ママと赤ちゃんが一番楽に過ごせる育児が正解なのだと今になっては痛感しています。

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