子育てには正解がないなどとよく言われていますが、それでも不安はいっぱい。そこで今回の記事は私の先輩ママさんである友人に聞いた子育てについてみていただこうかと思います。
私には、今3人の子供がいます。
もう大学生が二人と高校生が一人で子育てもひと段落となりました。でもここにくるまでは、本当に大変だったなと感じます。
特に一人目の出産のときは、自分も20代前半と若かったため不安だらけでした。
それに「若いからダメなママ」という目でみられたくなかったので、すごく力が入っていていつも緊張していたような気がします。
身近に「赤ちゃん」がいなかったので、赤ちゃんに触れたこともなく母親になりました。特に一人目は、一か月ほど早く産まれてしまったため2300gしかなく、おっぱいを吸う力が弱かったのです。
そのような状態なので、まるで鶏がらのように手足は細く、おむつ替えもこわごわとしていました。本当にかわいいと思えなかったのです。
そして、その時に出産した病院が、個室だったのですが、あまり看護師さんや助産師さんの指導もないまま部屋に赤ちゃんを連れてこられ、初めてのおむつ替えは逆につけてしまうような状態でした。
退院してからも大変でした。主人が手伝ってくれず、自分のことも自分でやらないような人だったので初めての育児にもかかわらず、ほとんど一人でやることになりました。小さく産まれた赤ちゃんは、おっぱいを吸うことができずに授乳に30分以上もかかり、おなかがいっぱいになる前に寝てしまう状態でした。
そのため、1時間も寝てくれずに常に睡眠不足でした。いつも赤ちゃんと家に二人きりでとてもとても不安でした。どうして泣いているのか、どうしてミルクを飲んでくれないのか分からずに私が泣きたいくらいでした。
そのうちだんだんと産後うつのような状態になり、少し実家に帰りたいと主人に相談しても受け入れてもらえず本当につらかったです。
そのかわり、昼間主人の実家にいって、赤ちゃんの面倒を見てもらい、少し休ませてもらいました。たった1日でしたが、ゆっくりと眠ることができて少し元気になりました。そのたった1日でしたが、私にとっては貴重な1日でした。
でも義妹が少し前に出産していて、自分で赤ちゃんも育てられないというようなことを言われショックを受けたことを覚えています。それが逆効果になったのか、もう頼れないと思いました。
そうやって、だんだんと赤ちゃんと二人で過ごしても不安がなくなっていきました。
二人目、三人目と産んでみてわかったのは、やっぱり初めてのことは不安と恐怖でいっぱいだったんだと思いました。ただひたすらにこの子を育てなきゃ!!守らなきゃ!!という思いでいたんだと思います。
だから育てるのに必死で、正直かわいいと思う余裕はありませんでした。
けど、二人目、三人目は全然違って、少々泣いても動じることもなく、日々の成長も楽しみに感じられる余裕がありました。
これから出産する人たちに伝えたいことは、「力をぬくこと」です。少々ダメな母親でもいいんです。完璧な母親なんていないんです。誰かにもっと頼って欲しいと思います。一人でなんでも抱え込まないで欲しいです。
ご主人ももっと協力して欲しいし、逆にご主人にもっと甘えてもいいと思うんです。
たまには、赤ちゃんを預けて一人で出かけることも必要だと思います。そんなことに罪悪感を感じないでほしいです。私は、ひとりめのときは力が入りすぎていて「ちゃんとしたママにならなきゃ」とか「母親なんだから、全部私がやるのが当たり前」なんて思っていました。全部ひとまかせじゃダメだと思いますが、時には息抜きが必要です。私は、非協力的な夫だったので、手伝ってもらうことはできませんでしたし、結婚して今のところに引っ越してきたので友達もいなく、本当に孤独でした。
今は、いろんなツールがあるし、友達とも引っ越してもSNSなどで繋がっていられます。そうやってほんの少し赤ちゃんと離れるだけでも気分が変わると思います。
大変なのは、ほんの少しです。その時は永遠に続くような気がしますが、気が付けばあっという間です。私も実際そうでした。私の場合は、仕事をしていたのでよかったような気がします。産後3か月で復帰したので、復帰してからは気持ち的には楽になりました。もちろん体力的には厳しかったですが・・・
日中、社会と接点を持つことができ、少し離れることによって保育所にお迎えに行ったときは、可愛くて仕方ありませんでした。だからか、夜はいっぱい愛情を注いであげることができて、仕事で疲れていても遊んであげることができたんだと思います。
今、まさに子育て真っ最中の方は、これが永遠につづくのでは?と先が見えなくて不安でいっぱいになっているかもしれません。でも、必死で子育てしてるとそんな時間はあっという間に過ぎていきます。今になれば、本当にあの頃がなつかしいと思います。ただ笑顔をみせてくれるだけで癒されていた頃が。
今は、まるで自分で大きくなったかのようです。生意気にもなり、そして大人になった今は私が頼ってしまうこともあります。そんなときが必ずやってきます。
だから、力を抜いて、手を抜いて子育てして欲しいと思います。