今回は先輩ママさんである私の友人から取材させていただき、出産経験があるからこそこれから出産を迎えたり、産後の育児を迎える方に向かって伝えたいことがあるとのことなので記事にさせていただきました。
出産にまつわる悩みはいろいろある
まず出産直後から退院での間の悩みです。
この頃は出産後の傷の痛みが思ったよりも辛く、普通に座る事ができない状態でした。
また、トイレも尿意は感じるもののどうやって力を入れていたのかわかりませんでした。
トイレに行って座ると何とか尿をすることはできます。
しかし、便はなかなかでませんでした。
二日でないと下剤を処方されました。
普段は下剤など飲まないため、すぐに反応が出ましたが、感覚が鈍くなっているため、ダラダラと垂れ流しのような状態でした。
そして、縫合してどうなっているのか分からない陰部に触れるのが怖くて、ウォシュレットの弱を使って綺麗にしていました。
今考えると一時の事だと思いますが、出産直後はこのままトイレが思うようにできなくなるのではないかとすごく不安でした。
この頃私は検索魔となっていました。
そのため、私の状態を検索しましたが、結構産後の悩みで排泄に関して多いようでした。
あまり、産前の雑誌にも載っておらず、情報が少ないため、経験してはじめて感じるトラブルのようです。
ですが、そんな悩みも三週間もすると抜糸もあり痛みも薄れて忘れていきました。
そして新しい悩みが出てきます。
それは母乳です。
初乳には赤ちゃんに必要な栄養が入っているからあげないといけない、また、母乳をあげることで子供との絆が深まるなど、母乳育児が推奨されているように思います。
そして、私も母乳育児をするのかな?と思っていました。
しかし、もともと出産した病院が母乳育児を積極的に薦めている病院ではなく、どちらかというとミルクでの育児の指導が多いところでした。
そのため、ミルクの作り方や与え方は詳しく教えていただきましたが、母乳に関しては説明も少なかったように思います。
また、私自身も乳腺が開通しておらず滲む程度しか出ていなかったため、母乳のトラブルに関しても良く理解できませんでした。
そして、実家へ里帰りしていたため、実家へ退院しました。
そして、ミルクの時間のため、ミルクを退院時に病院で頂いた新しい哺乳瓶であげた途端、ミルクでむせているような見たこともない状態となり驚きました。
病院であげていた乳首とは別なものであったため、うまく飲めないようでした。
哺乳瓶はどれも同じだと思っていたため、乳首一つでこんなにも飲み方が変わってしまうことに驚くとともに、小さな事ですぐに変化してしまうことに不安を感じました。
そして、すぐに乳首を購入して来てもらいました。
母乳については、退院日の夜に胸が張りだしたため、搾乳すると同時に冷やしながら一番最悪な夜をすごしました。
それからも3ヶ月間くらいはミルクと母乳混合で頑張りましたが、結局あまり母乳も出ず、子供も飲みやすいミルクをよく飲んでいたため母乳育児は諦めました。
ミルク育児はだいたい時間が決まっており、最初は2〜3時間おきに飲ませるため、準備もあり夜中に熟睡出来ることもほとんどありませんでした。
そんな状態が続いていたため、次の悩みが出て来ました。
そして、この悩みが一番深刻で抜け出すのがとても難しかったです。
多分今考えると“産後鬱”だったのだと思います。
眠れないことで思考能力が低下していることに加え、産後の子供を守るという“ガルガル期”に突入していきました。
それにより、子供を可愛がってくれている母に対しては子供が私より母に懐いてしまうのではないかという焦り、また、産後でゆっくりしていることに対する罪悪感を感じ、また、パパが何故か頼りなく見えてくることなど、何事も悪い方へ悪い方へと考えてしまっていました。
そして些細な事で不満は爆発し、里帰りは終了しました。
実の母のもとで生活するにも、やはり、一度実家から出て別の生活を送ると自分のペースが出来、それが一番居心地が良くなると思います。
そのため、実家に戻っての生活は、自分が育った場所であってもストレスを感じてしまう事があります。
私はその典型でした。
里帰り出産を選択できる環境はとてもありがたいと思います。
ただ、経験上、一度本当に里帰りが自分にとって心休まるものなのかはよく考えてから選んだほうがいいと思います。
そして、結構里帰りを早めに切り上げてしまう例はあるようです。
そして自宅へ帰宅後、全てのイライラは旦那へ向けられました。
とても悲観的にしか物事を考えられず、実家を出て来てしまった罪悪感も重なりイライラと寂しさとで精神が不安定でした。
そして、こんな私がこの子を育てていけるのかと毎日とても悩んでいました。
そして、旦那も毎日イライラして、どこに地雷があるか分からない状態の私の扱いに困っていたようでした。
ですが、この時旦那は私を責めずにとことん支離滅裂な私の話を聞いてくれました。
今考えてもなぜあんなに苛立っていたのか‥なぜあんなに子供を育てるとに不安だったのか‥わかりません。
結局一年半はそのような状態が続きましたが、一年ほど経った頃、“産後鬱”という言葉を知り、自分が“産後鬱”なのではないかと思い、ホルモンバランスの変化からもそのような気分になることを知り、“ホルモンの影響”という納得できる原因があったことで、少し安心することができました。
そして、その頃からイライラする頻度も落ち着き、一歳半頃には産後鬱のトンネルを抜けたような気がします。
今はあの時話を聞いてくれた旦那に感謝しています。
もしも、あの時旦那が一緒にイライラしていたら今一緒にはいなかったかもしれません。
出産は経験談などで知ることはできますが、それが全てではなく、出産して初めて経験して知ることが多くあります。
その度に悩み、解決しなくてはならないことばかりです。
ですが、その解決はほとんどが時間が解決してくれるものだと思います。
自分が産んだ子供の事、旦那のこと、を考えてしまうのはもちろんですが、まずは出産で絶対一番大変な思いをした自分のことを第一に考えてあげて甘やかしてあげてください。
また、産後鬱は暗くて長いトンネルのような感じがしますが、絶対出口があります。
そして、家族の方はその状態を否定したりするのではなく受け止めてあげてください。
必ず悩みは解決します。