哺乳瓶でミルクをもらう赤ちゃん

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健康 育児

産後に使える頭痛薬はあるの?授乳中に使う時の注意点はあるの?

産後のママさんは頭痛薬や鎮痛薬に頼りたくなる場合がたくさんあります。

産後で子育てや家事に忙しくされているママさんはたくさんおられます。

赤ちゃんが卒乳していなければ、授乳間隔は2時間~3時間おきで、
睡眠時間も思うように取れないというママさんも多く、
それに加えてオムツ替えや身体を拭いてあげたり・・・
とにかく時間がなくて睡眠不足は当たり前で立っていても眠れるほど
という方も珍しくはありません。

このような状況で、出産による骨盤のゆがみから来る腰痛や肩こり、
背中の痛みなど尋常なものではありません。

まずは痛みを何とかしなければならないのですが、
授乳中は頭痛薬を飲むのも赤ちゃんへの影響が心配です。

そこで、このページでは産後の頭痛薬について、
使って良いものといけないもの、
仮にどうしても強い頭痛薬を使わなければならない時は授乳間隔をどうすれば良いのかなどを
詳しく一緒に見て行きたいと思います。

 

産後授乳中でも頭痛薬は飲めるの?

出産後の授乳中のママさんでも、頭痛薬を飲む事は可能です。
詳しくは他の段落でご紹介しますが、いろいろある頭痛薬の中でも、飲めるもの、飲めない物があるため、安易に自己判断で頭痛薬を服用してしまうのは大変危険です。

正しい知識を持った上で行動することが大切です。

 

頭痛薬の赤ちゃんへの影響

様々な種類の飲み薬

頭痛薬や鎮痛剤などの赤ちゃんへの影響はどういったものがあるのでしょうか。

産後の授乳期は、どうしても赤ちゃんへの影響が気になって
薬を飲むのは怖いと思ってしまうのは当然です。

母乳は、血液で出来ていますので、
鎮痛剤や頭痛薬はどうしても患部で効果を発揮するためには
血液に乗って患部に届けられますから
影響が心配になってしまう事は無理もありません。

しかしながら、実際には母乳も血液が乳腺のフィルターを介して出るものですし、
血液もすべてが母乳になるわけではありませんので
実際の影響はさほど心配ないと言われています。

ただし、『ロキソニン』や『バファリン』など鎮痛成分の中に
安全性が確立されていないものも一部ながらあります。

実際の影響が具体的にどのようなものがあるのかは
個人差もあり断定はできません。

しかしながら、ロキソニンに含まれる解熱鎮痛成分の
『ロキソプロフェンナトリウム水和物』などは医療用で用いられるもので、
鎮痛効果が高いものですが、
微量とは言っても赤ちゃんの肝臓では代謝できるものではありません。

決して影響がないとは言い切れませんね。

授乳中に使える頭痛薬はどれ?

頭痛薬にはいろいろな種類がありますよね。

妊娠前から、生理痛や頭痛の歯痛などの緩和で使っておられた方も
多いのではないでしょうか。

・ロキソニンS
・バファリンA
・ノーシン
・イブクイック

などいろいろな銘柄がありますが、
授乳中でも安心出来る『イブプロフェン』や『アセトアミノフェン』といった成分が
使われている頭痛薬や解熱鎮痛薬を選ぶようにしましょう。

・タイレノールA
・イブA錠

などが上記の安全と言われている成分で作られています。

この中でも、鎮痛成分がアセトアミノフェンのみで作られている頭痛薬が
『タイレノールA』です。

タイレノールAは、空腹時でも飲める頭痛薬として
薬局やドラッグストアでも販売されています。

また、医師の処方によって出される『カロナール』は
NSAIDs(エヌセイズ)と呼ばれる医薬品です。

妊娠中や産後の授乳期で効き目が穏やかで
安心して使える薬と言われています。

 

授乳中にバファリンは飲んでいいの?

お薬

バファリンと言えばテレビコマーシャルでもお馴染みで、いろんなご家庭でも常備されている薬の1つでは無いでしょうか?
そんなバファリンには、アスピリンと言う薬の成分が含まれています。
この成分は過剰摂取すると良くないとされていますが、バファリンを飲んでアスピリンが母乳に移ってしまう割合は非常に少ないと言われています。

なお、バファリンを販売しているメーカーの公式サイトをチェックすると、「授乳中の方の服用は控えるように」と推奨されています。

ですが実際のところは、記載されている用法と用量を守れば特に危険はないと考えられているため、授乳中の方はお医者さん、もしくは薬剤師の方と相談してから判断されることをお勧めします。

 

産後の頭痛や腰痛、偏頭痛|とにかく効く薬が欲しい時は?

先ほど、ご紹介したタイレノールやイブA錠などは、
比較的『効き目が穏やかな解熱鎮痛薬』と言われています。

メーカーホームページでも、
他の鎮痛剤に比べて効果が表れるまでに時間が掛かる方もおられます。
と明記されています。

ですが、そういった鎮痛剤ではなく、
効き目が早い頭痛薬が欲しい時もあります。

そういった場合は、ロキソニンSやイブクイック、セデスなど
効き目が早いと言われている頭痛薬を使いましょう。

まずは、痛みをなんとかしなければ、
赤ちゃんのお世話に影響が出てしまいますし、
ただでさえ寝る時間が限られていて、
睡眠不足で立っていても寝れるほどになっている状況で
『頭痛が酷くて寝られない』というのでは身体がもちません。

しかしながら、赤ちゃんへの影響が心配な方は、
上記のような強い鎮痛剤を使った時は最低でも4時間は授乳を我慢しましょう。

先ほど、授乳期の赤ちゃんへの影響のところでも、
明確な影響がこれといったものは断定できませんとご紹介しました。

ですが、頭痛薬を飲んだ後でも4時間空ければ、
強い薬の鎮痛成分は代謝されています。

また、通常ならば2時間おきなどで授乳をされていると思いますが、
薬の代謝を待っている間に作られた母乳で胸が張った時は、
勿体ないですが、搾乳して捨てて下さい。

ママから母乳をもらう赤ちゃん

もし、いつもママのおっぱいから飲んでいる赤ちゃんは、
哺乳瓶の吸い口のゴム臭さが気になってミルクを飲んでくれない場合もあります。

実はわたしの子がそんな感じで哺乳瓶は一切受け付けない子供だったのですが、
わたしが母乳をあげられない時は、ミルクをパンの耳に染みさせて吸わせてました。

また、その痛みが頭痛だった場合はホットミルクを飲んだり、
リラックスできる工夫をする事で痛みが引きやすくなりますよ。

授乳中の頭痛薬は続けて飲んで良いの?

産後の睡眠不足や疲れから来る頭痛が
頭痛薬を1回飲んだだけでは治まらないという方もおられるでしょう。

そういった方は、やはり痛みを鎮める事が最優先ですので、
連続で頭痛薬を飲む事も仕方ありません。

ただし、どういった頭痛薬を飲んだとしても、
強い薬を飲まれ心配な場合は、先ほどご紹介したように授乳間隔を空けて、
搾乳をして捨てるなどの対策をしましょう。

また、どういった頭痛薬も1回あたりの用量や用法、
1日あたりに何粒までなら飲んで良いのかなど指示が明記されていますので、
使用上の注意をよく読んで、間違いのない使い方をしてくださいね。

 

頭痛薬を飲んでもダメなときに試したい対処法

大抵の場合、頭痛薬を服用することで授乳中の頭痛から解放される方が多いのですが、頭痛の重さや症状などは人によって変わってきますし、妊娠中や授乳中の方でも飲めるような頭痛薬は、身体の安全のことを考えて弱い設定になっています。
なので、頭痛薬を飲んでもなかなか頭痛が解消されない。こういった事は実は珍しくないんです。
ではそんな時に何を試せば良いのかについてですが、効果的なのが鉄分の摂取です。
ではどんな食べ物に鉄分がたくさん含まれているのかと言うと、
  • あさり
  • 豚のレバー
  • 乾燥ひじき
  • ほうれん草
  • 干しぶどう
などです。
なお、1日に必要な鉄分の摂取量と言うのが女性の場合11ミリグラムだと言われており、食べ物の中でダントツで鉄分が多いアサリを一食分食べると11ミリグラムに値するのです。
しかし、その他の食材だと極端に鉄分の配合量が少ないため、多くの女性が毎日鉄分不足の食生活を送っているとも言われています。
かといって出産したばかりの目まぐるしい毎日を過ごす中で、ただでさえ献立を考えるのも大変なのにそこに鉄分を意識すると言う難題が加わると、それは簡単な話ではありません。
そこで1部の方は鉄分がたくさん含まれているサプリメントなどを活用しているようです。
積極的にアサリを食事に取り入れるのが手っ取り早いと私は思いますが、食事の面ではちょっと厳しい。と言う方は、そういった方法もあるのだと言うことを頭に入れておくと良いかもしれませんね。

片頭痛と緊張型頭痛の薬を使わない対処法

片頭痛はズキズキとしたような痛みで、痛みが強く、吐き気につながることもあります。
人によっては私生活に支障が出るほどの場合もあります。

一方緊張型頭痛は、頭から首筋が締め付けられるような痛みが発生し、めまい、だるさに発展することもありますが、私生活に支障が出るほどの痛みではないのが一般的です。

まずはご自身の頭痛のタイプを把握した上で、それぞれの適切な対処法をとっていきます。

偏頭痛の場合の対処法

偏頭痛が発生した際は、できるだけ安静にすることが大切だと言われています。
休まずに活動を続けて血管が拡張されると、さらに激しい頭痛につながります。
また、運動、入浴等は血流の促進につながり血管が拡張してしまうため、偏頭痛の際はできるだけ控えること、そして痛むところを氷水などで冷やすとその場痛みを鎮める対処法になります。

普段の心がけとしては、ストレスや疲労などをこまめに解消すること、チーズ、チョコレート、アルコールなどの頭痛の原因になる飲食物をできるだけ控えることを心がけると良さそうです。

緊張型頭痛の場合の対処法

緊張型頭痛の場合は、偏頭痛とは違って血流を良くすることで痛みを和らげることができます。
そのため、運動がてらウォーキングをしてみたり、シャワーではなく湯船につかって入浴をしたりすることが大切です。
また、濡れた状態のタオルを電子レンジで温めて蒸しタオルにして、後頭部や首筋などを温めると効果的です。

また、西洋医学のお薬ではなく、東洋医学の漢方薬であれば、授乳中の方でも服用オーケーなものもあります。
漢方薬を活用したいときは、薬局に相談してみると良いでしょう。

 

そもそも頭痛って何が原因で起こるの?

頭痛の原因はいろいろあると言われていますが、メカニズムはこのようになっています。
頭痛の発生の根本的な原因である犯人はプロスタグランジンと言う原因物質です。

頭痛に関連する部分の組織がダメージを受けると、体の細胞から放出されるアラキドン酸と言うものに対して、シクロオキシゲナーゼと言う体内酵素が作用して、プロスタグランジンが誕生します。

このプロスタグランジンが炎症などを引き起こし、頭の痛み、発熱などの症状に発展させます。
そして体の中で炎症が起きたりすればアラキドン酸がさらに分泌されるため、さらにプロスタグランジンが増えていきます。
プロスタグランジンが増えれば痛みなどがさらに膨らんでいくため、痛みが痛みを呼び寄せる悪循環が生まれてしまうのです。
これが、頭の痛みのメカニズムだと言われています。

イブプロフェンにしても、アスピリンにしても、いわゆる頭痛薬に含まれる有効成分には、プロスタグランジンが発生しないようにブロックして痛みを抑えてくれるのです。
「痛みを感じたらすぐに頭痛薬を飲むように。」と言われているのは、「プロスタグランジンによる負の連鎖が大きく膨らんでしまわないうちに抑制しよう。」と言う意味合いもあるんです。

 

まとめ

産後のママさんの身体は出産で体力を使い果たしているため、
まずは回復させる事がいちばんの課題です。

しかしながら、里帰りをしたり、お手伝いをお願いできる義実家のお姑さんなど、
頼れる方が来てくれたとしても、赤ちゃんの授乳はやらなければなりませんし、
赤ちゃんは待ってくれません。

そんな時に、頭痛や肩こり、背中の痛み、
骨盤のゆがみから来る腰痛や尾骨痛など、
いろいろな痛みで少ない睡眠が邪魔されるといちばん大切な身体の回復に
差し支えてしまいます。

もし、実家に里帰りしていたり、また先ほどのお姑さんなどは、
赤ちゃんがいるのに薬を飲むなんて・・・
という方もおられるかも知れません。

しかしながら、その『痛みを無理に我慢したこと』が
後になってどんな影響を及ぼして来るか分かりません。

また、無理な我慢は産後クライシスや産後うつなど、
深刻な将来的な影響も考えられます。

それに、あなたが痛みで顔をしかめた状態でいるのと、
痛みやストレスを感じていないニコニコしているあなたに接してもらうのとでは
赤ちゃんも感じ方が全然違ってくるはずです。

痛みを無理に我慢せずに頭痛薬や鎮痛剤を上手に利用して、
もし赤ちゃんへの影響が心配なら搾乳して捨てるなど、
充分な対策を行えば問題なく頭痛薬や鎮痛剤を使う事は出来ます。

痛みを無理に我慢せず、笑顔で赤ちゃんに接してあげられるようにしてくださいね。

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