タバコの煙を嫌がる赤ちゃん

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産後の喫煙はガマンするべき?喫煙の影響と付き合い方

基本的に妊娠中はもちろん産後も授乳中は喫煙をしてはいけません。

しかし、そんな事はわかっていても、どうしても吸いたくなってしまう…喫煙していたママさんにはありがちな話です。

産後の授乳期は、赤ちゃんのお世話も大変で睡眠不足も重なって、妊娠中にやめていたタバコを吸いたくなってしまったり…旦那さんとケンカをした時についつい吸いたくなってしまったり…。

それと同時に『自分は赤ちゃんがいて母親なのにタバコを吸いたくなってしまうなんて…』と罪悪感にも悩まされている方も多いんですよ。

また産後の喫煙に対して、衝動に駆られてしまうママさんの多くがこのような事に悩んでいます。

・禁煙してどのくらい期間が経過すれば授乳を再開しても良いの?
・タバコが吸いたくてしょうがない。1日おきに1本とかでも影響はあるのだろうか
・良くない事はわかっているがニコチンが母乳に入ってしまうという話を知って『吸ってしまった自分が許せない』
・主人にも禁煙してもらいたいのだけど、協力してくれない。
・授乳が出来ないでいるので、ニコチンが母乳の中に残る時間を知りたい。

このページではこれらの悩みにお答えするために、悩んでいるママさんと一緒に見て行きたいと思います。

まずは、授乳中の喫煙が赤ちゃんに及ぼす影響とリスクを確認してみましょう。

産後の喫煙の赤ちゃんへの影響

産後の授乳中の喫煙が赤ちゃんに対してどのような影響があるのかをもう一度だけ『確認』の意味で見てみましょう。

産後の授乳期で喫煙が赤ちゃんに与える影響は、ニコチンや一酸化炭素、コチニンと言った極めて毒性の強い有害物質です

これらは、まだ代謝機能が低く、体内に入ってきたものを上手く処理する事が出来ない赤ちゃんにとっては『命取り』になってしまう可能性があります。

産後の授乳期でタバコを吸う事による有害物質が、赤ちゃんの体内に入ってしまうと次のような影響があります。

乳児突然死症候群

タバコの煙の中に入っているニコチンや一酸化炭素、コチニンなどの影響によって『乳児突然死症候群(SIDS)』の確率が5倍近くに上がってしまう事がアメリカのある大学のまとめた論文で発表されています

まだ、直接の因果関係で『タバコの何が良くないのか』まではわかっていません。しかしながらニコチンや一酸化炭素、コチニンなどが、これらのリスクを引き起こす事は間違いのない事実のようです。

赤ちゃんの知能発達への影響

産後の喫煙による赤ちゃんへのリスクは、突然死だけではありません。赤ちゃんの発育の途上で、知育に対する影響もある事がわかっています。
これも、アメリカでの研究なのですが、4,000人の児童を対象に学力試験を行ったところ、両親、あるいはどちらかの喫煙によって『受動喫煙』をしている児童は、学力平均値が10点以上も低かったとの事です。

気管支喘息・呼吸器疾患

呼吸器系の疾患は大人でも『喫煙によって起こってしまう事が常識』ですよね。大人の場合は平気な方もおられますが、赤ちゃんや子供にとっては『一生悩まされる病気と体力低下』につながってしまう事になります。

これは、産後の授乳期の影響というよりも、先ほども登場した『受動喫煙』によって起こってしまう事であるのは間違いありません。
旦那さんで、「俺が授乳しているわけじゃないから関係ない!」と、タバコを吸ってしまう人もいますがとんでもない事です。

もし、旦那さんがそんな事を言ってしまうようなら、せめて家の中ではタバコを吸わないように促したり、赤ちゃんの近くでは絶対に吸わないように言いましょう。

産後の喫煙は他にもこういった影響があります

産後の喫煙は、ホルモン分泌を狂わせるため、母乳の出が悪くなります。

また、タバコの有害物質のニコチンやコチニンなどの有害物質は、喫煙する事で血中で濃度が高くなってしまうため、授乳期の赤ちゃんはタバコを吸っているママ以上のニコチンにさらされている事になります。

また、先ほども登場しましたが、旦那さんや訪れた友人などでタバコを吸う人がいたら、お願いして協力してもらうべきですね。

 

 

産後の喫煙は肌荒れをさらに加速させる!?

産後は、女性ホルモンのバランスが安定していなかったり、劇的に変わった生活環境によるストレス、生活習慣の乱れなどなど、様々な要因から、お肌が荒れやすいと言われています。
実際にそれを肌で感じている方も少なくないと思います。
そんな中喫煙をしてしまうと、さらにお肌の状態を悪化させる可能性が非常に高いです。
実際にタバコはお肌に悪いとされており、

  • 目尻のシワ
  • 肌全体の乾燥
  • 目の下のクマ
  • ほうれい線
  • 吹き出物の増加

など、様々なトラブルにつながると考えられており、実年齢よりもはるかに肌年齢が進んでしまう可能性が心配されています。

なぜそうなってしまうのかと言うと、簡単に言えばタバコに含まれる有害物質が関係しています。
タバコをすると言う事は、体の中に一酸化炭素を取り込みます。
これは結果として血液中のヘモグロビンと結びつき、お肌の細胞などが酸欠状態になります。
そうなると血液の流れが滞りやすく、必要な栄養が必要なとこに届きにくくなり、お肌を始め様々なところに悪影響が出やすくなるのです。

 

ニコチンがなくなるまでにどのくらい時間が必要?

もともと喫煙されていた方が、妊娠をきっかけにタバコをやめていたという方でも、産後の育児ストレスや旦那さんとの家庭内のストレスによって『イライラして我慢できない』という場合もあるでしょう。

冒頭でも、授乳を再開したいけれど、どのくらいの期間や間を開ければ授乳を再開しても良いのかという点で悩んでいるママさんが多いことをご紹介しました。

海外のたばこメーカーの研究によると、ニコチンが体内に入るとすぐに血液に浸透して『血中ニコチン濃度』が上がり、それが『半減する』までに最低でも2時間はかかるとの事です

しかしながら、大人の身体をしているママさんでも、一度タバコを吸うと20時間は血液の中から抜けきるまでに時間がかかってしまうのだそうです。

これを考えると、ニコチンの量に関係なく『半減するまでに2時間。完全になくなるまでに20時間』(最低でも)かかる事がわかりますね。

ですので、授乳中はタバコを吸わない方が無難という事になります。

しかしながら、どうしても吸いたくなってしまうという方もおられるはず。

ですので、冒頭でも触れたように『産後に喫煙する場合にどうするべきなのか』という対処法のルールを決めるためのガイドライン的なものをもうけるためのお話をしたいと思います。

どうしても吸いたくなったらどうすれば良い?

先ほど、ニコチンの血中濃度が半減するまでに『最低でも2時間』というお話をしました。

そして、完全になくなるまでに『20時間以上』かかってしまうという事もわかりました。

ですので、安全を考えるなら、タバコを吸ったら『1日は授乳できない』と考えておいた方が無難でしょう。

しかしながら、赤ちゃんは2~3時間おきには母乳を欲しがります。

ですので、粉ミルクでの授乳を行うと良いでしょう。

こちらのページでご紹介した事はあくまでも『平均値』です。もし『我慢できずに喫煙してしまったけど、今は禁煙している』という方で母乳育児の再開のタイミングを判断したい方は、万全を期すなら『病院で血液検査を受ける』という事をおすすめします。

 

授乳中のママにニコチンアイテムはあまり意味無し

完全ミルク育児で子育てをされている方には、ニコチンガムなどのアイテムは有効です。
しかし、母乳育児をされている方は、ニコチンアイテムを使ったところで体の中にニコチンを吸収してしまっているわけですので、結局のところ赤ちゃんに有害な成分が移ってしまう可能性があります。

 

ミント系のガムはその場しのぎにぴったり

あくまでその場しのぎですので、そこは忘れてはいけませんが、ミント系のガムはやはりタバコを吸いたい気持ちを紛らわせるのに効果的です。
味がなくなっても噛み続けることで、タバコが欲しいと言う気持ちを紛らわすことも可能です。

非常用のアイテムとして持ち歩いておくと便利かもしれませんね。

 

ストレスコントロールを日常的に心がける

赤ちゃんのために喫煙したい気持ちを一生懸命抑えていても、何かがきっかけでリミットが外れてしまったかのように喫煙に走ってしまうパターンも少なくありません。
そうなってしまう原因もいくつかあるとは思いますが、そこに大きく関係しているのがストレスです。
ダイエットなどでも経験があるとは思いますが、我慢を続けたり、何かを継続して頑張っていても、ストレスなどがきっかけで諦めてしまったり途中で断念してしまう事ってありますよね。
妊娠中の禁煙が続かないのには、この要素も深く関係していることが多いです。
もちろん、ガムを噛んだり、何か趣味を見つける、などタバコから離れる表面的な努力も重要ですが、禁煙はどちらかと言うと気持ちの様子が1番強く現れるので、ストレスの原因をできるだけ作らないようにしたり、ストレス解消のための工夫をこまめに取り入れるようなストレスコントロールが重要です

産後の授乳中に禁煙外来って大丈夫?

禁煙と言えば、禁煙外来を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思います。
最近では、産婦人科で禁煙外来をしているところも増えてきています。
もちろんそういったところであれば、授乳中のままでも安心してお医者さんと一緒に禁煙することができます。

なお、産婦人科でない一般の禁煙外来に行くことも可能ですが、その時は必ず授乳中であることを伝えておくことが大切です。

薬を使った禁煙は自分では絶対にやらないで!

禁煙外来で処方される禁煙補助材と言う薬は、市販でも手に入れることができちゃいます。
ですが、自己判断でそういったものを使ってしまうと、赤ちゃんに悪影響が現れる可能性も考えられます。

なのでそういったものを勝手に使ってしまうのは避けたほうがよさそうです。

 

タバコをやめるコツを教えます!

このページをご覧の方の中には、タバコをやめたいんだけどどうしても止められずに困っている。
という方が非常に多いのではないかと思います。

このページで紹介した対策方法を始め、いろんなやり方を試してもダメだった。と言う方はこれからご紹介する方法を試してみて下さい!

心の中の満たされていない部分を改善する

今まで巷で伝えられてきたタバコのやめ方とは、全く別の方向性でアプローチをしていく方法です。

私たちの周りには、タバコに限らず過剰な食欲やお酒、ギャンブルなど、やめた方が良いのになかなか止められないものって結構ありますよね。

もしもあなたにそういったものがあるとき、一見それとはあまり関係がないと思われる部分で、何かが満たされていない可能性があります。
その"何か"と言うのは人それぞれ違ってきますが、一般的には恋人や夫婦関係、家族関係など身近な人間関係で何か満たされていない部分があることが原因とされています。

例えば、こんな話があります。
娘が2人いる4人家族のお父さんの話です。
ある時を境に、妻や2人の娘が父親を煙たがるようになったそうです。
するとお父さんは、夜も帰らず飲み歩いたり徹夜の麻雀に没頭したり、酒やギャンブルの毎日が続くようになったそうです。

まさに、お父さんの中で"満たされない何か"ができてしまったわけです。

このままでは良くないと思ったお母さんは、ある日この学問に出会い、この概念を知りました。
そこで今までの自分がよくなかったことに気づき、娘たちを説得し、旦那に謝り、関係の修復をしたそうです。

するとお父さんは、それから寄り道もせず直接帰宅するようになり、お酒やギャンブルがなくなったどころか、何十年も続けてきたタバコもやめたんだそうです。

もちろんお父さんは、禁煙外来にもいってませんし、ニコチンガムを続けたわけでもありません。
まさに、"満たされない何か"が満たされた結果、良くないと思いながらも続けてきたことがすぱっとやめられたわけです。

これはただの偶然でもなく、たまたまでもなく、学問として説かれている法則として実在するそうです。
手のひらにあるものを繰り返せば、必ず上にいかず下に落ちる法則が万人に共通するように、この概念も法則として実在するので、その行動が的を得ていれば、きっと現象は変わるでしょう。

あなたがタバコをやめられない原因やスパッと辞めるための秘訣は、ここにあるのかも知れませんね(^^)

 

産後の喫煙のまとめ

本来あるべき育児の姿として、喫煙はしないというのがベストである事は間違いありません。

しかしながら、慣れない育児のストレス、また育児に強力してくれない旦那さんもいますので、ストレスになってしまう事が多いのも事実です。

また、協力的な旦那さんでも、禁煙だけはどうしても・・・という方もおられるでしょう。

赤ちゃんのためだけではなく、自分自身の健康のためにもなるのですから、本来ならば『すぐにでもタバコをやめるべき』なのですが、とは言ってもなかなかやめられないのも事実です。

現在では、禁煙外来などタバコをやめるための相談に乗ってくれる場所もありますから、そういったところを利用してみてはいかがでしょうか。

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