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健康

【授乳中ママへ】授乳していると悪露は変わる?気になること・健康的な過ごし方

産後、悪露が続いている中で、授乳をしていると「悪露の量が増えたり減ったりするな」「なかなか終わらないな」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。授乳と悪露、両方経験しているからこそ、「これって授乳と関係があるの?」と気になることです。

実は、授乳は悪露の状態に影響を与えることがあると言われています。これは、産後の体の回復過程で起こる、いたって普通な体の反応です。

この記事では、授乳が悪露に与える影響、悪露の通常時の経過と授乳中の変化、そして授乳中も安全に悪露とつきあっていくための過ごし方について、あなたの不安な気持ちに優しく寄り添いながら、分かりやすくお伝えします。さらに、授乳中の悪露に関するよくある疑問にもQ&A形式でお答えします。

授乳と悪露の普通な関係を知り、安全に産後を過ごすためのガイドとして、ぜひ参考にしてください。そして、気になる悪露の状態や、体に不安がある場合は、迷わず専門家(小児科医、助産師、かかりつけ医など)に相談してください。

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授乳が悪露に与える影響:子宮収縮との関係

授乳中、赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激によって、ママの体では「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。オキシトシンは、「愛情ホルモン」とも呼ばれますが、同時に子宮を収縮させる作用もあります。

産後、子宮はゆっくりと元の大きさに戻っていきますが、この過程で悪露が排出されます。授乳によってオキシトシンが分泌され、子宮が収縮することで、子宮内に残っている悪露を外へ押し出す作用が促されることがあります。

そのため、授乳中に悪露の量が増えたり、一時的に鮮やかな赤色に戻ったりするといった変化が見られることがあります。特に授乳中や授乳直後に、生理痛のような軽い痛み(後陣痛)を感じるのも、この子宮収縮によるものです。

このように、授乳が悪露の状態に影響を与えるのは、体の必要な回復過程で起こることであり、心配いりません。

悪露の通常時の経過と授乳中の変化

悪露は、出産後、時間の経過とともに量、色、状態が変化していきます。

時期の目安悪露の状態( normal な経過)授乳中の悪露の傾向
産後数日間・量が最も多い時期。
・色は鮮やかな赤色。
・血栓(血の塊)が混ざることもある。
・授乳のたびに、悪露の量が増えたり、一時的に赤色に戻ったりすることがある。
産後1〜2週間・量が徐々に減ってくる。
・色は褐色や茶色に変化していく。
・引き続き、授乳の刺激で悪露の量が一時的に増えることがある。
・悪露の終わる時期が、授乳していない人よりも少し遅くなる傾向がある。
産後2週間〜1ヶ月・量がさらに減ってくる。
・色は黄色や白色に変化していく。
・粘り気のある分泌物が多くなる。
・悪露の量が増減したり、終わったと思ったらまた少量出たりを繰り返すことがある。
・授乳の頻度が高いほど、悪露の終わる時期が遅くなる傾向がある。
産後1ヶ月以降・悪露はほぼ終わっているか、ごく少量の黄色や白色の分泌物がまれに出る程度。・授乳を続けていても、悪露は徐々に終わっていく。
・ただし、授乳の頻度によっては、通常よりも悪露が長く続くことがある。

授乳していると、授乳の刺激による子宮収縮のため、悪露の終わる時期が授乳していない人よりも少し遅くなる傾向があります。また、悪露が一度終わったように見えても、授乳の刺激で再び少量出たり、量が一時的に増えたりといった変化が見られることも、授乳中の悪露としては当たり前な経過です。

(→悪露の経過や臭いについては、産後悪露の臭いに関する記事も参考にしてください。)

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授乳中も悪露とつきあうための過ごし方

授乳中も、悪露がある間は、感染症予防のために清潔を保つことが非常に大切です。また、無理せず体を労わることも重要です。

  • こまめにナプキンを交換する: 授乳によって悪露の量が増えることもあります。量に関わらず、少なくとも2〜3時間おきに新しいナプキンに交換しましょう。
  • デリケートゾーンを清潔に保つ: 排泄後やナプキン交換時に、ぬるま湯で優しく洗い流したり、清浄綿などで拭いたりして、清潔を保ちましょう。
  • シャワーを日課に: 体調が許せば、シャワーで体を清潔にしましょう。湯船に浸かるのは、医師の許可が出るまで待ちましょう。
  • 休息をしっかり取る: 育児と授乳で大変な時期ですが、無理せず休息をとりましょう。体が疲れていると、免疫力が低下しやすくなります。(→産後睡眠不足に関する記事も参考に)
  • バランスの良い食事と水分補給: 授乳に必要な栄養と水分をしっかり摂り、体の回復を促しましょう。

【重要】こんな悪露の状態は要注意!すぐに医療機関へ相談を

授乳中の悪露の量や状態が通常の経過や授乳による変化の範囲を超えている場合は、医療的なトラブルの可能性があり、すぐに医療機関(かかりつけの産婦人科、または小児科医、助産師など)に連絡または受診してください。

  • 悪露の量が急に増え、止まらない(大量出血)
  • 大きな血の塊(レバー状)がたくさん出る
  • 悪露から、生ゴミのような、腐敗したようなきつい悪臭がする
  • 強い腹痛や下腹部の痛み
  • 38℃以上の発熱
  • 悪露の量が極端に少ない、または全く出ないまま、強い腹痛などがある
  • 悪露の他に、黄色や緑色の膿のようなおりものが出る
  • デリケートゾーンの強い痛みや腫れ、かゆみ

これらのサインが見られた場合は、自己判断せず、必ず専門家の診察を受けてください。早期に適切な処置を受けることが、ママの体の回復にとって非常に重要です。

授乳中 悪露に関するQ&A

授乳中の悪露について、ママが抱きやすい疑問にお答えします。

Q1:授乳していると、悪露はなかなか終わらないのですか?
A1:授乳の刺激による子宮収縮の影響で、授乳している人の方が、授乳していない人よりも悪露が長く続く傾向があると言われています。また、一度終わったように見えても、授乳の刺激で少量出たり、量が増えたりといった変化が見られることもあります。これは普通な経過ですので、過度に心配する必要はありません。

 

Q2:悪露が長引いているのは、授乳のせい?赤ちゃんに母乳をあげるのを止めた方が良い?
A2:授乳が悪露に影響して、悪露が長く続くことはありますが、それは授乳の必要な影響であり、悪露が終わらないからといって母乳をあげるのを止める必要は全くありません。母乳育児は、赤ちゃんにとって最善の栄養であり、免疫力などを高める大切なものです。悪露はあくまでママの体の回復過程ですので、悪露の状態とともに、赤ちゃんの様子やママの体調などを総合的に見て、授乳を続けるかどうかを判断しましょう。悪露が異常に長く続くなど心配な場合は、かかりつけ医や助産師に相談してください。

 

Q3:悪露がまだ続いているのですが、生理はいつ頃再開しますか?
A3:生理の再開時期には個人差が大きく、授乳をしているかどうかにも影響されます。完全母乳で育てている場合は、生理の再開が遅くなる傾向があり、卒乳後しばらくしてから再開する方が多いです。一方、混合栄養や人工栄養の場合は、産後数ヶ月で生理が再開することもあります。悪露が完全に終わった後も、しばらく生理が来ないことは普通なことですので、過度に心配する必要はありません。ただし、悪露ではない不正出血が続くなど心配な場合は、医療機関に相談しましょう。

まとめ:授乳と悪露の関係を知って、安全に過ごそう

産後の悪露は、出産後の体が回復しているごく当たり前な生理現象です。授乳していると、授乳の刺激による子宮収縮の影響で、悪露の量が増えたり減ったり、終わる時期が少し遅くなったりといった変化が見られることがありますが、これは普通の経過であり、心配いりません。

大切なのは、悪露の経過を知り、そして注意が必要なサイン(強い悪臭、大量出血、血の塊、強い痛み、発熱など)を見逃さないことです。このようなサインが見られた場合は、医療的なトラブルの可能性があり、すぐに医療機関(かかりつけ医や助産師など)に相談することが非常に重要です。

授乳中も、悪露がある間は、ナプキンをこまめに交換し、デリケートゾーンを清潔に保つケアを心がけましょう。授乳と悪露の関係を知って、過度に心配しすぎず、ご自身の体の回復と赤ちゃんとのお世話に目を向けながら、安心に産後を過ごしてくださいね。心から応援しています!

(関連:産後の体の回復ガイドに関する記事後陣痛に関する記事

 

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