腱鞘炎で手首が痛む女性

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健康

産後の腱鞘炎|いつ治る?治療と予防のまとめ

産後のママさんの悩みの中で、
骨盤のゆがみによる腰痛や恥骨痛などの痛みと
同じくらい多いのが『腱鞘炎』です。

まだ、生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこする時はもちろんですが、
授乳や沐浴、おむつ替え、着替えなどすべてのお世話に
『いちいち毎回痛みが走る』というと、
思いっきりお世話に集中する事が出来ません。

このページでは、産後の腱鞘炎の原因、治療法、
再発防止のための方法を一緒に詳しく見て行きたいと思います。

授乳中には、痛みを和らげる鎮痛薬や湿布、
塗り薬なども赤ちゃんへの影響があるのでは・・・
と心配になってしまいます。

そこで、薬をできる限り使わない方法を中心に
詳しく見てみましょう。

腱鞘炎とは|リウマチとは違うの?

腱鞘炎でサポーターをしている手首

腱鞘炎とは、手首や手の親指の付け根、
手の平などに起こる刺し込むような痛みになる炎症を指します。

妊娠前の通常時ではなった事がないような
『初めて経験する強い痛み』で、
もしかたらリウマチになってしまったんじゃ・・・
と怖くなってしまうママさんも多いのではないかと思います。

しかしながら、リウマチの場合は
『初期症状で“朝起きた時に手首にこわばり”がある』
ことが特徴となります。

一度なってしまうと、
ずっと鈍痛(どんつう:筋肉痛のような鈍い痛み)がある
腱鞘炎とは違います。

リウマチは、自己免疫疾患です。
痛みの種類としては疼痛が中心で、
最終的には関節が固まって動かなくなってしまう病気です。

ですので、手首のこわばりを感じることはなく
“とにかく痛い”という方はリウマチではありませんので、
ひとまずご安心下さい。

また、腱鞘炎の初期症状は
『筋肉痛』と勘違いしてしまう場合もあります。

ただの疲れによる筋肉痛と思って見過ごしてしまい腱鞘炎になってしまうと
回復に時間が掛かりますので、筋肉痛のような痛みがある場合は、
我慢せずに手を休めるために旦那さんに抱っこやお世話を分担してもらう事が大切です。

産後の腱鞘炎の原因は?

産後の腱鞘炎の原因は大きく分けて3つになります。

・赤ちゃんのお世話で手首に負担が掛かる
・出産による疲れが回復出来ていない
・栄養不足や関節の水分不足

といったところが産後の腱鞘炎の原因になります。

腱鞘炎の直接的な引き金になるのは『筋力不足』ですが、
毎時間のように赤ちゃんを抱っこするママさんにとっては
『すべての赤ちゃんのお世話』が腱鞘炎の引き金になってしまいます。

赤ちゃんは生まれたばかりでも3kg以上はありますし、
日々成長していきます。

あっという間に体重が重くなって行きますから、
もともと男性に比べて筋力が弱い女性は、
その分腱鞘炎になりやすいと言えます。

産後の身体の回復は、ママさんにとっては絶対に必要なものですが、
里帰りや義実家のお義母さんなどの手助けも充分に得られない方も多く、
またすぐに家事復帰をするママさんもとても多いんですよ。

お産の身体のダメージは『交通事故の方がまだマシ』
という助産婦さんもいるくらいです。

少しでも貴重な時間を、
ちゃんと身体を休めて回復させる事と栄養をしっかり摂ることに
注力する事が大切なんですね。

また、出産による身体のダメージで腱鞘炎に関わりが深いものとして、
ホルモンバランスの変化による関節周りの水分不足です。

お産の時に羊水が一気になくなりますし、
血液量も少なくなり、水分不足が起こります。
それに加えて、産後は授乳によって血液と水分が足りなくなります。
栄養も赤ちゃんのための母乳が優先になりがちです。

これも、産後の腱鞘炎の原因になってしまうんですね。

腱鞘炎の治療法は?病院に行くべき?

腱鞘炎になってしまうと、
治療にはかなり時間が掛かってしまいます。

というのは、腱鞘炎の治療のポイントとして

・腱や筋肉の元になる栄養と水分を摂る
・患部の負担をなくすため動かさない
・患部の負担にならない程度に動かす

この3つの治療法を最低でも半年間は続けなければ
完治しないと言われています。

また、腱鞘炎は治療せずに、
痛みを我慢して手首や手に負担をかけ続けていると、
どんどん悪化してしまいます。

痛みが悪化すると、
お箸を持つのさえ苦痛になってしまう場合もあります。

また、病院にはできるだけ早く診察を受けに行って、
痛みを和らげる湿布や消炎鎮痛テープのロキソニンテープや
ボルタレン軟膏などを塗ってできる限り
『痛みがある手首を使わない』という対処が必要です。

腱鞘炎の症状の重さや病院によっても判断は変わりますが、
赤ちゃんに授乳中であることや、
お世話の最中に赤ちゃんがママの手首や指をなめたり
口を着けたりする可能性もあるなど、
先生に相談をしてから正しい処置を受けましょう。

また、すでにお箸やボールペンを持つ事すらつらいほど、
痛みが悪化してしまっている方の場合は、
ステロイド注射を打って、痛みを和らげる場合もあります。

この場合は、病院で注意を受けますが、
母乳への移行がある成分なので、
48時間は断乳をするなどの対処が必要になります。

ステロイド注射を打たなければならないほどとなると
『腱鞘炎が重症化』してしまっているため、
そうなる前にできるだけ早めに正しい処置を受けることが大切になって来ます。

腱鞘炎の治療を受けたら治るのはいつ頃?

どのくらいで腱鞘炎が治るかは、
症状がどのくらい重いかによって違ってきますが、
筋肉痛のような鈍痛(どんつう)くらいなら、
痛み止と患部に負担を掛けない事で
2ヶ月~3ヶ月で治る方がほとんどのようです。

ところが、神経に響く疼痛(とうつう)が出てきて、
痺れてお箸すら持てないようになるまで悪化してしまうと、
半年以上は痛み止めと患部に負担を掛けないように固定するなどの治療が行われます。

しかしながら、これを放置する事は、
今赤ちゃんである我が子が大きくなって行った時に、もっと大変になります。

卒乳前ならば、授乳を筆頭とするお世話、
抱っこなどのコミュニケーションが存分に出来ないくらいですが、
卒乳に向けて離乳食を食べるようになれば、
すりこぎを使って食材をすりつぶしたり、それでも残る食材の皮や筋などを取り除く手間なども掛かります。

また、洗濯物の量も増えて行きますし、通常の家事にも影響が出ることになります。

やはり、産後の腱鞘炎は、早期に治療を受けることが大切ですね。

腱鞘炎を早く治すための注意点と抱っこのコツ

腱鞘炎は、原因のところでも触れましたが、
赤ちゃんの抱っこで手首や手の平などに重みが掛かってしまう事や
産後の身体の回復や授乳に栄養を取られてしまう事による
栄養不足などが大きな原因です。

少しでも早く治すためのコツとしては、
やはりできる限り痛みがある手首を使わない事です。

授乳は、おっぱいの高さに赤ちゃんのお口が合うように、
膝枕の上に授乳クッションを敷いたり、
抱っこをする時も手首で赤ちゃんの頭の重さを支えるのではなく、
肩口に抱きかかえるような抱っこをしてあげると良いでしょう。

赤ちゃんを抱きあげる時も手首ではなく、
前腕全体を赤ちゃんの身体の下に挟み込むようにしてから抱き上げてあげると、
手首への負担を減らす事が出来ます。

赤ちゃんを抱っこしているママ

また、出来る限り抱っこをする時間を減らす事も大切です。

赤ちゃんを寝かしつける時に、眠るまで抱っこし続けていませんか?

それをやめて、赤ちゃんに添い寝してあげながら
『ねんね~』と優しく声を掛けながらポンポンしてあげると良いでしょう。

最初は、寝つきが良くないかも知れませんが、
1週間辛抱して続けると赤ちゃんも慣れてきて
『寝かしつけ抱っこ』をしなくてもちゃんと寝てくれるようになりますよ。

紙コップで腱鞘炎を予防?!

まずあなた自身が、「このコップに水を入れて」の雰囲気で紙コップを持っているところをイメージしてみてください。
そして実際にそのコップに水がいれられていくと、だんだんとコップが重たくなっていきますが、コップいっぱいまで水が注がれるまでキープすることができますよね。
この感覚で赤ちゃんを抱っこすることが、腱鞘炎にならないためのコツだと言われているんです。

と言われても、あまりピンときませんよね。要は、何を言いたいのかと言うと、赤ちゃんを抱っこするときは、力加減をコントロールすることが大切だということです。
紙コップだと、水を注いでもらっている最中に強く握ってしまえば水が溢れてこぼれますよね、また握る力が弱すぎれば滑って下に落ちてしまいます。
そういった強すぎず弱すぎずを意識してコントロールすることが、赤ちゃんを抱っこするときに腱鞘炎にならないコツなのだそうです。

ちょっと難しい例えになってしまったかもしれませんが、赤ちゃんを抱っこするときは、大事にしすぎるあまり強く抱っこしないように気をつけてみると良いと思います。
落ちない程度に上、半身全体を使って支えてあげるイメージです。

腱鞘炎の改善に摂りたい栄養素と食事

腱鞘炎の原因のところで、産後のホルモンバランスと水分不足や栄養不足も
腱鞘炎の直接的な引き金になるとご紹介しました。

腱鞘炎は、手首を支えている筋肉と関節の炎症ですから、
関節と筋肉の再生に必要な栄養素を摂ることが完治を早める事につながります。

腱鞘炎の治療中に摂るべき栄養としては次のようになります。

・コラーゲン
・ヒアルロン酸
・植物性タンパク質

また、コラーゲンと共に大切になってくるのが、
イソフラボンと言われています。

というのは、イソフラボンは『エストロゲン様物質』と言われる成長因子です。

そのため筋肉や関節の損傷の回復を促してくれるからなんですね。

コラーゲンはゼラチンから補給できるので、
鶏肉の軟骨や鶏皮、豚肉などでビタミンB群を補給してあげると良いですよ。

産後の腱鞘炎を一日も早く治して、
思いっきり『赤ちゃんとのコミュニケーション』を楽しめるようにしたいですね。

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