産後のダイエットで体重を落とすことはもちろん、妊娠前のスタイルを早く取り戻したいと思っているママさんが多いと思います。
そこで、大切になってくるのが『座り方』なんです。
正しい座り方をしないと骨盤のゆがみを助長させてしまって、腰痛や肩こり、頭痛、疲れが取れにくくなるなど、身体の不調がいろいろなところに出てくるってご存知でしたか?
このページでは、産後の正しい座り方として『あぐら』をおすすめしています。
両足の足裏を合わせるようにして座るので、厳密にいうと『あぐらではない座り方』なのですが、この座り方をすることでいろいろな効果があるので、よかったらぜひ試してみてください♪
ヨガの足裏を合わせたあぐらに似た座り方に近いのですが、実際には日本の戦国武将が行っていた朝廷に出仕する時の貴族の座り方として正式な礼儀正しい座り方なんですよ。
産後の骨盤に良くない3つの座り方
しかし、一般的に良いと思われがちな3つの座り方が、出産後の骨盤にはあまり良い影響与えないと言われています。
その3つの座り方とは一体何のことなのでしょうか?
ぺちゃんこ座り
ただ、最近では大きなお尻が流行りつつありますし、お尻を大きくしたいと願う方にはオススメかもしれませんね。
ですが、この座り方をしてしまうと股関節が内側にねじれてしまうため、結果として下半身が太りやすい原因になるのです。
お姉さん座り
この座り方は、そもそも骨盤に対してあまり良い子割り方ではないんです。
この座り方をすることによって、股関節が不自然なねじれ方をしてしまいます。
それによって、連鎖的に体全体の骨が不自然な歪み方をしてしまうのだそうです。ひどい場合だと、首、顔なども歪んでいき、腰痛や膝の痛みなどにもつながるそうです。
椅子に浅く座ること
良い姿勢として「椅子に浅く座り背筋をぴんと伸ばす。」と言う座り方がありますが、これは骨盤のためにはあまり良くないのです。
これは一見良い座り方に見えますが、猫背になりやすいとも言われています。猫背は甘く見られがちですが、立ち上がっているときに体に何倍もの負担がかかってしまいます。
それが間接的に骨盤の開きにも影響が出てしまい、最終的には内臓の機能の低下につながるとも言われています。
健康に害が出るだけでなく、生理痛の悪化、不妊症の原因になるとも言われています。
猫背って、本当はすごく良くないことなんです。
産後に脚を組んだあぐらが良くない理由
先ほど、このページでおすすめしている『あぐらに似た座り方』がおすすめと言いました。
ですが、脚を組んでいるわけではないので厳密にはあぐらではありません。
普通のあぐらは両脚のどちらかを上にして脚を組みますよね。
左右のどちらを上にしても同じなのですが、上にした方の脚の付け根が骨盤をゆがませてしまいます。
また、もっともよくない座り方が脚を横に崩した『お姉さん座り』です。
あぐらもお姉さん座りも、骨盤を開いて崩した側に開くような力で開かせてしまうため骨盤をゆがませてしまいます。
なぜ、わたしが座り方にこだわるのかというと、実は『わたしが産後に座り方を意識せずにただひたすら楽に』座っていたため産後5年経った今、ひどい腰痛と肩こり、それと坐骨神経痛に悩まされているからです。
産後にあぐらに似た座り方をお勧めする理由
このページでおすすめしているあぐらに似た座り方は、冒頭でも軽く触れましたが厳密にはあぐらではありません。
ヨガのバッダ・コーナ・アーサナに似ていて、両脚の足裏をぴったり合わせる合蹠座(がっせきざ)という座り方です。
この座り方をおすすめする理由は
・左右の脚が同じ高さにあるため骨盤をゆがませない
・この座り方でお産で開いた骨盤を引き締めることができる
・腰痛や恥骨痛、肩こりや頭痛を防ぐ効果がある
・デカ尻対策の骨盤引締めと産後ダイエットに最適♪
こんなメリットがあるなら、だれでもやりたくなってしまわないですか?笑
『そんなことないよ。大変そうだし・・・疲れているから楽な座り方が良い。』
という方はここでページを閉じていただいた方が良いです。
もし、この座り方の詳しいやり方やコツ、時間、助けてくれる便利グッズなど知りたいという方は、この先を読み進んでいただければよいと思います。
足裏を合わせた座り方のやり方
足裏を合わせた脚を組まないあぐらの座り方を詳しく見ていきたいと思います。
②左右の足裏を合わせてください。
③合わせた両脚の裏をできるだけ体(手前方向)に近づけます。
④仕上げに両膝をできる範囲で床に近づける(手で押してもOK)
この簡単な4つの手順で、そのあとは背筋をできるだけ伸ばしつつ、背骨が反り返らないように意識して座りましょう。
このポイントを意識することで何が良いのかというと、腹筋と背筋が鍛えられるので妊娠中の運動不足で落ち気味だった筋力を復活させることができて基礎代謝が上がるため『痩せやすく太りにくい体質』づくりに貢献してくれます。
また先ほど一緒に見た、この座り方をお勧めする理由で触れたとおり、骨盤を左右から身体の芯に向けて押す方向の力が加わるため、お産に向けて赤ちゃんが通れるように開いた骨盤を閉じる方法の力が常に加わることになります。
つまり、『デカ尻対策の骨盤引締め』に最適なんですね。
また、お産を経験されたママさんは皆さんご存知の通り、お産は本当に大変でしたよね。
少なくとも地球上の男性には逆立ちしたって出来ないことが『妊娠と出産』なんですから。
これは自慢しても良いことなんですよ。笑
なので、もし良かったら旦那さんにこのページを読ませてあげてください。
もし、子どもが生まれたことで、あなたに対して『女として見れない』なんていう旦那さんは、このページでぜひとも考え方を変えてくれたらいいと思います。
もしかしたら、お産が終わって産院から退院してきたあなたに
「優しくなくなったよね…」
なんて言ってしまう旦那さんは、あなたに優しく接するようになるかも。笑
(もしそうなったら、大変な子育ても張り切っていけますよね)
ちょっと話がそれてしまったのでもとに戻しますね。汗
なので、ぜひとも体に極端な痛みを感じたり、体調が悪くなったりしない限りは『できる範囲』でこの座り方を意識的に取り入れてみてくださいね。
また、次の段落では、この座り方を産後の子育てに生かすコツや便利グッズをご紹介します♪
普通のあぐらは完全に“悪”ではない
骨盤矯正に最適なあぐらを快適にする便利グッズ
この座り方を毎日の赤ちゃんのお世話の最中に快適にするコツや便利グッズを一緒に見ていきましょう。
この座り方のメリットとしては、先ほど一緒に見たような感じなのですが、デメリットもいくつかあります。
それは、『普通のあぐらより赤ちゃんが低い位置になる』という点です。
赤ちゃんにおっぱいをあげる間隔は人によって個人差が大きいですけど、早い人では30分という方もおられます。
もちろん、その反対に飲ませてる時にげっぷが出るくらいたくさん飲んでくれて、授乳間隔は3時間っていう赤ちゃんもいるんだそうです。
(それが新生児の頃からだとうらやましいですね)
ですが、どちらにしても赤ちゃんにおっぱいをあげるときは、首が座っていない赤ちゃんの頭を身体ごと持ち上げて、乳首の高さに合わせてあげるか、もしくは自分が猫背になっておっぱいを赤ちゃんのお口の高さに合わせるしかありません。
そこで、特にこのページでおすすめしている座り方で赤ちゃんに授乳するときは、高さ10~15cm位の高さがあるクッション(授乳クッションが売ってますよね)を用意しましょう。
それを脚の上に敷いて、その上に赤ちゃんをのっけてあげて授乳すると良いですよ。
また微妙に高さが合わない場合は、その下にタオルケットなどを敷いてあげて高さ調節をしましょう。
なぜ、こういったやり方をするのかというと『猫背』にならないためです。
産後のママにとって数時間おきに授乳がある状況で、一度の授乳で10分以上は猫背になり続けている状態は決して体に良いとは言えません。
猫背になると、身体の回復も遅れますし、疲れもダメージも溜まっていきます。
普段の生活で座り方を意識をして、骨盤を矯正していくことで妊娠前のきれいなスタイルを取り戻し、その後に起きるかもしれない腰痛や頭痛などの身体の不調を予防していきましょう。