産後1ヶ月間は正しい知識を持って過ごす必要があります
出産後1ヶ月間というのは、出産後のダメージを回復する期間だと言われていますが、特に初めての経験の場合は、このデリケートな時期にどのように過ごすのが正しいのか、またどのように気をつけるべきなのかということが曖昧な方も少なくないかと思います。
実際出産後の1ヶ月間は特にデリケートな時期ですので、正しい知識を持って安全に過ごす必要があります。
このページでは母子ともにこの時期を安全に過ごすためのポイントやコツなどを分かりやすく詳しくまとめています。
この時期に該当される方、これから出産を控えている方はぜひチェックしてみて下さい♪
産後1ヶ月までの間に起こる体の変化
あなたは『床上げ』という言葉を知っていますか?
最近ではあまり聞きなれない言葉となりましたが、
『出産後の1ヶ月は布団の中でできるだけ安静にし、1ヶ月過ぎてから家事を再開しましょうね!』
という意味として使われていた言葉です。
ちなみに出産が終わってから床上げするまでの期間を『産褥期』と言います。
この産褥期というのは、出産後の体に大きな変化をもたらす時期でもあります。
特にそれは骨盤に集中しており、出産後というのは赤ちゃんがお腹から出た後で体が軽くなったり動きやすさを感じるでしょう。
ですが赤ちゃんを産むまでに骨盤は広がりますし、出産でとてもグラグラな状態に変わっています。
わかりやすく置き換えると、腰を捻挫したような状態と言われているんです。
この時期に歩き回ったり立ち上がっている時間が長かったりすると、どんなことが起こるのか…お話しますね。
まずは子宮が縮こまり、もとも子宮があった場所には腸などの内臓が下りてきます。
このように広がったままの状態の骨盤の中に内臓が入り込んでしまうことによって、骨盤はそれ以上を締めることができなくなってしまいます。
そうなると…
・腰の痛み
・お尻が大きいままになる
・尿漏れが起きやすくなる
・体がだるくなる
…などの身体の不調が起こり、日常生活に支障が出てしまうんです。
産後1ヶ月の生活の中で注意したいこと
そんな産後1ヶ月の生活の中ではどのようなことに注意していくべきなのでしょうか?
普段の日常生活では、授乳だったり基本的な赤ちゃんのお世話を行いつつも、産褥体操だったり、ひたすら体を休めるなど、自分の体のケアに集中することが重要です。
家事を行う時も、必要なところ以外はできるだけやらないように過ごすことが重要で、料理すらもネットスーパーや宅配弁当などで済ませてしまうのも効果的で、実際に多くの方が利用しています。
外出については、病院に行くなど必要な時は構いませんが、そこまで重要では無い外出はできるだけしない方が良いとされています。
運動については、できるだけしないのが好ましく、先ほどお伝えした産褥体操などをやる程度に留めておきます。
夫婦生活については、悪露、会陰の状態などもありますので、基本的に1ヶ月検診で健康的な部分で異常がなくお医者さんの許可が出てから再開するのが一般的です。
産後1ヶ月間はどのように過ごすのが良いの?
先程の段落で出産後の1ヶ月間は、歩き回ったり立ち上がっている時間が長いと、身体の不調が起こってしまうということがわかりました。
では実際に出産後の1ヶ月間をどのように過ごすことがベストなのかを見ていきましょう!
出産後の1ヶ月間で大切なことは、起き上がっている時間よりも布団などに横になって過ごす時間を長くすることです。
特にこの時期は、赤ちゃんのお世話だけをして、家事は旦那さんやお母さんの手を借りるようにしましょう。
それでも、赤ちゃんの世話をするだけでも起き上がる時間が増えてしまう場合があります。
そういった場合、赤ちゃんのお世話に1時間くらい立ち上がる状態が続いたら、次の1時間は横に座って休む。
このような時間の使い方を心がけることで、1ヶ月間の産褥期が過ぎた後は動きやすい体になっていると思います♪
ただ単に、「出産後の1ヶ月間は安静にしてなよ。」と言われても、ついつい動きたくなってしまうかと思いますが、このような内容であれば、出産後の1ヶ月間は布団の中でおとなしくしているべきなんだなということがわかりますよね!
産後1ヶ月間は特に周りの協力が大切になる
出産後の1ヶ月間はとにかく安静することが大事だということがわかりました。
しかし日常的な生活や赤ちゃんのお世話をしていく中で、安静に過ごす時間を長く作るにはやっぱり周りの家族の協力がとても大事になってきます。
里帰りをすることは、産後の安静を守るためのものとして行われていましたが、近年では実家にいる親世代がまだ働いている場合がとても多く、実家に帰っても昼間は親の代わりに家事をしているというような事態になりがちなんです。
それでは意味がありませんのでそうならないように気をつけたいところです。
気をつけたいことのつながりでいうと、出産後に1番大事なのは食事だと言われています。
最近では食料もネットで買える時代なのでそれもうまく活用すると良いかもしれません。
ちなみに出産後、周りの協力がなかなか得られず、「こんなにもきついと思わなかった…」と苦しまれる方が非常に多いのですが、そういった方のほとんどは出産後に家事や育児のサポートをしてくれる人が確保できなかった場合が多いといわれています。
いざ子供が生まれてからでは話が遅くなってしまうので、出産後の家事や育児のサポートは妊娠中に決めておくのが良いかもしれません。
家族の協力を求めるときのコツ
家族に協力を求めるとき、1番そばにいるのはおそらく旦那さんでしょう。
しかしそんな旦那さんが「全然家事や育児を手伝ってくれない!」
こういう家庭は意外と多いんです。
そしてこれは、ほとんどのママが抱えている悩みの1つでもあります。
自分がそうならないためにもこの段落で、旦那の性格に合わせたお願いの仕方を紹介していきます。
シミレーション形式でいくつかの旦那さんのタイプに分けていくので、自分の旦那さんに近いなと思うタイプに当てはまるお願いの仕方を身につけましょう!
あなたの一言次第で旦那さんがイクメンに変わってくれるかもしれませんよ♪
出掛け好きでお調子者の明るいパパの場合
人と話すのがとても好きで誰とでも打ち解けられるような社交的なタイプの旦那さんは、出かけることが大好きで家でゆっくり休日を過ごすのが苦手だと思います。
こういったタイプの旦那さんは自由人な人が多く家庭に縛られていると感じるとそれがストレスになります。
そのため、育児や家事を手伝うように直接お願いをすると逆効果になりがちです。
場合によっては怒られていると感じるようになりストレスから病んでしまう場合だってあります。
このタイプの旦那さんは直接的に色々とお願いしたい気持ちを抑えて、提案する形で自由にさせてあげましょう。
環境が整えば頑張れるタイプの人もこのパターンには多く、旦那さんが自然と頑張っちゃうような状況を作ってあげると良いかもしれません♪
頭の回転が早くて理知的、沸点が低いタイプ
このように頭が良いタイプの旦那さんは、上手に頼ってあげることがカギです。
言い方のコツとしては、「これはあなたの方が多分上手だからやってもらえるとうれしいな!」
「今日、私の調子悪いから頼ってもいいかな?」
などと相手の得意なことを持ち上げて、自分の気持ちを素直に伝えてみましょう!
また、ちょっと乱暴かも知れませんが、赤ちゃんがグズっている時に『あなたの方が良いんだって!w』と言って、パパに預けてしまうというのも1つの方法です。
正義感や責任感が強い方が多く、困っている人は助けたいという気持ちが心の中にあるはずです。
上手にお願いすることで俺に任せろ!と張り切ってくれるかもしれません。
とげのある言い方をしてしまうと『命令されてる』と感じ、スイッチが入ってしまう可能性があるのでそれは注意したいところです。
いつものんびりで物静かな平和主義
こういったタイプの旦那さんは特に日常が荒れる事は少ないかもしれませんが、とにかくのんびりなので動くことが嫌いです。
このタイプの旦那さんにはその人に合った、ほど良い動き方をしてもらうのが良いです。
子供に何かをお願いするように、ゴミ捨てやお風呂掃除や買い物など、これらをいっぺんにお願いするのではなく1つ1つお願いをして、導いてあげるような他の見方をするのがポイントです。
たった20分の昼寝でも体には大きな意味がある
最近パワーナップと言う超短時間の昼寝を実践するビジネスマンが増えてきているといいます。
たったの15分程度体を横にして目をつぶっているだけでもしっかりと脳内や体の回復につながっていると言うものです。
特に忙しい出産後の育児中のママにとっては、このような概念は非常に心の支えになりますよね。
昼前でも、真っ昼間でも、夕方でも時間帯が少しずれてしまっても構いません。
赤ちゃんがお昼寝をした隙をついて自分もそのタイミングで横になって目をつぶるだけで良いのです。
そんなことよりせっかく時間ができたのだから家事をこなしたりやりたいことをやったり、そういった風に時間を使いたくなる気持ちもよくわかります。
ですが出産後間もなければ間もないほど、体の回復が最優先事項になりますので、少しでも時間ができたらたった10分、20分でも目をつぶって横になって昼寝をするように心がけましょう。
まとめ
後半は話が少しそれてしまいましたが、出産後の1ヶ月は、とにかく自分が安静に保てる環境を作るのも仕事の1つです。
自分が安静にしなければならない理由をわかりやすく丁寧に伝えることも、旦那や周りの家族を上手に動かすポイントかもしれません。
また、お産を終えたばかりの産褥期というこの時期にしっかり体を休めて、回復させることはママ自身の身体のためだけではないんです。
産後うつや将来的な更年期障害の予防なども含めて、いろいろなリスクを予防するために行うのが産褥という身体の回復なんですね。